三田ゆう子

日本の女性声優 (1954-)

三田 ゆう子(みた ゆうこ、1954年8月14日[1] - )は、日本声優舞台女優青二プロダクション所属[5]東京都世田谷区出身[3]

みた ゆうこ
三田 ゆう子
プロフィール
本名 井口 友子
(いぐち ゆうこ)[1][注 1]
性別 女性
出身地 日本の旗 日本東京都世田谷区[3]
生年月日 (1954-08-14) 1954年8月14日(69歳)
血液型 A型[4]
職業 声優舞台女優
事務所 青二プロダクション[5]
公式サイト 三田ゆう子|青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[6]
身長 / 体重 153[4] cm / 52 kg
声優活動
活動期間 1976年 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作リトル・ルルとちっちゃい仲間』(ウィリー)
女優活動
ジャンル 舞台
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

来歴 編集

子供の頃から芝居の世界が好きで小学5、6年生の時に劇団こまどり[5]に入団し、NHKの学校放送に出演していた[7]。先輩に吉田理保子がいる[7]

昔は宝塚歌劇団に憧れており、宝塚歌劇団を観て「カッコいい」と思って「男役をやりたい」と思ったが、身長が足りなかったという[8]

中学時代に高校受験の準備もあり、1年生ぐらいに退団し、学校の演劇部に入部[7]。大学受験の時に文学座に夜間部ができたことを知って「大学の勉強と一緒にやっていけるかなぁ」と思い、文学座附属養成所[5]に入所[7]。同養成所の1年次の最後に卒業公演があり、それが終わってから舞台『四つの詩劇』に出演させてくれることになったという[8]。しかしその舞台の稽古中にアキレス腱を切ってしまったという[8]

そのリハビリに3カ月くらいかかることから、その間は芝居を離れて大学の勉強に専念していたという[8]。同養成所卒業後、あっちもこっちも中途半端になるため、学生に戻ったという[7]。しかししばらくしたら、芝居関係が好きだったこともあり、山内雅人のもとで喫茶店の語り部で朗読の勉強をしていたという[7][8]。人前で読むという勉強をしつづけている間に声の仕事に興味を持ち始めた[7]。学校卒業ぐらいの時に、童話を読んでおり、童話は子供相手だが、アニメも子供相手で夢を与える仕事だから、「もしかしたらアニメっておもしろいかな」と気が付いたという[7]。その頃はアニメの声優の養成学校はなかったため、スタジオを見学しながら、三田自身で勉強を始めたという[7]。初めて行ったスタジオは野村道子が出演していた『みつばちマーヤの冒険』だったと語る[7]。それが初めてで、本当に通わせてくれたのは『サザエさん』だったという[7]

清泉女子大学文学部英文学科卒業[5]。かつてはプロダクションTHG[3]同人舎プロダクション[3]、新企画[9]などにも所属していた。1976年に『リトル・ルルとちっちゃい仲間』のウィリー役でデビュー[10]。初レギュラーは『ほかほか家族』のみどり役[7]。アニメのレギュラー出演は主に1980年代から1990年代を中心に活躍[10]

魔法少女アニメに縁が深く、『魔法のプリンセス ミンキーモモ(第1作)』ではピピル役でレギュラー出演[11]。その後のぴえろ魔法少女シリーズでも、1980年代に製作された4作品全てにレギュラーとして出演している[10]

現在もやや減少傾向になりつつはあるが、アニメ作品にゲストで時折出演している[10]。その一方で朗読劇団「ひだまりの樹」を主宰し[10]、ボランティア活動も積極的に行っている。

人物・エピソード 編集

声優としては、多数のアニメ洋画ゲーム等に出演しており、テレビナレーションも務めている[12]

演じるキャラクターの系統は様々であり、少女もこなすが、『悪魔くん』の悪魔くん(埋れ木真吾)、『忍者ハットリくん』のシンゾウ、『ポコニャン!』のポコニャンのような少年役と、『うる星やつら』の弁天、『めぞん一刻』の六本木朱美、『ゲゲゲの鬼太郎(第3作)』のネコ娘、『ドラゴンクエスト アベル伝説』のデイジィのような女性の役も多くこなす[10]

テレビアニメでは『ウルトラB』(UB役)、『悪魔くん』(埋れ木真吾〈悪魔くん〉役)、『江戸っ子ボーイ がってん太助』(ボンテン丸太助役)、『ポコニャン!』(ポコニャン役)と4度の主演歴を持ち、それぞれ少年役・もしくはそれに準ずる役での出演となっている[10]

趣味は朗読、食べ歩き、旅行[5]テニススキー[12]。 

同じく声優の山田栄子とは親友。また、三ツ矢雄二とも交友がある。

出演 編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ 編集

1976年
1977年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1998年
1999年
2000年
2001年
2003年
2004年
2006年
2007年
2008年
2010年
2012年
2013年
2017年
  • ONE PIECE(シャーロット・ブリュレ[32]、ヴィンスモーク・ニジ〈子供〉、扉の女性)
2018年
2019年
2021年

劇場アニメ 編集

1980年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1994年
1995年
1997年
1999年
2001年
2013年
2022年

OVA 編集

1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1990年
1994年
1995年
  • 人間革命(戸田幾枝)
  • 無責任艦長タイラー 地上より永遠に(シア・ハス)
1996年
  • すすめ!ゴジランド ゴジラとあそぼう たしざん(ゴジラ
  • すすめ!ゴジランド ゴジラとあそぼう ひきざん(ゴジラ
1999年
2002年
2010年

Webアニメ 編集

ゲーム 編集

時期不明
1990年
1991年
1992年
1994年
1996年
1997年
1998年
  • すごべんちゃー ドラゴンマスターシルク外伝(アカ)
  • 天仙娘々 〜劇場版〜(ナルジス)
  • ブシドーブレード弐(柊千尋)
1999年
2000年
2007年
2008年
2013年
2014年
2019年
2020年
2023年

吹き替え 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

アニメ 編集

人形劇 編集

特撮 編集

人形劇 編集

CD・カセット 編集

ラジオ 編集

テレビ番組 編集

CM 編集

  • バンダイ 『悪魔くん DX悪魔くんタロット』(埋れ木真吾〈悪魔くん〉)

パチンコ・パチスロ機 編集

  • CR忍者ハットリくん(シンゾウ

その他コンテンツ 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 本名を井上 友子(いのうえ ともこ)と書かれた資料もある[2]
  2. ^ 死去したつかせのりこの後任。
  3. ^ 「三田よし子」と誤表記。
  4. ^ 『ドラゴンボールヒーローズ』、『ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション』シリーズ(2、X)、『スーパードラゴンボールヒーローズ』、『スーパードラゴンボールヒーローズ ワールドミッション

出典 編集

  1. ^ a b “三田 ゆう子”. Excite News. エキサイト株式会社. https://www.excite.co.jp/news/dictionary/person/PE7b002cce5144df60ff98f6be47cacbf4b325a16c/ 2023年10月31日閲覧。 
  2. ^ 掛尾良夫 編「女性篇」『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年3月30日、540頁。ISBN 4-87376-160-3 
  3. ^ a b c d 青二プロダクション 三田ゆう子”. 2013年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  4. ^ a b 青二プロダクション 三田ゆう子”. 2015年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 三田ゆう子|株式会社青二プロダクション”. 2020年10月27日閲覧。
  6. ^ 三田ゆう子” (PDF). 青二プロダクション公式サイト. 青二プロダクション. 2013年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 「三田ゆう子」『みんな声優になりたかった 神谷明と25人の声優たち』オプトコミュニケーションズ、1994年1月6日、115-124頁。ISBN 4-07-214333-2 
  8. ^ a b c d e 「三ツ矢雄二の業界ブランチ 第42回 ゲスト 三田ゆう子」『声優グランプリ』2014年3月号、主婦の友社、2014年2月、86-87頁。 
  9. ^ 『出演者名簿(1983年版)』著作権資料協会、1982年、419頁。 
  10. ^ a b c d e f g 【声優の履歴書】第35回 『うる星やつら』弁天、『めぞん一刻』六本木朱美を演じた三田ゆう子”. リアルライブ (2013年9月19日). 2018年12月4日閲覧。
  11. ^ みんな憧れた! 変身ものの少女アニメランキングTop10”. Ameba News (2016年1月6日). 2018年12月4日閲覧。
  12. ^ a b 三田ゆう子 - タレントデータバンク”. 2023年8月18日閲覧。
  13. ^ 岩佐陽一 編「第1章 超電磁ロボ コン・バトラーV 各話解析」『長浜忠夫ロマンロボットアニメの世界 コン・バトラーV ボルテスV ダイモス ダルタニアス大全』双葉社、2003年7月15日、41頁。ISBN 4-575-29575-2 
  14. ^ 「未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray」特集”. 東映ビデオオフィシャルサイト. 東映ビデオ. 2023年4月15日閲覧。
  15. ^ ゴールドライタン”. メディア芸術データベース. 2016年11月4日閲覧。
  16. ^ 魔法のプリンセス ミンキーモモ”. メディア芸術データベース. 2016年10月25日閲覧。
  17. ^ 愛してナイト”. メディア芸術データベース. 2016年11月4日閲覧。
  18. ^ キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. 光速電神アルベガス. 東映アニメーション. 2023年2月9日閲覧。
  19. ^ 「帰って来たDr.スランプ アラレちゃんスペシャル」(1990年)
  20. ^ 魔法の天使 クリィミーマミ”. ぴえろ公式サイト. 2022年9月2日閲覧。
  21. ^ 魔法の妖精ペルシャ”. ぴえろ公式サイト. 2022年9月2日閲覧。
  22. ^ ゲゲゲの鬼太郎(第3期)”. 東映アニメーション. 2016年6月10日閲覧。
  23. ^ 魔法のスターマジカルエミ”. ぴえろ公式サイト. 2022年9月2日閲覧。
  24. ^ あんみつ姫”. ぴえろ公式サイト. 2016年5月14日閲覧。
  25. ^ 魔法のアイドルパステルユーミ”. ぴえろ公式サイト. 2022年9月2日閲覧。
  26. ^ めぞん一刻”. メディア芸術データベース. 2022年12月25日閲覧。
  27. ^ のらくろクン”. スタジオぴえろ 公式サイト. ぴえろ. 2022年10月25日閲覧。
  28. ^ 悪魔くん”. 東映アニメーション. 2018年4月25日閲覧。
  29. ^ たいむとらぶる トンデケマン!”. 株式会社 葦プロダクション. 2023年1月11日閲覧。
  30. ^ 作品データベース ロビンフッドの大冒険”. タツノコプロ. 2022年11月7日閲覧。
  31. ^ ごぞんじ!月光仮面くん”. トムス・エンタテインメント. 2016年6月20日閲覧。
  32. ^ シャーロット・ブリュレ”. 2018年3月4日閲覧。
  33. ^ ゲゲゲの鬼太郎:テレビアニメ第6期に歴代“ねこ娘声優”集結 三田ゆう子、西村ちなみ、今野宏美が出演”. まんたんウェブ (2019年1月12日). 2018年1月12日閲覧。
  34. ^ CHARACTER”. バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!. 2021年4月17日閲覧。
  35. ^ 地球物語 テレパス2500”. メディア芸術データベース. 2016年8月18日閲覧。
  36. ^ 『お年玉 東映まんがまつり パンフレット』東映株式会社映像事業部、1984年12月22日。
  37. ^ ゲゲゲの鬼太郎”. 東映アニメーション. 2022年7月15日閲覧。
  38. ^ ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大戦争”. 東映アニメーション. 2022年7月15日閲覧。
  39. ^ ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!”. 東映アニメーション. 2022年7月15日閲覧。
  40. ^ ゲゲゲの鬼太郎 激突!!異次元妖怪の大反乱”. 東映アニメーション. 2022年7月15日閲覧。
  41. ^ 名探偵コナン 絶海の探偵”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月6日閲覧。
  42. ^ "「鬼太郎誕生」2023年秋公開!「悪魔くん」も2023年Netflixで配信、梶裕貴出演". コミックナタリー. ナターシャ. 2022年3月6日. 2022年7月17日閲覧
  43. ^ CHARACTER”. 禁忌のマグナ. 2014年8月15日閲覧。
  44. ^ 『ぷよクエ』×『Dr.スランプ アラレちゃん』“うんちくん”が“ぷよ”にへんしん!? コラボの“めちゃんこ”楽しい見どころを紹介!”. ファミ通App (2019年7月13日). 2019年7月13日閲覧。

外部リンク 編集