三峰口駅

埼玉県秩父市荒川白久にある秩父鉄道の駅

三峰口駅(みつみねぐちえき)は、埼玉県秩父市荒川白久にある、秩父鉄道秩父本線である。埼玉県最西端の駅。

三峰口駅
駅舎(2012年8月)
みつみねぐち
MITSUMINEGUCHI
CR36 白久 (1.3 km)
地図
所在地 埼玉県秩父市荒川白久1625
北緯35度57分35.78秒 東経138度58分43.78秒 / 北緯35.9599389度 東経138.9788278度 / 35.9599389; 138.9788278座標: 北緯35度57分35.78秒 東経138度58分43.78秒 / 北緯35.9599389度 東経138.9788278度 / 35.9599389; 138.9788278
駅番号 CR 37
所属事業者 秩父鉄道
所属路線 秩父本線
キロ程 71.7 km(羽生起点)
電報略号 ミネ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
186人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
361人/日
-2019年-
開業年月日 1930年昭和5年)3月15日
備考 直営駅管理駅
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概要 編集

秩父鉄道の終着駅であり、その名の通り三峯神社の玄関口である。秩父湖中津峡などにも近い。また、秩父多摩甲斐国立公園の表玄関で開業当時の面影を残す素朴な駅として、関東の駅百選の第3回選定駅になっている[1]

歴史 編集

「三峰」は旧大滝村の地名であるが、当駅は旧荒川村に位置する。旧大滝村への延長を目指して、1927年昭和2年)に免許を取得した[2]が、着手に至らず、1936年(昭和11年)に免許失効[3]となった。

駅構造 編集

単式ホーム島式ホーム各1面の2面3線を有する地上駅木造駅舎を有する。

直営駅であり、2022年3月11日までは管理駅として白久駅を管理していた。改札口には簡易PASMO改札機を設置している。なお有人駅であるが、当駅窓口ではPASMOの発売・再発行・払い戻しを取り扱っていない[4]

駅舎は単式ホームのある南側に置かれている。

北側には多数の留置線と、蒸気機関車運転のための転車台がある。

1 - 3 秩父線 秩父長瀞寄居熊谷行田市羽生
西武線直通 飯能所沢池袋方面

駅北側に「SL転車台公園」(旧秩父鉄道車両公園)が併設されており、「SLパレオエクスプレス」の運転日は間近で転車台を使った機回しを見ることができる。旧公園時代には秩父鉄道で使用された多数の実物車両が展示されていたが、老朽化と施設のリニューアルのため、2019年5月から7月にかけ、すべて解体撤去された[5]

かつては、駅西側の奥に日窒鉱業ホッパー設備があった。16 km先の秩父鉱山より索道を使い鉄鉱石硫化鉱を運び、おもに浜川崎駅まで発送していた[6]。現在も一部を引き上げ線として使用している。

利用状況 編集

  • 2019年度の1日平均乗車人員は186人である。
  • かつては日窒鉱業の貨物があった。
年度 乗車人員(人) 降車人員(人) 発送貨物(トン) 到着貨物(トン)
1956 323,256 329,573 49,595 2,338
1957 339,456 347,736 58,780 3,949
1958 358,523 324,679 65,132 4,870
1959 372,255 337,373 88,873 2,369
1960 375,296 382,166 93,382 2,343
1961 339,181 345,919 61,972 2,005
1962 334,510 371,373 75,587 2,216
1963 387,859 403,545 144,395 2,964
1966 425,792 409,397 296,993 3,391
1973 432,406 405,466 87,600 1,056
1979 227,339 262,673 2,155 1,870
1983 238,502 235,513 105 96
1989 228,774 221,943
1994 201,850 186,665
1999 150,605 148,666
2009 95,953 100,250
2010 94,792 97,213
2011 83,663 85,111
2012 80,811 81,168
2013 88,545 88,543
2014 86,131 85,029
2015 81,791 81,026
2016 86,313 85,903
2017 78,290 77,700
2018 72,452 67,619
2019 67,933 64,375
  • 埼玉県統計年鑑各年度版

駅周辺 編集

 
駅付近の空中写真(1974年撮影 国土画像情報オルソ化空中写真(国土交通省)より)

路線バス 編集

西武観光バスによる三峯神社(急行バス)、秩父湖中津峡など旧大滝村方面へのバスが発着する。途中の「大滝温泉遊湯館」で、秩父市営バスの川又行と接続する。駅舎とは道路を挟んだ反対側に、待ち合い室付きの乗り場がある。駅前は通常の路線バス車両が転回できる空間が無いため、到着したバスは駅舎の前で客を降ろした後、白久寄りの転回場で向きを変えてから乗り場に入る。

小鹿野町営バス(旧両神村営バス)は小鹿野町役場両神支所(旧両神村役場)など旧両神村方面行きのバス(小型車両)を運行している。駅舎の西側に乗り場がある。

乗り場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
三峰口駅   急行(三峯神社線) 大滝温泉遊湯館・秩父湖 三峯神社 西武観光バス
三峰口線 大滝温泉遊湯館・宮平 秩父湖
大滝老人福祉センター
中津川線 大滝温泉遊湯館・宮平・大滝老人福祉センター・中双里 中津川
大滝温泉遊湯館・宮平・大滝老人福祉センター・川又・中双里
  急行(三峯神社線)   西武秩父駅 西武秩父駅まで無停車
  三峰口線 上野沢・両神庁舎前 小鹿野町役場 小鹿野町営バス

隣の駅 編集

秩父鉄道
秩父本線
急行「SLパレオエクスプレス
御花畑駅(CR 31) - 三峰口駅(CR 37)
急行「秩父路」(土休日の下りのみ)
影森駅(CR 32) → 三峰口駅(CR 37)
各駅停車
白久駅(CR 36) - 三峰口駅(CR 37)

脚注 編集

  1. ^ (監修)「鉄道の日」関東実行委員会『駅の旅物語 関東の駅百選』(初版)人文社、2000年10月14日、132 - 133・228頁頁。ISBN 4795912807 
  2. ^ 「鉄道免許状下付」『官報』1927年12月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 「鉄道免許失効」『官報』1936年2月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  4. ^ a b 秩父鉄道、交通系ICカード「PASMO」を導入 〜2022年3月12日(土)よりサービス開始〜』(PDF)(プレスリリース)秩父鉄道、2022年1月27日。 オリジナルの2022年1月27日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220127093258/https://www.chichibu-railway.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/20220127_ICcard.pdf2022年1月29日閲覧 
  5. ^ “秩父鉄道、三峰口駅の鉄道車両公園から保存車両を撤去へ”. 鉄道コム. (2019年4月11日). https://www.tetsudo.com/news/2080/# 2019年5月25日閲覧。 
  6. ^ 渡辺一策『追憶・西関東の鉄道貨物輸送』物流博物館、2014年、20頁

関連項目 編集

外部リンク 編集