は、漢姓の一つ。万氏とも言う。(ばん、まん、萬)と(ぼく、もく)が存在する。前者後者ともに別個である。ここでは主に前者において説明する。(後者例:万俟参照)

中国の姓 編集

各種表記
繁体字
簡体字
拼音 Wàn
注音符号 ㄨㄢˋ
ラテン字 Wan
広東語発音: Maan6
上海語発音: Vae3
台湾語白話字 Bān
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百家姓』の第162位の姓である。

2020年の中華人民共和国第7回全国人口調査中国語版国勢調査)に基づく姓氏統計によると中国で91番目に多い姓であり、274.97万人がいる[1][2]。一方、台湾の2018年の統計では第117位で、11,168人がいる[3]

起源 編集

姫姓由来 編集

万氏の起源は文王姫姓)に遡ることができる。文王の15番目の息子として、畢公高の地に封じられる。畢公高の末裔にの大夫の畢万(畢萬)がおり、晋の献公によっての地に封じられ、戦国七雄の祖となる。畢万の子孫の中に、万氏(萬氏)と魏氏を名乗るようになる者がいる。

著名な人物 編集

朝鮮の姓 編集

まん
各種表記
ハングル
漢字
発音: マン
日本語読み: まん
英語表記: Man, Mann, Mahn, Mhan
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(まん、マン、: )は、朝鮮人の姓の一つである。

著名な人物 編集

氏族 編集

万氏は壬辰の乱の時に援軍として朝鮮へ来た明の経理使万世徳の後裔といわれる。

氏族(地域) 創始者 人数(2015年)[4]
江陵万氏 22
江華万氏 万世徳 19
光海万氏 34
大田万氏 5
尚州万氏 9
全州万氏 14
晋州万氏 11

人口と割合 編集

年度 人口 世帯数 順位 割合
1930年 39世帯
1960年 429人 258姓中150位
1985年 30人 274姓中196位
2000年 172人
2015年 124人[4]

出典 編集

脚注 編集

  1. ^ 中国信息报 2022年11月11日 2版 - “百家姓”规模及其占全国总人数比重” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
  2. ^ “百家姓”人口占全国人口比重达84.55%” (中国語). 中国信息报 (2022年11月11日). 2023年2月11日閲覧。
  3. ^ 全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 281 (2018年10月). 2023年1月19日閲覧。
  4. ^ a b KOSIS”. kosis.kr. 2022年11月19日閲覧。

関連項目 編集