京都市交通局10系電車

京都市交通局の通勤形電車

京都市交通局10系電車(きょうとしこうつうきょく10けいでんしゃ)は、京都市交通局京都市営地下鉄)が同局烏丸線向けに導入した通勤形電車である[9]

京都市交通局10系電車
京都市交通局10系電車
6次車(左)と2次車(右)
基本情報
運用者 京都市交通局
製造所 近畿車輛日立製作所 [1]
製造年 1980年1988年 - 1997年[2][3]
製造数 120両[2]
運用開始 1981年5月29日[4]
投入先 京都市交通局烏丸線
近畿日本鉄道京都線奈良線
主要諸元
編成 4両(登場時)[10]
6両(1988年以降)[1]
軸配置 Bo′Bo′+Bo′Bo′+2′2′+2′2′+Bo′Bo′+Bo′Bo′
軌間 1,435 mm(標準軌[5]
電気方式 直流1,500 V
架空電車線方式[5]
最高運転速度 105 km/h[1]
起動加速度 3.3 km/h/s[8]
減速度(常用) 3.5 km/h/s[8]
減速度(非常) 4.0 km/h/s[8]
車両定員 中間車:144人
先頭車:130人[注釈 1]
全長 20,500 mm[6]
車体長 20,000 mm[7]
全幅 2,872 mm[7]
車体幅 2,780 mm[7]
全高 パンタグラフ無:4,040 mm
パンタグラフ付:4,200 mm[6]
床面高さ 1,200 mm[6]
車体 アルミニウム合金[9]
台車 S形ミンデン式空気ばね台車 [6]
車輪径 860 mm[6]
固定軸距 2,100 mm[6]
台車中心間距離 14,100 mm[6]
主電動機 未更新車:直流直巻電動機[8]
東芝製 SE-632
更新車:かご形三相誘導電動機
三菱電機製 MB-5156-A
主電動機出力 未更新車:130 kW[8]
更新車:140 kW
搭載数 4基(1両当たり)[6]
駆動方式 WN継手式中実軸平行カルダン駆動方式 [6]
歯車比 99/16 = 6.19[6]
編成出力 未更新車:2,080 kW[6]
更新車:2,240 kW
制御方式 未更新車:サイリスタチョッパ制御 [8]
更新車:SiCハイブリッドモジュール適用IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 三菱電機製
未更新車:型式不明
更新車:MAP-148-15V269
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通制動方式 [8]
保安装置 ATC [8]
近鉄型ATS [1]
備考 電算:KS
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本項では解説の便宜上、烏丸線京都駅側を北寄り、逆側を寄りと表現する。なお、特定の編成について記す場合は竹田向きの先頭車の車両番号をもって編成呼称とする(例:竹田向き先頭車の車両番号が1101の編成であれば「1101F」、末尾の「F」は編成を意味するFormationの頭文字)。

概要

1981年昭和56年)5月の烏丸線開業時に4両編成9本が導入された[11]のち、延伸や近鉄京都線への乗り入れ開始などに対応して増備され[12][13][14][3]1988年(昭和63年)6月の竹田延伸開業時に中間車2両を追加して全編成が6両編成化されるとともに6両編成5本が増備された[12]。その後も増備が続けられ、1997年(平成9年)6月の国際会館駅延伸時までに6両編成20本(120両)の陣容となった[15]

以下は特記がない場合初期車(1・2次車)について述べ、増備車(3次車以降)に関しては別途記述する。

車両概説

車体

アルミニウム製、20 m級の車体に1,300 mm幅の片側4箇所の両開き扉を備える[16][17]。前面は傾斜した形状が採用され、正面向かって左側に上下に分かれて開く構造の非常脱出用貫通扉が設けられた[8]。正面中央上部に行先表示装置、その両側に前照灯が、正面窓の下部に標識灯尾灯が設けられた[6]。車体外観はアルミヘアライン仕上げに化粧皮膜がかけられ[16]京都らしい色として京都市営バスと同じ緑色の帯が正面貫通扉部と、側面幕板部に入れられた[8][18]。連結部妻面には汚損防止のため、ステンレスの板が貼られた[16]

内装

車内はすべてロングシートであり、シートの表布は緑色、壁は花柄のベージュ、天井は白とされた[19][16]つり革は三角形のものが採用されている[20]。側窓は騒音低減と保守の容易化のため固定窓とされ、非常時の換気用として妻窓の上半分が下側に開く構造となった[16]。各車両に換気扇3台を設け、車内灯取り付け部の隙間などから車内の空気を吸い出す構造を採用した[21]。乗客にドア開閉を予告するブザーが各扉に設けられている[20]。南から2両目にあたる1200形の北寄りには車椅子スペースが設けられた[15][10]。車内灯は40 WAC200 V・60 Hz)の蛍光灯が先頭車20台、中間車22台設置され、予備灯として20 W(DC100 V)の蛍光灯が各車に4台設置された[8]

運転室は全室式とされ、大きな正面ガラスを採用して視界の拡大がはかられた[21]。デスクタイプ、力行制動を別ハンドルで前後に操作する2ハンドル形の運転装置が採用された[21]。乗務員室灯として20 W(DC100 V)の蛍光灯が2台設置された[8]

主要機器

主制御器三菱電機製、1台で2両分8個の主電動機を制御するフロン沸騰冷却式の回生ブレーキサイリスタチョッパ制御装置[22][1]が、補助電源装置は両先頭車に東洋電機製造製TDK3313-A(三相交流200 V、60 Hz、出力75 kVA)のブラシレス電動発電機(以下、BL-MG)が搭載された。

主電動機東芝直流直巻式SE-632(1時間定格出力130 kW・375 V・386 A)が採用された。駆動装置は住友金属製WN平行カルダンを採用し、歯車比は99:16(6.19)である[8][1][6]。電動空気圧縮機は両先頭車に2段圧縮式のC-2000M形が搭載された[9]

パンタグラフ東洋電機製造(以下、東洋)製下枠交差形PT4813-A-Mが、中間電動車に2基ずつ搭載された[8][1]

台車は住友金属工業(以下、住友金属)製S形ミンデン式FS505系が電動車に、FS005が付随車に使用されている[1]。電動車の台車は先頭台車(FS505A)とそれ以外(FS505B)で形式末尾のサフィクスが異なっている[1]

制動装置は三菱電機製の電気指令式ブレーキ (MBS-R) が採用された[23][1]ブレーキは常用、非常、予備の3系統を備え、ATCブレーキが運転士の手動操作に優先するようになっている[24]。常用ブレーキは7段階あり、乗車250 %まで電空併用により一定の減速度が得られる[24]

冷房装置は全車両の屋上に4基冷房能力12.2 kW(10,500 kcal/h)の三菱電機製CU194集約分散式が搭載された[25]。車両中央の2基は一体に見えるカバーに納められた[10]。各車に3台換気装置が設けられた[26]。換気装置には強制的に3台を運転するモードと、乗車率150 %未満の時は1台、それ以上の時は3台を運転するモードがある[27]

その他

先頭部の連結器は住友金属製CSD-90密着連結器が、編成中間部の連結器は同じく住友金属製のCSE-80半永久連結器が採用された[8][1]

保安装置は烏丸線内用として高周波連続誘導・車内信号式の日立製作所(以下、日立)製ATCが、近鉄線内用として三菱電機製変周式・デジタルATSが搭載された[1]。ATCには75・60・45・25・15・01・02の7段階の速度信号があり、信号系は三重、電源系は二重になっている[28]

車載された各機器の状態を監視し、非常時の対応指示を運転台背後のディスプレイに示すモニタ装置が設置されている[28][29]

警笛は、主に地下鉄線内で用いる電子笛と、主に近鉄線内で用いる空気笛(AW-5タイフォン)を装備する。

形式構成

10系は下記の6形式で構成され、各形式20両が製造された[30]。付随車1300形・1600形を除き、下2桁01 - 09が1・2次車に、10 - 20が3次車 - 6次車に属する[1]。1300形、1600形は末尾01 - 09が増結付随車[31]、10 - 20が3次車 - 6次車である[1]。1400形、1500形は8両編成化を想定した欠番となっている[32]。車両番号の上二桁が形式番号、下二桁が編成番号で、たとえば1116Fの1200形は1216となる[15]

1100形

南寄り先頭に連結される制御電動車である[15]。全車に電動空気圧縮機が、1・2次車9両にはBL-MGが搭載されている[15]。1・2次車と3次車以降では前面形状、側窓構造・形状、車内天井レイアウトなどが異なる[27]

西側面に京都サンガF.C.の応援ステッカーが貼られている。

1200形

南寄りから2両目に連結される電動車である[15]。主制御器と、パンタグラフ2基をもつ[15]。北寄りに車椅子スペースを備える[3]。1・2次車と3次車以降では側窓構造・形状、車内天井レイアウトなどが異なる[27]

1300形

南寄りから3両目に連結される付随車である[15]。1・2次車に組み込まれる1301 - 1309は3次車に相当するが外観は1 - 2次車と同一仕様である。3次車以降に組み込まれた1310 - 1320はBL-MGを搭載している[15]

1600形

南寄りから4両目に連結される付随車である[15]。1・2次車に組み込まれる1601 - 1609は1300形1301 - 1309と同じく1 - 2次車仕様の外観で新造された。また全車にBL-MGが搭載されている点が1300形と異なる[27][15]

1700形

南寄りから5両目に連結される電動車である[15]。装備、1・2次車と3次車以降の差は1200形と同様であるが、6次車以外は車椅子スペースがない[10][27][15]

1800形

北寄り先頭に連結される制御電動車である[15]。装備、1・2次車と3次車以降の差は1100形と同様である[10][27][15]

東側面に1100形同様京都サンガF.C.の応援ステッカーが貼られている。

形態分類

1・2次車

1981年5月29日の烏丸線北大路 - 京都間6.9 kmの開業[4][33]に備えて、1・2次車として4両編成9本、36両が近畿車輛(以下、近車)で製造された[5][11][8]。全車1980年(昭和55年)に製造されたが、竣工は1981年(昭和56年)4月となっている[1][2]。前面角部に縁取りがあり、騒音防止とメンテナンスの容易化のために側窓が固定窓とされている点がその後の車両との主な相違点である[12]

1・2次車
 
← 北大路
京都 →
車体製造者[1] 竣工時期[1]
形式 1800 1700 1200 1100
区分[8] Mc2’ M1’ M1 Mc2
車両番号 1801

1809
1701

1709
1201

1209
1101

1109
近畿車輛 1981年4月
搭載機器[8] MG75
CP
PT2
Chop
PT2
Chop
MG75
CP
   
自重[8] 37.5 t 37.0 t 37.0 t 37.5 t
定員[8] 150 170 170 150
  • 凡例
    • Chop …主制御器
    • MG …低圧電源装置(ブラシレス電動発電機)
    • SIV …低圧電源装置(静止形インバータ
      • 低圧電源装置の右の数字は容量、単位kVA
    • CP …電動空気圧縮機
    • PT2 …集電装置(2基)以下同じ。

3次車・増結付随車

 
3次車・1111F
   
側面行先表示装置
近鉄乗入列車の場合だけ種別が表示される
   
奈良発の国際会館行きは行き先を分かりやすくするために京都国際会館と表示されている
 
3次車以降の電動発電機

1988年(昭和63年)6月11日に京都 - 竹田間3.4 kmが開業し、8月28日からは近鉄京都線新田辺までの乗り入れを開始した[34]。竹田開業に備えて3次車として6両編成5本が増備されるとともに、1・2次車全編成の中間に付随車2両を組み込んで6両編成化された[34]。6両編成化は1988年5月 - 8月にかけて行われ、4両編成で京都 - 竹田間を営業運転する姿も見られた[35]

3次車では車体がアルミ大型押出型材を使用した工法に変更され、車体と一緒に成形された吊り具に床下機器が取り付けられた[12]。視界改善のため、前面の傾斜角が変更される[36]とともに前面角部の縁取りが廃止され、前面貫通扉に窓が設けられるなど、外観にも変化がある[12][27]。側窓は開閉構造に変更され、窓隅に丸みがつけられた。冷房効果を高めるため客室にラインフローファンが追加されるとともに、冷房装置が消費電力低減のためロータリー式に変更された[12]。座席下搭載の暖房装置も1・2次車で採用された反射式からシーズ線式に変更された[1]。増結付随車の外観は従来車に併せたものとされたが、窓は開閉式である。先頭車のATC装置は床下に移設された[36]。編成単位で製造された車両の車体は日立製、増結付随車の車体製造者は編成他車と同じ近車である[31]。1・2次車では両先頭車に出力75 kVAのBL-MGが搭載されていたが、3次車では付随車2両に出力150 kVAのBL-MGが搭載された[12][1]。増結付随車では北寄りの車両(1600形)にのみBL-MGが搭載されている[37]。電動空気圧縮機は1・2次車と異なり、交流電動機駆動となっている[9][27]。編成単位で製造された車両の側面には行先表示装置が新設された[12]

増結付随車を組み込んだ1・2次車
 
← 北大路
竹田 →
車体製造者[31] 竣工時期[31]
形式 (1800) (1700) 1600 1300 (1200) (1100)
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1801
1802
1803
1804
1805
1806
1807
1808
1809
1701
1702
1703
1704
1705
1706
1707
1708
1709
1601
1602
1603
1604
1605
1606
1607
1608
1609
1301
1302
1303
1304
1305
1306
1307
1308
1309
1201
1202
1203
1204
1205
1206
1207
1208
1209
1101
1102
1103
1104
1105
1106
1107
1108
1109
近畿車輛 1988年8月
1988年7月
1988年6月
1988年9月
1988年7月
1988年6月
1988年6月
1988年5月
1988年6月
搭載機器[15] MG75
CP
PT2
Chop
MG150   PT2
Chop
MG75
CP
   
自重[1] 37.5 t 37.0 t 29.0 t 28.5 t 37.0 t 37.5 t
定員[1] 130 144 144 144 144 130
  • 凡例
    • 形式番号に括弧がついている車両は今回の製造車ではない。
3次車
 
← 北大路
竹田 →
車体製造者[31] 竣工時期[31]
形式 1800 1700 1600 1300 1200 1100
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1810

1814
1710

1714
1610

1614
1310

1314
1210

1214
1110

1114
日立 1988年5月
搭載機器[1] CP PT2
Chop
MG150 MG150 PT2
Chop
CP    
自重[1] 37.5 t 37.0 t 29.0 t 28.5 t 37.0 t 37.5 t
定員[1] 130 144 144 144 144 130


1・2次車と3次車以降の相違点
  正面形状 側窓 貫通仕切扉 戸当側の妻窓 乗務員室仕切壁 天井 非常通報装置
1・2次車
 
隅に縁取りがあり、貫通扉に窓がない
 
隅が角ばっている
 
窓が小さい
 
開閉式
 
左側の窓が小さい
中央下部にグリルがある
 
ラインフローファンがない
 
妻部に箱型のものが取り付けられている
3次車以降
 
隅が丸く貫通扉に窓がある
 
隅に丸みがある
 
窓が縦長
 
固定式
 
左側の窓が大きい
 
ラインフローファンあり
 
妻壁に埋め込まれている

4次車

1990年平成2年)10月24日の北大路 - 北山間1.1 kmの開業に備えて4次車1編成が製造された[13]。烏丸線は当初の計画区間が全通した[13]。主制御器の脱フロン化、車両全体のノンアスベスト化が行われている[27]

4次車
 
← 北山
竹田 →
車体製造者[38] 竣工時期[38]
形式 1800 1700 1600 1300 1200 1100
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1815 1715 1615 1315 1215 1115 日立 1990年10月

5次車

5次車として2編成が1993年(平成5年)8月に製造された[14]。4次車と仕様の変更点はない[27]

5次車
 
← 北山
竹田 →
車体製造者[39] 竣工時期[39]
形式 1800 1700 1600 1300 1200 1100
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1816
1817
1716
1717
1616
1617
1316
1317
1216
1217
1116
1117
近車 1993年8月

6次車

 
車内案内表示器

1997年(平成9年)6月3日に北山 - 国際会館間2.6 kmが開業するのに備え、3編成が6次車として製造された[3]。5次車に対して、車内案内表示器が1両に4箇所設置され、車椅子スペースが全車両に設置されるなどの変更点がある[3]。6次車は、東京都交通局10-000形電車8次車とともに、日本国内向け車両として電機子チョッパ制御装置を装備した最後の事例である[40]

6次車
 
← 国際会館
竹田 →
車体製造者[41][42] 竣工時期[41][42]
形式 1800 1700 1600 1300 1200 1100
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1818
1819
1820
1718
1719
1720
1618
1619
1620
1318
1319
1320
1218
1219
1220
1118
1119
1120
日立 1997年4月
1997年4月
1997年5月

改造

車両間転落防止装置設置

 
車両間転落防止装置

2000年(平成12年)から2005年(平成17年)にかけて全編成に車両間転落防止装置が順次設置されている[43]

補助電源装置更新

 
SVH150-4064A静止形インバータ

2012年(平成24年)から、1・2次車の先頭車に搭載されていたBL-MGを撤去し、南寄りの付随車(1300形)に東洋電機製造製 RG4064-A-M(SVH150-4064A)静止形インバータ(出力150 kVA)を搭載する工事が順次行われている[37][44][45][46][47][48][49]。なお、2022年現在も1105Fと1109Fは施工されていない[50]

 
← 国際会館
竹田 →
竣工時期
形式 1800 1700 1600 1300 1200 1100
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1801
1802
1803
1804
1806
1807
1808
1701
1702
1703
1704
1706
1707
1708
1601
1602
1603
1604
1606
1607
1608
1301
1302
1303
1304
1306
1307
1308
1201
1202
1203
1204
1206
1207
1208
1101
1102
1103
1104
1106
1107
1108
2013年3月[51]
2014年10月[52]
2012年3月[53]
2015年8月[54]
2013年12月[55]
2014年7月[52]
2014年2月[55]
搭載機器 CP PT2
CON
MG150 SIV150 PT2
CON
CP  

制御装置更新

 
制御装置更新後の1111F

従来使用していた主制御器の主要部品が製造中止となったため、2014年度から制御装置をVVVFインバータ制御に交換する工事が行われている[56]。主制御器は純水を冷媒とし、主回路にSiCダイオードIGBTによるハイブリッドSiCを採用した三菱電機製のVVVF制御装置が採用された[56][57]。冗長性向上のため従来の1つの主制御器で8個の主電動機を制御する方式から1つの主制御装置で4つの主電動機を制御する方式に変更され、2つの主制御器が1つの箱に納められている[56]。将来の自動運転、純電気ブレーキの採用にも対応したものとなっている[56]。主電動機は密閉型の三菱電機製 MB-5156-A かご形三相誘導電動機が採用され、高速時の回生性能向上のため出力が130 kWから140 kWに変更されている[56][57]。制動方式も変更され、付随車の制動力を電動車の回生ブレーキで優先して負担する遅れ込め制御が採用された[56]

補助電源装置はブラシレス電動発電機の生産中止にともない、1・2次車の機器更新で採用されたものと同じ東洋電機製造製 RG4064-A-M(SVH150-4064A)静止形インバータ(出力150 kVA)に交換された[56][58][57]。空気圧縮機は同じレシプロ式ながら低騒音型のC-2000-LA (1,675リットル/分) に変更された[57]

RS485で主要機器が接続される制御伝送の採用と共にGPSが搭載され、時刻補正や地上走行キロの測定に使用される[58]。ATC装置は小型化と信頼性向上を図ったものに交換された[58]。改造車は各形式の末尾にAが追加された[48]が、車両番号に変更はない。

2014年度には、1111Fが2014年(平成26年)7月下旬から約4カ月をかけて近畿車輛で改造され、2014年11月下旬に竹田車庫に戻った後、全般重要部検査誘導障害試験、乗務員訓練などを経て2015年(平成27年)5月から営業運転に復帰している[58][52][59]。その後も順次改造は進み[49][54]、2020年度に1120Fの施工を以て対象編成の更新が完了した[50]

   
MAP-148-15V269 形主制御器
更新後の電動空気圧縮機
制御装置更新車
 
← 国際会館
竹田 →
改造者 竣工時期
形式 1800A 1700A 1600A 1300A 1200A 1100A
区分 Mc2’ M1’ T2 T1 M1 Mc2
車両番号 1811
1813
1815
1819
1711
1713
1715
1719
1611
1613
1615
1619
1311
1313
1315
1319
1211
1213
1215
1219
1111
1113
1115
1119
近車[52]
近車[54]
近車[54]
近車[60]
2015年3月[52]
2015年10月[54]
2016年3月[54]
2016年9月[61][62]
搭載機器[56][57] CP PT2
CON
SIV150 SIV150 PT2
CON
CP    
自重[57] 34.1 t 35.0 t 27.9 t 28.4 t 35.0 t 34.1 t
定員[57] 130 144 144 144 144 130

案内装置更新

     
LED化された車外行先表示器と液晶式車内案内表示器

2017年度から2020年度にかけて、聴覚に障害のある乗客や外国人乗客への利便性向上を目的として、全20編成のうち、更新時期が近い9編成[63]を除く11編成を対象に正側面の車外行先表示器をカラーLED化、1両につき4個所の客用扉上にカラー液晶式車内案内表示器を設置する工事が施行され[64]、2019年度の1115Fをもって完了した[65]。側面の行先表示器と、車内案内表示器は日本語英語中国語韓国語の4か国語表示に対応している[66]

優先座席エリアのリニューアル

   
リニューアル後の優先座席エリア
南寄り先頭車(左)とそれ以外(右)

2017年(平成29年)10月から2018年(平成30年)3月にかけて全編成の優先座席エリアがリニューアルされ、床面へのオレンジ色のシートの貼付、つり革の交換などが行われた[67]。この工事にあわせて、旅客用ドアに黄色の注意ラベルが追加されている[68]

運用

 
奈良行き急行として近鉄線内を走行する1104F

烏丸線開業時に用意された4両編成9本は、当時本格的な車両基地がなかったため、北大路駅西側に設けられた検車設備を用いてメンテナンス作業が行われた[11][69]。9編成全てを地下に下ろすと車両の入換が出来なくなることから、1編成は北大路駅の車両搬入口から地上に搬出して保管されていた[69]

1981年(昭和56年)の烏丸線北大路 - 京都間の開業と同時に運用を開始し[11]、1988年(昭和63年)8月の京都 - 竹田間の延伸開業ならびに近鉄京都線との相互直通運転開始以降は、各駅停車として近鉄京都線の新田辺まで運用されるようになった[34]。竹田開業前後に4両編成で製造された編成も6両編成化されている[12]。また、近鉄側では烏丸線乗入れ用に3200系6両編成7本を準備している[34]

2000年(平成12年)3月のダイヤ改正より国際会館 - 近鉄奈良間の急行が設定された[70][注釈 2]。近鉄ではこの改正に伴う烏丸線乗入運用の増加に伴い、3220系6両編成3本を新造している[70]。烏丸線内の最高速度は75 km/h、近鉄線内での最高速度は105 km/hである[1]

ラッピング車両

2007年(平成19年)4月以降、先頭車の片側側面窓上に京都サンガF.C.の応援ステッカーが貼られている[71]

2013年(平成25年)から京都国際マンガ・アニメフェアのラッピング「京まふ号」を毎年運行している。

ラッピング名 主催 期間 編成 車両番号 備考
地下鉄開業20周年記念 2001年5月1日 - 200?年??月??日 1101F 1801 1701 1601 1301 1201 1101 [72]
平城遷都1300年祭 平城遷都1300年記念事業協会 2008年7月15日 - 2010年12月31日 1103F 1803 1703 1603 1303 1203 1103 [73]
JA共済 JA共済連京都

京都府警

2012年4月13日 - 2013年6月8日 1109F 1809 1709 1609 1309 1209 1109 [74]
アニメ列車 京都国際マンガ・アニメフェア 2014年3月3日 - 2014年5月31日 1105F 1805 1705 1605 1305 1205 1105 [75]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2014」 2014年7月14日 - 2014年10月??日 1108F 1808 1708 1608 1308 1208 1108 [76]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2015」 2015年7月23日 - 2015年9月下旬 1110F 1810 1710 1610 1310 1210 1110 [77]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2016」 2016年8月11日 - 2016年10月??日 1109F 1809 1709 1609 1309 1209 1109 [78]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2018」 1119F 1819 1719 1619 1319 1219 1119 [79][80]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2019」 2019年7月30日 - 2019年10月12日 1105F 1805 1705 1605 1305 1205 1105 [81][82]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2021」 2021年7月26日 - 2021年10月8日 1105F 1805 1705 1605 1305 1205 1105 [83][84]
アニメ名 黒執事
アニメ列車「京まふ号 2022」 2022年8月9日 - 10月28日 1105F 1805 1705 1605 1305 1205 1105 [85][86]
アニメ名
アニメ列車「京まふ号 2023」 2023年8月28日 - 10月13日 1105F 1805 1705 1605 1305 1205 1105 [87][88]
アニメ名

廃車

1981年に導入された9編成は2021年度より20系による置き換え対象となっている[89]。2021年11月30日付で1106Fが廃車となった[90][91]

脚注

注釈

  1. ^ 登場時の資料では中間車170人、中間車150人となっている[9][6]が、1988年(昭和63年)の竹田延伸時から定員が変更されている[1]
  2. ^ 保安上は天理橿原神宮前にも乗り入れは可能。[1]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa 車両 地下鉄烏丸線10系1
  2. ^ a b c 「京都市営地下鉄」
  3. ^ a b c d e 『新車年鑑1998年版』p91
  4. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p2
  5. ^ a b c 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p19
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『鉄道ファン』通巻233号付図RF22134
  7. ^ a b c 『鉄道ファン』通巻233号付図RF22135
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p23
  9. ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』通巻381号p56
  10. ^ a b c d e 『鉄道ファン』通巻233号折込
  11. ^ a b c d 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p22
  12. ^ a b c d e f g h i 『新車年鑑1989年版』p184
  13. ^ a b c 『新車年鑑1991年版』p131
  14. ^ a b 『新車年鑑1994年版』p89
  15. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『私鉄車両編成表 2012』p119
  16. ^ a b c d e 『鉄道ファン』通巻233号p33
  17. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻381号p58
  18. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p24
  19. ^ 『鉄道ファン』通巻233号p32
  20. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p70
  21. ^ a b c 『鉄道ファン』通巻233号p34
  22. ^ 『鉄道ファン』通巻233号p35
  23. ^ 『鉄道ファン』通巻233号p36
  24. ^ a b 『鉄道ピクトリアル』通巻381号p60
  25. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻381号p57
  26. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻381号p59
  27. ^ a b c d e f g h i j 車両 地下鉄烏丸線10系2
  28. ^ a b 『鉄道ファン』通巻233号p37
  29. ^ 三菱電機『三菱電機技報』1980年7月号「鉄道車両用モニタリングシステム (PDF) 」pp.23 - 27。(本系形式のモニタリングシステムについて記載)。「三菱電機技報」p.25のモニタリング装置の主要諸元は、日本鉄道車輌工業会「車両技術」155号(1981年)「京都市交通局10系電車」p.22と同じであり、本形式の記述に相違はない)。
  30. ^ 『新車年鑑1998年版』p218
  31. ^ a b c d e f 『新車年鑑1989年版』p235
  32. ^ 「京滋乗り物図鑑 地下鉄烏丸線」
  33. ^ 『鉄道ピクトリアル』通巻364号p3
  34. ^ a b c d 『新車年鑑1989年版』p142
  35. ^ 『関西の鉄道』通巻32号p48
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  37. ^ a b 『東洋電機技報』通巻126号p19
  38. ^ a b 『新車年鑑1991年版』p243
  39. ^ a b 『新車年鑑1994年版』p170
  40. ^ 『鉄道ファン』通巻682号p85
  41. ^ a b 『新車年鑑1998年版』p199
  42. ^ a b 『新車年鑑1998年版』p200
  43. ^ 『地下鉄について』
  44. ^ 『東洋電機技報』通巻126号p18
  45. ^ 『鉄道車両年鑑2012年版』p108
  46. ^ 『鉄道車両年鑑2013年版』p121
  47. ^ 『鉄道車両年鑑2014年版』p136
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  49. ^ a b 『鉄道車両年鑑2016年版』p113
  50. ^ a b ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表 2022』交通新聞社、2022年、127頁。
  51. ^ 『鉄道車両年鑑2013年版』p225
  52. ^ a b c d e 『鉄道車両年鑑2015年版』p245
  53. ^ 『鉄道車両年鑑2012年版』p229
  54. ^ a b c d e f 『鉄道車両年鑑2016年版』p223
  55. ^ a b 『鉄道車両年鑑2014年版』p232
  56. ^ a b c d e f g h 『鉄道車両年鑑2015年版』p189
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  64. ^ 【広報資料】(お知らせ)案内表示器を更新した地下鉄車両の運行開始について
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  82. ^ 京都市営地下鉄(烏丸線)におけるアニメ列車の運行について~アニメのキャラクターで地下鉄をデコレーション~”. 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2019 (2019年7月30日). 2022年4月26日閲覧。
  83. ^ 京都の地下鉄を彩るラッピング列車「京まふ号」が今年も走行!”. 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2021 (2021年7月20日). 2022年4月26日閲覧。
  84. ^ 京都の地下鉄を彩るラッピング列車「京まふ号」が今年も走行!”. 京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)2021 (2021年7月20日). 2022年4月26日閲覧。
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  88. ^ 京都の地下鉄を彩るラッピング列車「京まふ号」が今年も走行! 京都市営地下鉄におけるアニメ列車の運行について”. 2023年8月21日閲覧。
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  90. ^ ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表 2022』交通新聞社、2022年、204頁。
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参考文献

雑誌記事

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    • 久保恵信「来春オープンです 京都の地下鉄」 pp. 32-37
    • 鉄道ファン編集部「オールガイド 京都地下鉄10系」
    • 「付図 RF22134 京都市交通局 制御電動客車 形式 1100形 (M2c)」
    • 「付図 RF22135 京都市交通局 電動客車 形式 1200形 (M1)」
  • 鉄道ピクトリアル』通巻381号(1980年10月・電気車研究会
    • 久保恵信「京都市営地下鉄の概要と車両について」 pp. 56-60
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻394号(1981年9月・電気車研究会)
    • 高橋朗・井上あきら「京都市営地下鉄烏丸線開業」 pp. 2-3
    • 竹田昭三「京都市営地下鉄烏丸線の概要」 pp. 19-24
    • 高橋弘・高橋朗「京都市営地下鉄烏丸線開業」 pp. 26-29
    • 島本由紀「京都地下鉄試乗、雑感」 pp. 70-72
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻512号「新車年鑑1989年版」(1989年5月・電気車研究会)
    • 藤井 信夫、大幡 哲海、岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 132-148
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    • 「竣工年月表」 pp. 232-242
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻550号「新車年鑑1991年版」(1991年10月・電気車研究会)
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    • 「1990年度車両動向」 pp. 241-263
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻597号「新車年鑑1994年版」(1994年10月・電気車研究会)
    • 藤井 信夫、大幡 哲海、岸上 明彦「各社別車両情勢」 pp. 80-95
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  • 『鉄道ピクトリアル』通巻660号「新車年鑑1998年版」(1998年10月・電気車研究会)
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    • 「京都市交通局 今を走る車両カタログ 10系」 pp. 31
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻881号「鉄道車両年鑑2013年版」(2013年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2012年度民鉄車両動向」 pp. 100-133
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  • 『鉄道ピクトリアル』通巻881号「鉄道車両年鑑2014年版」(2014年10月・電気車研究会)
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  • 『鉄道ピクトリアル』通巻909号「鉄道車両年鑑2015年版」(2015年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2014年度民鉄車両動向」 pp. 119-151
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    • 「民鉄車両諸元表」 pp. 213-217
    • 「車両データ 2014年度民鉄車両」 pp. 237-248
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻923号「鉄道車両年鑑2016年版」(2016年10月・電気車研究会)
    • 岸上 明彦「2015年度民鉄車両動向」 pp. 93-123
    • 「車両データ 2015年度民鉄車両」 pp. 215-227
  • 『私鉄車両編成表 2017』(2017年7月・交通新聞社
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  • 『鉄道ファン』通巻682号(2018年2月・交友社)
    • 郷田恒雄「リーフグリーンが駆け抜ける 都営地下鉄新宿線の車両たち 前編」 pp. 84-87
  • ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表 2022』交通新聞社、2022年。ISBN 978-4-330-04122-3 

Web資料

外部リンク