三菱一号館美術館

東京都千代田区丸の内にある美術館

三菱一号館美術館(みつびしいちごうかんびじゅつかん)は、東京都千代田区丸の内にある美術館。大手不動産会社の三菱地所が運営する企業博物館で、同館の建物は丸の内最初の洋風貸事務所建築として明治時代に建てられた(旧)三菱一号館を同社が復元したものである。

三菱一号館美術館
Mitsubishi Ichigokan Museum, Tokyo
三菱一号館美術館の位置(東京都区部内)
三菱一号館美術館
東京都区部内の位置
施設情報
専門分野 19世紀近代美術
館長 池田祐子
事業主体 三菱地所
延床面積 5,230m2
開館 2010年4月6日
所在地 東京都千代田区丸の内2-6-2
位置 北緯35度40分41.9秒 東経139度45分47.5秒 / 北緯35.678306度 東経139.763194度 / 35.678306; 139.763194座標: 北緯35度40分41.9秒 東経139度45分47.5秒 / 北緯35.678306度 東経139.763194度 / 35.678306; 139.763194
外部リンク https://mimt.jp/
プロジェクト:GLAM
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トゥールーズ=ロートレック 『ディヴァン・ジャポネ』 1893年 リトグラフポスター

概要 編集

三菱地所による再開発で2009年に誕生した「丸の内ブリックスクエア」を構成する施設として2010年に開館した。19世紀近代美術を中心とする美術館で、企画展を年間3~4回開催する[1]。常設展示は設けられていないが19世紀末の美術品を収蔵しており、特にロートレック作品を多く所蔵することからフランスアルビ市のトゥールーズ=ロートレック美術館fr)と姉妹館提携を行っている。初代館長は19世紀フランス美術史を専門とする美術史家の高橋明也

展示室は館内の1~3階に分かれて配置されており、建造物の構造的な制約により平均40m2の比較的小さい展示室が20室連なる特異な構成となっている。

沿革 編集

  • 1894年(明治27年) - 第1号館(三菱一号館とも称された)竣工
  • 1918年(大正7年) - 第1号館は東9号館に改称
  • 1968年(昭和43年)3月 - 東9号館は三菱地所により解体される
  • 2009年(平成21年)
    • 4月30日 - 三菱一号館竣工
    • 9月3日 - 竣工記念展『一丁倫敦と丸の内スタイル展』開催、館内店舗開業
  • 2010年(平成22年)4月6日 - 正式開館、開館記念展として『マネとモダン・パリ』を開催
  • 2023年(令和5年)4月10日 - 修繕工事のためこの日より長期休館となる。再開は2024年秋頃の予定[2]

建築概要 編集

館内施設 編集

 
手彩色絵葉書東京丸の内馬場先門通り明治期
  • 展示室(20室約800m2
  • カフェ「Café 1894」
  • ミュージアムショップ「Store 1894」
  • 歴史資料室
  • 三菱センターデジタルギャラリー

収蔵作品 編集

1880年代1890年代に制作された美術品・工芸品を収蔵している。

モーリス・ジョワイヤンコレクション
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック作品のリトグラフポスター計200数十点を所蔵する。これらのリトグラフはロートレック自身が手元に置き、後に友人の画商モーリス・ジョワイヤンが引き継いだコレクションに由来する。
ジョン&ミヨコ・ウンノ・デイヴィー コレクション
「生活のなかのジャポニズム」をテーマとした美術工芸品コレクション。陶磁器、銀器、ガラス作品など200点以上。

関連項目 編集

脚註 編集

参考文献 編集

  • 三菱地所株式会社 編『三菱一号館美術館 丸の内に生まれた美術館』武田ランダムハウスジャパン、2012年。ISBN 978-4-270-00703-7 

外部リンク 編集