三野石守

奈良時代、大伴旅人の従者。『万葉集』に2首入集。

三野 石守(みの の いしもり、生没年不詳)は奈良時代の人物。大伴旅人の従者。

出自 編集

三野連はカミムスビの後裔とする天神系氏族で、もと県主姓であったが、天武朝に連姓を賜与された。

概要 編集

天平2年(730年大宰帥大伴旅人が大納言に任ぜられて帰京する際、別に海路をとって上京した。『万葉集』に2首の歌が採録されている。

作品 編集

  • 引きよぢて祈らば散るべみ梅の花袖にこきれつ染(し)まば染(し)むとも - 『万』巻8・1644(に関する一首)
  • わが背子(せこ)をあが松原よ見渡せば海人(あま)をとめども玉藻刈る見ゆ - 『万』巻17・3890(天平2年冬11月に帰京の旅を悲しみ痛んだ際の一首)

参考文献 編集

  • 『日本古代人名辞典』