伊是名テレビ中継局(いぜなてれびちゅうけいきょく)は沖縄県島尻郡伊是名村(伊是名島)にあるテレビの中継局。

概要 編集

伊是名島では海抜100mを超える山がいくつかあり、約30km南にある今帰仁村今帰仁中継局が受信しにくいだけでなく、中継局1ヶ所では伊是名島全域をカバーするのは困難であるため、島の東部(伊是名東)と中央部(伊是名西)の2ヶ所にそれぞれ中継局を設置している。地上デジタル放送2010年3月31日に開始し、出力は実質アナログの5倍に引き上げ、そしてアナログでは未設置だった琉球朝日放送(QAB)も同時に設置した。またラジオについてはAMFMともすべての局で受信可能で、AMは名護ラジオ中継局名護市、ただしNHK沖縄第2豊見城市親局または本土の放送局)、FMは今帰仁中継局(今帰仁村)からそれぞれ受信している。

なお、北隣の伊平屋村(伊平屋島・野甫島)では同じ地形ながら中継局は設置していない。今帰仁中継局から直接受信または共同受信施設経由で受信している。

伊是名東テレビ中継局 編集

地上デジタルテレビ放送送信設備 編集

アナログ放送とは別に島東部の字諸見みほそ所の仲田港の北側に設置、島東部の一部を放送エリアとしている(エリアの一部には伊是名西テレビ中継局と被るところもある)。

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
1 NHK
沖縄総合
45 50mW 830mW 沖縄県 249世帯 2010年
3月31日
2 NHK
沖縄教育
44 全国
3 RBC
琉球放送
26 840mW 沖縄県
5 QAB
琉球朝日放送
19
8 OTV
沖縄テレビ放送
30

地上アナログテレビ放送送信設備 編集

島の南東部の字伊是名のチジン山に設置されており、村(島)の中心である仲田など島東部を放送エリアとしている。

チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
56 NHK
沖縄総合
映像100mW
/音声25mW
映像870mW
音声220mW
沖縄県 301世帯 1977年
4月9日
[1][2][3]
58 OTV
沖縄テレビ放送
60 RBC
琉球放送
62 NHK
沖縄教育
全国
  • 2011年7月24日で廃局。QABにはチャンネルが割り当てられていなかった。

伊是名西テレビ中継局 編集

地上デジタルテレビ放送送信設備 編集

アナログ放送と同じく島中央部の勢理客(せりかく)の天城に設置、島北部、西部、東部の各一部を放送エリアとしている(東部の一部には伊是名東テレビ中継局のエリアと被ってるところもある)。

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
1 NHK
沖縄総合
37 50mW 270mW 沖縄県 548世帯 2010年
3月31日
2 NHK
沖縄教育
39 280mW 全国
3 RBC
琉球放送
31 沖縄県
5 QAB
琉球朝日放送
35
8 OTV
沖縄テレビ放送
33

地上アナログテレビ放送送信設備 編集

島中央部の勢理客(せりかく)の天城に設置されており、島西部を放送エリアとしている。

チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
48 NHK
沖縄総合
映像100mW
/音声25mW
映像980mW
/音声240mW
沖縄県 145世帯 1977年
4月9日
[1][2][3]
50 OTV
沖縄テレビ放送
52 RBC
琉球放送
54 NHK
沖縄教育
全国
  • 2011年7月24日で廃局。QABにはチャンネルが割り当てられていなかった。

脚注・出典 編集

  1. ^ a b 沖縄放送協会放送資料保存研究会『沖縄放送協会史』沖縄放送協会放送資料保存研究会、1982年、資147頁。 
  2. ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、512頁。 
  3. ^ a b 日本民間放送連盟『日本放送年鑑 昭和55年度』洋文社、1980年、513頁。 

関連項目 編集