上川駅

北海道上川郡上川町にある北海道旅客鉄道の駅

上川駅(かみかわえき)は、北海道上川郡上川町中央町にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線である。電報略号ミワ事務管理コードは▲122508[2][3]駅番号A43

上川駅
駅舎(2013年8月)
かみかわ
Kamikawa
A41 安足間 (6.9 km)
(37.3 km) [* 1]白滝 A45
地図
所在地 北海道上川郡上川町中央町
北緯43度50分55.44秒 東経142度46分0.08秒 / 北緯43.8487333度 東経142.7666889度 / 43.8487333; 142.7666889座標: 北緯43度50分55.44秒 東経142度46分0.08秒 / 北緯43.8487333度 東経142.7666889度 / 43.8487333; 142.7666889
駅番号 A43
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 44.9 km(新旭川起点)
電報略号 ミワ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗降人員
-統計年度-
288人/日
-2018年-
開業年月日 1923年大正12年)11月15日[1]
備考
  1. ^ この間に中越信号場(新旭川起点57.2 km)、上越信号場(同64.9 km)、奥白滝信号場(同73.9 km)が存在。
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歴史 編集

 
1977年の上川駅と周囲約1×1.5km範囲。右が遠軽方面。駅裏旭川方に転車台の残る車庫線を有する。その裏側に営林署の土場が広がっているが、層雲峡森林鉄道が接続していたのは右下遠軽方のカーブの外側に残る土場の方であった[4]。本線のカーブと土場との間に左から右へ接線状に軌道跡が細道となって残っている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来 編集

駅所在地付近はもともと「留辺志部(るべしべ)」と呼ばれていたため、当初鉄道当局側は、1912年(大正元年)にすでに同音の留辺蘂駅が開業していたことなどから旧国名の「石狩」を冠し「石狩留辺志部」とする案を考えていたが、長すぎることや語呂の悪さ、ちょうど愛別村からの分村の機運が高まっていたことから、留辺志部の住民は駅および新村の名称選定に意欲を見せ、最終的に石狩川の上流、との意で新村が「上川」と命名されたため、駅名もそれに倣っている[11]

駅構造 編集

2面3線の単式・島式複合ホームの地上駅である。跨線橋で連絡している。1番線(旭川方面のみ)と3番線は折り返しが可能。

社員配置駅。みどりの窓口設置。早朝と夕方以降は無人となるが、運転扱いの駅員は終日配置される。自動券売機が設置されていたが、駅舎改装時に撤去されている。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1 石北本線 上り 旭川札幌方面
下り 遠軽網走方面
2 上り 旭川・札幌方面
3 上り 旭川・札幌方面
下り 遠軽・網走方面
  • 特急列車は1番線に停車する。

利用状況 編集

乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1965年(昭和40年) (356,671.0) (977.2) [7] 年間乗降客数:713,342
1966年(昭和41年) (348,753.0) (955.5) 年間乗降客数:697,506
1967年(昭和42年) (351,592.5) (960.6) 年間乗降客数:703,185
1968年(昭和43年) (327,909.0) (898.4) 年間乗降客数:655,818
1969年(昭和44年) (386,523.0) (1,059.0) 年間乗降客数:773,046
1970年(昭和45年) (329,372.5) (902.4) 年間乗降客数:658,745
1971年(昭和46年) (318,546.5) (870.3) 年間乗降客数:637,093
1972年(昭和47年) (306,410.5) (839.5) 年間乗降客数:612,821
1973年(昭和48年) (309,499.0) (847.9) 年間乗降客数:618,998
1974年(昭和49年) (355,338.5) (973.5) 年間乗降客数:710,677
1975年(昭和50年) (331,735.0) (906.4) 年間乗降客数:663,470
1976年(昭和51年) (323,125.0) (885.3) 年間乗降客数:646,250
1977年(昭和52年) (216,235.5) (592.4) 年間乗降客数:432,471
1978年(昭和53年) (200,117.0) (548.3) 年間乗降客数:400,234
1979年(昭和54年) (194,161.0) (530.5) 年間乗降客数:388,322
1980年(昭和55年) (176,662.5) (484.0) 年間乗降客数:353,325
1981年(昭和56年) (164,527.5) (450.8) 年間乗降客数:329,055
1982年(昭和57年) (157,723.5) (432.1) 年間乗降客数:315,447
1992年(平成04年) (310.0) [12] 一日平均乗降客数:620
2016年(平成28年) 165.4 [JR北 1]
2017年(平成29年) 160.2 [JR北 2]
2018年(平成30年) 143.2 [JR北 3]
2019年(令和元年) 134.0 [JR北 4]
2020年(令和02年) 124.2 [JR北 5]
2021年(令和03年) 116.8 [JR北 6]
2022年(令和04年) 101.2 [JR北 7]

駅弁 編集

かつては構内の「明石構内食堂(明石調製所)」で調理された駅弁が構内やホームで立ち売りされており、近隣の養殖場のニジマスやヤマメを使用した「ニジマス姿鮨」や「やまべ(ヤマメ)鮨」が名物であったが、青函トンネル開通まで[13]に販売を終了している。なお、構内食堂は「食事処角」に店名を変えた後に2005年に店を駅前に移転しており、「喰い処あかし」として営業を続けている。

  • 御弁当
  • 特製御寿司
  • ニジマス姿鮨
  • やまべ鮨

駅周辺 編集

上川町の代表駅。大雪山国立公園層雲峡温泉方面への玄関口でもある。

バス路線 編集

駅に隣接する「森のテラスヌプリ」内に道北バス上川営業所が入居し、「上川森のテラスバスタッチ」と称するバスターミナルとして整備されている。

営業所では案内や都市間バスの予約発券を受け付ける。

乗り入れ路線は層雲峡温泉方面や旭川駅方面の道北バス地域路線のほか、紋別市北見市釧路市帯広市方面への道北バス・共同運行各社の都市間バスが乗り入れる。路線詳細はバス事業者記事を参照。

隣の駅 編集

北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線
特別快速「きたみ
当麻駅(A35) - 上川駅(A43) - 白滝駅(A45)
普通
安足間駅(A41) - *東雲駅(A42) - 上川駅(A43) - *天幕駅 - (中越信号場) - (上越信号場) - (奥白滝信号場) - *上白滝駅(A44) - 白滝駅(A45)
*:打消線は廃駅
当駅 - 白滝駅間は、在来線の定期旅客列車が運行する路線としては、JR最長の駅間(37.3 km) になっている[注釈 1]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 新幹線も含めれば、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅 - 木古内駅間の74.8kmがJR最長の駅間である。

出典 編集

  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、917頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、244頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  4. ^ 1948年撮影航空写真(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)
  5. ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。 
  6. ^ 河野哲也「北海道の森林鉄道,殖民軌道」『鉄道ピクトリアル』No.733
  7. ^ a b c d 都竹一衛・中条良作・松下敏雄 編『上川町史』 2巻、上川町、1984年、689-696頁。doi:10.11501/2992391https://doi.org/10.11501/29923912022年11月23日閲覧 
  8. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、132頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  9. ^ 『JR時刻表』1999年4月号
  10. ^ 『JR時刻表』2013年4月号
  11. ^ 都竹一衛・青野績 編『上川町史』上川町、1966年9月10日、485-486頁。doi:10.11501/3021451https://doi.org/10.11501/30214512022年11月23日閲覧 
  12. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、128頁。ISBN 4-09-395401-1 
  13. ^ 交通公社の時刻表 復刻版 1987年4月号・1988年3月号
  14. ^ “自然保護官事務所 駅前に移転し開所”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2007年2月2日)

JR北海道 編集

  1. ^ 石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。 オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102701/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/10.pdf2017年12月10日閲覧 
  2. ^ 石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。 オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818171718/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/10.pdf2018年8月19日閲覧 
  3. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集