二鍋頭(アルコード)、二鍋頭酒(アルコードしゅ)は、北京の代表的な白酒[1]

紅星二鍋頭酒のボトル

概要 編集

二鍋頭はコーリャンを原料とする北京発祥の白酒である[2]

二鍋頭は価格が安く、口当たりが良いこととで、北京市民に広く愛される酒である[1]

博物館 編集

北京二鍋頭酒博物館 編集

北京市懐柔区懐柔地区王化村中国語版には北京二鍋頭酒博物館がある。北京で最大の酒類博物館でり、北京市民に広く知られている[3]。博物館は二鍋頭の製造メーカーである北京紅星中国語版が運営を行っており、白酒の製造過程や歴史、文化を学べると共に、できたて二鍋頭の試飲も行える[3]

紅星源昇号博物館 編集

 
紅星源昇号博物館

紅星源昇号博物館は、北京市西城区大柵欄中国語版の源昇号酒坊跡地に建てられている[2]。北京紅星が運営を行っており、昔の酒屋、源昇号の遺跡、紅星の企業文化の展示、北京の酒の文化の展示が行われている[2]

源昇号酒坊は二鍋頭誕生の地でもある[2]

名称の由来 編集

白酒は蒸留酒であり、製造過程の中で3回に分けて冷却水を入れるが、最初の水で蒸留され液化した酒を「酒頭」と呼び、3回目に冷却水で液化した酒を「酒尾」と呼ぶ[1]

酒頭には刺激的な匂いがあり、酒尾は不純物の匂いがする[1]。2回目の水で液化した酒が最も口当たりが良い[1]。そこで、最初と最後を取り除き、真ん中を使う方法を用いることから「二鍋頭」と呼ばれる[1]

歴史 編集

康熙19年(1680年)、源昇号酒坊の醸造技術者であった趙存仁、趙存礼、趙存義の3兄弟は、2回目の水で液化した酒の一番良いと気づき、1回番目と3回目の酒を捨てて、最も純粋で最も美味である2回目のポットの酒を用いるレシピを開発した[2]。以降、二鍋頭は北京で有名になり、源昇号の酒は庶民から皇帝まで知ることとなった[2]

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 于煒暄 (2017年7月25日). “知っているようで知らない「二鍋頭」を一緒に体験しよう”. 人民中国. 2024年4月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 北京の酒文化を体験!紅星源昇号博物館へ”. 北京観光 (2020年10月20日). 2024年4月3日閲覧。
  3. ^ a b 北京二鍋頭酒博物館”. 北京観光 (2016年4月13日). 2024年4月3日閲覧。

外部リンク 編集