人間探求派

中村草田男、加藤楸邨、篠原梵、石田波郷に代表される俳句の傾向

人間探求派(にんげんたんきゅうは)とは、俳句において、自己の追求がそのまま俳句の追求になるように、自己の内面を生活のうちに詠もうとするもの。

俳句研究1939年8月号(改造社)に掲載された座談会「新しい俳句の課題」は、当時難解派と呼ばれていた中村草田男加藤楸邨篠原梵石田波郷が参加して行われた。座談会は、同誌編集長・山本健吉の「貴方がたの試みは結局人間の探求といふことになりますね」という発言に、加藤楸邨が「四人共通の傾向をいへば『俳句に於ける人間の探求』といふことになりませうか」と受けて締め括られ、この4名に代表される作品の傾向が人間探求派と呼ばれるようになる。

人間探求派と称された俳人 編集

  • 中村草田男 (1901年(明治34年)7月24日 - 1983年(昭和58年)8月5日)
  • 加藤楸邨 (1905年(明治38年)5月26日 - 1993年(平成5年)7月3日)
  • 篠原梵 (1910年(明治43年)4月15日 - 1975年(昭和50年)10月17日)
  • 石田波郷 (1913年(大正2年)3月18日 - 1969年(昭和44年)11月21日)

参考文献 編集

  • 有富光英 『草田男・波郷・楸邨-人間探求派』 牧羊社、1990年。 ISBN 9784833311373
  • 特集「人間探求派の軌跡…さまざまに花開く個性」『俳句α』2009年4・5月号。