ヴィタリ・クープリVitalij Kuprijウクライナ語: Виталий Куприй1974年 - 2024年2月20日)は、ウクライナ出身のクラシックピアニストであり、ロックバンドのキーボーディスト、また作曲家でもある。また、自身の名前を冠したネオクラシカルメタル・ソロプロジェクトもある。

ヴィタリ・クープリ
Vitalij Kuprij
Виталий Куприй
生誕 (1974-07-07) 1974年7月7日
出身地  ウクライナ キーウ
死没 (2024-02-20) 2024年2月20日(49歳没)
ジャンル ネオクラシカルメタル
プログレッシヴメタル
パワーメタル
ヘヴィメタル
クラシック音楽
職業 キーボーディスト
ピアニスト
作曲家
担当楽器 キーボード
ピアノ
レーベル シュラプネル・レコーズ
Lion Music
アヴァロン・レーベル
共同作業者 アーテンション
リング・オブ・ファイア
マーク・ボールズ
フェリーノ・リール・クープリ
Trans-Siberian Orchestra
アダージョ
Book of Reflections
Stygia
著名使用楽器
コルグ・01/Wシリーズ
コルグ・TRITONシリーズ

略歴 編集

ロックに出会う以前 編集

1974年、ウクライナの首都キエフに生まれる。父親がトロンボーン奏者だったことから、6歳よりピアノを習い始める。3年間個人レッスンを受け、9歳より別の音楽学校で教育を受ける。その後ルイセンコ記念キエフ特別中等音楽学校に入学し、17歳まで鍵盤奏者で教師のルドルフ・ブッフビンダーらに師事。さらに、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアカーティス音楽学校ゲイリー・グラフマンに師事。この間にも、優れたピアノ教師に師事する。旧ソ連の全連邦ショパン・コンクール(All-Union Chopin Competition)で最年少1位を、キエフ音楽院コンクール(Kyiv Conservatoire Competition)で金賞を受賞するなど、世界各国のピアノコンクールにおいて優秀な成績を収めている[要出典]。ロック音楽に巡り会ったのは15歳のときだったとされる。

アーテンション結成まで 編集

活動の拠点をアメリカに移した後、ギタリストであるロジャー・スタフルバッハとの衝撃的な出会いを皮切りに、様々な出会いがアーテンションの結成に導く。しかしながら、ボーカリストであるジョン・ウェストが一時離脱したことや、ジョンは現在ロイヤル・ハントも掛け持ちしていた時期があったため、解散説が絶えなかった。

数々のプロジェクト 編集

2001年にはマーク・ボールズリング・オブ・ファイアを結成。ギタリストにジョージ・ベラス(後にトニー・マカパインに交代する)、ベースにフィリップ・バイノ、ドラムにヴァージル・ドナティを迎える。また、ヴィタリは2枚目のアルバム発表後に脱退している(バンドはその後も活動している)。2005年にはヴィタリ・クープリズ・リヴェンジを立ち上げているが、複数のシンガーが参加していることもあり、一種のプロジェクト的な形態をとっている。なお、2000年頃にイングヴェイ・マルムスティーンのバンドに自ら売り込んだこともあったが、イングヴェイに「突然電話して来たわけのわからない奴」と一蹴されてしまっている。

2024年2月20日の夜に死去。49歳没[1]

ディスコグラフィ 編集

アーテンション 編集

ソロ名義 編集

  • 『ハイ・ディフィニション』 - High Definition (1997年)
  • 『エクストリーム・メジャーズ』 - Extreme Measures (1998年)
  • 『VK3』 - VK3 (1999年)
  • 『ピアノ』 - Piano Plays The Works Of Liszt And Chopin (2001年)
  • 『フォワード・アンド・ビヨンド』 - Forward And Beyond (2004年)
  • 『ザ・モダン・ヨーロピアン・トラディション』 - The Modern European Tradition (2005年)
  • 『グレイシャル・インフェルノ』 - Glacial Inferno (2007年)
  • 『12マンツ・オヴ・ザ・イヤー』 - 12 Months of the Year (2008年)

リング・オブ・ファイア 編集

  • 『ジ・オラクル』 - The Oracle (2001年)
  • 『ドリームタワー』 - Dreamtower (2002年)
  • 『ラプス・オブ・リアリティ』 - Lapse Of Reality (2004年)
  • 『バトル・オヴ・レニングラード』 - Battle Of Leningrad (2014年)

フェリーノ・リール・クープリ 編集

  • 『プロミスト・ランド』 - Promised Land (2003年)

ヴィタリ・クープリズ・リヴェンジ 編集

  • 『ヴィタリ・クープリズ・リヴェンジ』 - Vitalij Kuprij's Revenge (2005年)

脚注 編集

  1. ^ TRANS-SIBERIAN ORCHESTRA Keyboard Maestro VITALIJ KUPRIJ Dead At 49” (英語). BLABBERMOUTH.NET (2024年2月21日). 2024年2月22日閲覧。

外部リンク 編集

VITALIJ KUPRIJ - the official site(英語)