代用品(だいようひん)とは、あることを実現するために、旧来のものの代わりに使うもののこと。代替品ともいう。日中戦争開戦以降の戦時期においては意味がさらに限定され、「被代用品と用途の全部または一部が同じで、被代用品とは製法や材料が異なっていて、国際貸借の改善や不足物資の補填に寄与する必需品」と定義される[1][2]

食品 編集

コピー食品参照。

衣服 編集

燃料 編集

その他 編集

  • 合成樹脂製品
  • 松葉を詰めた椅子
  • セロファンによるゴムの代替
  • セロメタルによる金モールの代替
  • ガラス製洗濯板
  • 人造ゴムのタイヤ
  • 硬質ガラス製ジョイント
  • 金属マグネシウムによる鉄の代替
  • 軽金属の鋳物で機械の部品
  • 人造麝香[3]
  • 画鋲は戦前は主に真鍮か鉄で製造されていたが、日中戦争開戦以降の戦時期には、セルロイドフェノール樹脂、カゼイン樹脂、バルカンファイバー、竹、木、ボール紙、レコード盤、といった多様な代用材料で製造されていたことが明らかにされている[2][4]

出典 編集

  1. ^ 白井義三『代用品工業』商工行政社, 1940.
  2. ^ a b 木村源知「戦時期における金属代用品の多様性と変遷―画鋲に着目した事例研究―」『生活学論叢』Vol. 28, 1-15, 2016.3.31. 
  3. ^ 人造麝香完成 国産品が市場を制覇 大阪朝日新聞 1932年10月12日
  4. ^ 木村源知「戦時期における代用材料としてのレコード盤―画鋲の実物資料を用いた実証的研究―」『道具学論集』Vol. 24, 14-26, 2019.3.31. 

参考文献 編集

  • 写真週報 44号