ヴェイダー

ポーランドのデスメタルバンド

ヴェイダーVader)は、ポーランド出身のデスメタルバンド[1]

ヴェイダー
Vader
スペイン・マドリード公演 (2015年3月)
基本情報
出身地 ポーランドの旗 ポーランド
ヴァルミア=マズールィ県
オルシュティン
ジャンル デスメタル
スラッシュメタル
エクストリーム・メタル
活動期間 1983年 - 現在
レーベル イヤーエイク・レコード
クルーン・レコード
コック・レコード
インパクト・レコード
メタル・ブレイド・レコーズ
リゲイン・レコード
ニュークリア・ブラスト
トイズファクトリー
アヴァロン・レーベル
公式サイト www.vader.pl
メンバー ピーター (Vo/G)
スパイダー (G)
ハル (B)
ジェイムズ (ドラムス)
旧メンバー ドック (Ds)
マウザー (G)
ほか別記参照

同国エクストリーム・メタルの先駆者であり、母国では抜群の知名度を誇る。バンド名の由来は、映画「スター・ウォーズ・シリーズ」に登場するキャラクター「ダース・ベイダー」から。

歴史 編集

 
創始者ピーター(Vo/G) 2009年

1980年代 編集

1990年代 編集

  • 1990年、デモ『Morbid Reich』をリリース。これは1万枚近い売り上げを出し、バンドはイヤーエイク・レコードの目に留まる。このデモに収録された曲のうちいくつかは、後のデビューアルバムに収録される。
  • 1992年、イヤーエイクと契約を結んだバンドは1stアルバム『The Ultimate Incantation』をリリース。
  • 1994年、ライブアルバム『The Darkest Age: Live '93』とEP『Sothis』をリリース。しかしイヤーエイクとの契約が切れたため、これらは別のレーベルから発売された。
  • 1995年、ライブツアーを続ける中レーベル「Impact Records」と契約。ここから2ndアルバム『De Profundis』がリリースされる。
  • 1996年、カバーアルバムの『Future of the Past』をリリース。
  • 1997年、3rdアルバム『Black to the Blind』をリリース。後にハンマーハート・レコードから以前リリースされた2枚のデモ『Morbid~』と『Necrolust』が、コンピレーションアルバム『Reborn in Chaos』としてリリースされる。
  • 1998年、初来日。レーベル「Pavement Records」からライブアルバム『Live in Japan』をリリース。
  • 同年、EP『Kingdom』とVHSの『Vision and Voice』をリリース。
  • 同年、レーベル「Metal Blade Records」と契約。
  • 1999年、バンドは数多くのライブツアーを敢行。スラッシュメタルバンドの「テスタメント」と共に、ヨーロッパツアーも行った。

2000年代 編集

 
2006年のライブ
 
2009年のグループショット
  • 2000年、4thアルバム『Litany』をリリース。Vaderの代表作となったこのアルバムのライブツアーを、ザ・クラウンらと共にヨーロッパで行う。
  • 2001年、EP『Reign Forever World』をリリース。更にバンド「クリプトプシー」らと共にヨーロッパツアーを敢行。
  • 2002年、5thアルバム『Revelations』をリリース。
  • 同年、ベストアルバム『Armageddon』をリリース。
  • 同年5月、初のDVDとなる『More Vision and the Voice』をリリース。
  • 2003年、EP『Blood』をリリース。
  • 2004年、新作のレコーディングを続ける中、ドラマーであった「Krzysztof Raczkowski(Docent,Doc)」が健康上の問題から脱退。彼に代わってバンド「Vesania」の「Dariusz Brzozowski(Daray)」がドラマーを務める。
  • 同年、6thアルバム『The Beast』をリリース。また、同年ポーランドのホジューフで催されたライブではメタリカと共演。
  • 2005年8月20日、バンドの元ドラマーであったDocが死去。
  • 同年、EP『The Art of War』をリリース。
  • 2006年、7thアルバム『Impressions in Blood』をリリース。
  • 2007年Exteme The Dojo Vol.17にて再来日。
  • 2008年、結成25周年を記念して制作されたベストアルバム(リ・レコーディング)『XXV』、EP『Lead Us!!!』をリリース。
  • 同年、ボーカル/ギタリストのPeterを除くバンドメンバーが相次いで脱退し、新メンバーとの交代がなされた。既に2008年からギタリストを務めていた「Wacław Kiełtyka」の脱退も決まり、新メンバーの「Marek Pająk」は2010年からの活動となっている。
  • 2009年、8thアルバム『Necropolis』をリリース。
 
ドイツ・ロストック公演 (2011年)

2010年代 編集

  • 2011年8月、9thアルバム『Welcome to the Morbid Reich』をリリース。「Exteme The Dojo Vol.28」出演にて3度目の来日。
  • 2014年5月、10thアルバム『Tibi Et Igni』をリリース。7月に4度目の来日を果たす。
  • 2016年9月、5度目の来日公演[2]。11月、11thアルバム『The Empire』をリリース[3]
  • 2017年9月、Kreatorとのカップリング・ツアーにて6度目の来日。

音楽的特徴 編集

初期の頃から、安定したソリッドなドラム、低音を強調したバスドラムの音、シンプルなギターリフ/ソロやを採用した曲作りを行っている。これによって、機械的な要素を含んだ独特なデスメタルを展開している。

またギターの音はデスメタルバンドとしては高めで、ボーカルPeterのデスボイスもやはり、他バンドに比べると音の低さや力強さは強調されていない。

補足 編集

2008年、バンドが会社「Hertz Polska Company」とコラボし、250ml入りの「VADER エナジードリンク」が8月30日に発売された。ブルーの背景にVADERの文字が大きく書かれたパッケージである。

メンバー 編集

アルバムなどでは、ステージネーム愛称、ファーストネームのみが記載されることが多い。

現ラインナップ 編集

  • ピーター (Piotr "Peter" Wiwczarek) - ボーカル/ギター (1983- ) 1965年生まれ
    Vaderの楽曲のほとんどにおいて作詞・作曲を務める。1999年にはポーランド出身のデスメタルバンド「ディキャピテイテッド」の1stアルバムにおいてプロデュースを手掛けた
  • スパイダー (Marek "Spider" Pająk) - ギター (2010- ) 1977年生まれ
  • ハル (Tomasz "Hal" Halicki) - ベース (2011- ) 1976年生まれ
  • ジェイムズ (James Stewart) - ドラムス (2011- ) 1990年生まれ

旧メンバー 編集

  • ヴィカ (Zbigniew "Vika" Wróblewski) - ギター (1983-1986)
  • ロバート (Robert Bielak) - ボーカル (1984-1985)
  • スネーク (Piotr "Snake" Tomaszewski) - ボーカル (1985)
  • チャルネイ (Robert "Czarny" Czarneta) - ボーカル (1986-1988)
  • アスタロト (Robert "Astaroth" Struczewski) - ベース (1986)
  • ベリアル (Grzegorz "Belial" Jackowski) - ドラムス (1986-1987)
  • ジャッキー (Jacek "Jackie" Kalisz) - ベース (1988-1991, 1993)
  • ドック (Krzysztof "Doc" Raczkowski) - ドラムス (1988-2005) RIP.2005
  • チャイナ (Jarosław "China" Łabieniec) - ギター (1991-1992)
  • ベリアル (Piotr "Berial" Kuzioła) - ベース (1991-1992)
  • シャンボ (Leszek "Shambo" Rakowski) - ベース (1993-2001)
  • マウザー (Maurycy "Mauser" Stefanowicz) - ギター (1997-2008)
  • サイモン (Konrad "Saimon" Karchut) - ベース (2002-2003)
  • ノヴィ (Marcin "Novy" Nowak) - ベース (2003-2008)
  • ダレイ (Dariusz "Daray" Brzozowski) - ドラムス (2004-2008)
  • ポール (Paweł "Paul" Jaroszewicz) - ドラムス (2008-2011)

Vaderには数多くのメンバーが在籍していたが、2005年に死去(死因は不明である)したドラマー「Krzysztof Raczkowski(Doc)(1970年生まれ)」がよく知られている。彼と共に多くの作品に参加したバンドの元ギタリスト「Maurycy Stefanowicz (Mauser)」は、Docの死因は麻薬であるとインタビューで語った[要出典]

ディスコグラフィ 編集

日本盤は、1stアルバムがトイズファクトリーからリリースされ[4]、2ndアルバム以降はアヴァロン・レーベルからリリースされている。

オリジナル・アルバム
ライブ・アルバム
  • The Darkest Age: Live '93 (1994年)
  • Live in Japan (1998年)
カバー・アルバム
  • Future of the Past (1996年)
コンピレーション
  • Armageddon (2002年)
  • XXV (2008年 Re-Rec)
EP
  • Sothis (1994年)
  • Kingdom (1998年)
  • Reign Forever World (2001年)
  • Blood (2003年)
  • The Art of War (2005年)
  • Lead Us!!! (2008年)
デモ
  • Live in Decay (1986年)
  • Necrolust (1989年)
  • Morbid Reich (1990年)

脚注 編集

外部リンク 編集