仕事ハッケン伝』(しごとハッケンでん)とは、NHK総合テレビジョン2011年から2014年まで放送されていた。毎回1人の芸能人が7日間仕事を体験する情報ドキュメンタリー番組。

仕事ハッケン伝
ジャンル 情報ドキュメンタリー番組
出演者 中山秀征首藤奈知子(NHKアナウンサー)、他
製作
制作 NHK
放送
放送国・地域日本の旗 日本
公式サイト
ファーストシーズン
放送期間2011年5月12日 - 7月7日
放送時間木曜日 20:00 - 20:43
(再)翌週木曜24:45 - 25:28
放送分43分
回数全9
セカンドシーズン
プロデューサー水高満
放送期間2012年4月12日 - 9月13日
放送時間同上
(再)翌週水曜深夜(木未明)原則25:40 - 26:23(4-8月)→原則1:15-1:58(9月)
放送分43分
回数全17
サードシーズン
プロデューサー川畑美緒、早乙女裕子
放送期間2013年4月4日 - 9月26日
放送時間木曜日 22:00 - 22:48
(再)翌週水曜16:05 - 16:53
放送分48分
回数全20

特記事項:
セカンドシーズン、沖縄局では土曜10:05 - 10:47。
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概要 編集

「もし今と違う仕事についていたら、どんな人生を送っていたのだろう」をコンセプトに、各界の著名人が「今アツイ企業」におよそ1週間入社。通常の社員と同等の扱いで特別待遇は一切無し。そこから企業の経営哲学や会社の流儀を知り、著名人も「ありえたかもしれないもう1つの人生」を疑似体験する番組である。司会・ゲスト・入社した著名人が仕事を振り返るトーク部分はファーストシーズン・セカンドシーズンは入社した会社内で行われたが、サードシーズンはスタジオ収録となり[1]、VTR中でファーストシーズンではNHKが独自に集計した会社員1000人に聞いたYES・NOアンケートの結果が出され、セカンドシーズンでは仕事先の業種にまつわるクイズが出される。セカンドシーズンに出ていた番組キャラクターの名前は「よしを」。

本来は2011年3月31日からの放送予定だったが、3月11日東日本大震災東北地方太平洋沖地震及び東京電力福島第一原子力発電所での事故)発生に伴う非常報道体制に伴い、新年度の新番組を原則1カ月程度遅らせる措置をとったことから、本番組も1カ月半遅れの5月12日から開始。7月までの9回シリーズ(木曜20時から20時45分)。再放送は放送次週の金曜未明(木曜深夜)0時45分から1時30分。

2012年度の番組改編で、2012年4月からセカンドシーズン(全17回)を放送。ただし、沖縄局は『NHKが映した沖縄』を放送するため、土曜10:05 - 10:50に振替放送。再放送は放送次週水曜深夜(木曜未明)1:40 - 2:25(原則、9月からは1:15 - 1:58)。7月下旬から8月下旬にはロンドンオリンピック放送のため、放送休止期間があった。

2013年度の番組改編で、2013年4月からサードシーズン(全20回)が放送された[2]。放送翌日から期間限定でNHKオンデマンドでも配信した。なお、2013年度は九州沖縄ブロックでは『ガチアジア』が放送される場合があるため、その場合同地区では翌金曜日0:40(木曜24:40)からの振り替えになる。

サードシーズンをもって番組は終了した。NHKオンデマンドでも配信されていた(配信終了)他、教育現場向けのDVD貸し出しサービス「NHKティーチャーズ・ライブラリー」で10回分が貸し出し対象となっている[3]

番組誕生の背景 編集

『仕事ハッケン伝』誕生の元となったのが、2009年にNHK総合テレビで放送されたバラエティ番組『地頭クイズ ソクラテスの人事』である。番組の企画として、同年9月17日の放送で劇団ひとりGoogleに1日体験入社し、Google社内でのプレゼンテーションを行う模様が放送された[4][5]

その後、2010年8月24日番組たまごの一環として同企画のパイロット番組『人材ハッケン伝』が放送されている。この番組では優木まおみネット通販事業者に、田中卓志アンガールズ)が大手ゼネコンに体験入社しており、そのダイジェスト版が後述の特別番組内で放送された。

出演者 編集

進行役
ナレーション
過去のゲスト
  • 宋文洲(ファーストシーズンのレギュラーゲスト)

スタッフ 編集

SEASON3
  • ディレクター:田中、長友、新宮、伊集院、影嶋、外園、上野、井川、藤村、捧、松久、神保
  • プロデューサー:川畑美緒、早乙女裕子

過去のスタッフ 編集

  • ディレクター
    • ファーストシーズン:佐々木、宇野、真野、谷口
    • セカンドシーズン:斎藤、加茂、成瀬、荒井、角野、城
  • プロデューサー:水高満

テーマ曲・エンディング曲 編集

テーマ曲
  • Hilcrhyme「LAMP LIGHT」(セカンドシーズンまで)
  • 高橋優「同じ空の下」(サードシーズン)[6]
エンディング曲
  • SA.RI.NA「頑張りやさんのきみへ」(ファーストシーズン)
  • ケツメイシ「出会いは成長の種」(セカンドシーズン)

放送リスト 編集

特別番組 編集

もう一つの人生、あったらスペシャル
2011年5月21日 19:30 - 20:45(滋賀県5月22日 1:43 - 2:58)に特別番組として放送。この番組ではアンガールズ優木まおみ(タレント)、磯野貴理(女優)、川崎希(元AKB48の女性起業家)、宋文洲(起業家)、山本一力(作家)、坂本冬美(歌手)をゲストに、ビール工場見学をしながら、田中卓志(アンガールズ)の建築業界や優木のIT企業体験のレポートを交えて、この番組の魅力を紹介したもの。
涙と笑いの“仕事始め”スペシャル
2012年1月4日19:30 - 20:45には、白鳥久美子たんぽぽ)が動物園の飼育係として働いた。ビビる大木、宋文洲、岸田健作福田彩乃菊川怜平岳大Mr.マリックがゲストで、世界の意外な仕事や有名人の過去の意外な職業を紹介するコーナーがあった。
私が出会った”相棒”スペシャル
2012年3月29日19:30 - 20:43には、ファーストシーズンのダイジェストやその後などが紹介された。
ホンキ スイッチSP
2012年7月26日20:00 - 20:43には、セカンドシーズン第1・4・9・11回のダイジェストや、その回の出演者による対談や後日談などが放送された。
2013新春SP 大志を抱け!世界で仕事ハッケン伝
2013年1月5日19:30 - 20:43には、高橋光臣ニューヨークラーメン店店員[8]しずちゃん南海キャンディーズ)がシェムリアップ日本語教師に挑戦した。スタジオゲストは高橋克実山里亮太(南海キャンディーズ)。
仕事に効く 魔法のコトバSP
2013年5月30日22:00 - 22:48には、「コトバ」をテーマにサードシーズンを振り返る。スタジオゲストは糸井重里吉木りさ篠山輝信
2014年 夏SP
2014年8月20日20:00-20:43には、向井慧(パンサー)が東京駅のデパ地下でマネージャーに挑戦した。スタジオゲストは堤下敦(インパルス)、峯岸みなみ。

ミニ番組 編集

仕事ハッケン伝ミニ「仕事に効く魔法のコトバ」
1分間の番組で、5パターンを不定期に放送。過去回の中から印象に残る言葉をピックアップしている。Eテレでも放送された。

イベント 編集

NHKふれあいミーティング「”仕事ハッケン伝”」
出演者やスタッフが参加する、学生が対象のトークイベント。進行役を会場近隣NHK局のアナウンサーが務める。
スペシャルコラボステージ「仕事ハッケン伝」×「プロフェッショナル仕事の流儀」
2013年3月31日、イベント「NHK 春ナビ WONDER LAND@渋谷」内で行われ、押切もえ、茂木健一郎、首藤アナが出演。

書籍 編集

『人生を面白くする!仕事ハッケン術』
著/宋文洲、協力/NHK「仕事ハッケン伝」制作班、出版/主婦と生活社、2012年5月25日、ISBN 978-4391141535

脚注 編集

  1. ^ 2013年6月6日放送分の「梶原雄太×イルカトレーナー」では、従業員はイルカなどの動物の体調悪化などの万が一に備えており、スタジオではなく水族館内で収録を行った。
  2. ^ サードシーズンから、ロゴが六角形型にリニューアルされた。
  3. ^ 貸し出し番組一覧・セット貸し出し・仕事ハッケン伝”. NHKティーチャーズ・ライブラリー. 2016年11月6日閲覧。
  4. ^ 劇団ひとり iGoogleテーマ"iGekidan"提供開始です。 - Google Japan Blog 2009年9月18日
  5. ^ 劇団ひとり Googleに1日入社でオリジナルテーマを作り上げる - ライブドアニュース 2009年9月18日
  6. ^ 新テーマソングは高橋優「仕事ハッケン伝 サードシーズン」NHK どーがステーション 2013年3月27日
  7. ^ 編集が期日に間に合わなかったため、加藤本人の希望により延長という形で本業の傍ら2日間編集を行い、10日目に記事を完成させた。
  8. ^ 高橋光臣 - NHK人物録

関連項目 編集

外部リンク 編集

NHK総合 木曜20時台
前番組 番組名 次番組
仕事ハッケン伝
(2011年5月 - 7月)
仕事ハッケン伝
(2012年4月 - 9月)
NHK総合 木曜22時台
地球イチバン
仕事ハッケン伝
(2013年4月 - 9月)
地球イチバン