二人の聖人と寄進者のいる聖母子

二人の聖人と寄進者のいる聖母子』(ふたりのせいじんときしんしゃのいるせいぼし、伊: Madonna col Bambino tra i santi Nicola di Bari, Caterina d'Alessandria e un donatore)は、イタリアゴシック様式の画家、ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノによる1395-1400年頃の絵画である。板上にテンペラ金箔で制作され、画家の現存する最初期の主要な作品である。おそらく、ファブリアーノのカステルヴェッキオにあるサンタ・カテリーナ教会のために描かれた(画家の父親は未亡人になった後、1385年からその教会の近くに住んでいた)。作品は、現在ベルリンの絵画館に所蔵されている[1]

『二人の聖人と寄進者のいる聖母子』
イタリア語: Madonna col Bambino tra i santi Nicola di Bari, Caterina d'Alessandria e un donatore
英語: Madonna and Child with Two Saints and a Donor
作者ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ
製作年1395年から1400年頃
種類板にテンペラ、金
寸法131 cm × 113 cm (52 in × 44 in)
所蔵絵画館 (ベルリン)

右側はアレクサンドリアのカタリナで、おそらく作品が制作された教会の名前「カテリーナ」(イタリア語で「カタリナ」) に言及している。左側には、作品の寄進者を聖母に取りなすミラのニコラオスがいる。聖二コラオスは商人に扮しているが、足の近くに金色の光の円環(上に十字架がある)が見えているため、アンブロージョ・ディ・ボナベントゥーラ(1395-1408年に亡くなった)である可能性もある[2]

脚注 編集

  1. ^ (イタリア語) Mauro Minardi, Gentile da Fabriano, Skira, Milano 2005.
  2. ^ Catalogue entry”. 2021年7月17日閲覧。