伊豆の踊子 (1963年の映画)
1963年の日本映画
『伊豆の踊子』(いずのおどりこ)は、1963年(昭和38年)制作の日本映画。川端康成の同名小説の4度目の映画作品。西河克己監督。吉永小百合、高橋英樹主演。
伊豆の踊子 | |
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監督 | 西河克己 |
脚本 |
三木克己 西河克己 |
原作 | 川端康成 |
出演者 |
吉永小百合 高橋英樹 浜田光夫 南田洋子 十朱幸代 宇野重吉 浪花千栄子 大坂志郎 |
音楽 | 池田正義 |
撮影 | 横山実 |
編集 | 鈴木晄 |
配給 | 日活 |
公開 | 1963年6月2日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
あらすじ 編集
大学教授の川崎は、教え子である男子学生から或る相談を持ち込まれていた。それは「結婚の仲人になってほしい」という話だったが、学生結婚というものに少々の不安や心配を持つ川崎教授は躊躇を覚える。しかし、その男子学生と将来を誓い合う少女が「ダンサー」であることを知った教授の胸に、かつて旅芸人の踊子に淡い恋心を寄せた青春の思い出が甦るのだった。若い二人を見守りながら、教授の心は遠い過去へ遡っていく。
キャスト 編集
スタッフ 編集
作品解説 編集
ストーリーテリングが「或る大学教授の回想」という体裁になっている点が、原作小説との大きな相違点である。しかも、その回想シーンのきっかけとなる導入部が「学生結婚」という点もまた現代風な作劇であり、戦後の新教育を受けた若い世代にも馴染みやすい工夫がなされていた。
冒頭の現代の場面はモノクロ、教授の青春時代の回想(踊子との交流すなわち原作小説のパート)が鮮やかなカラーフィルム、その回想から覚めると再びモノクロ、そして現代の若いカップルが希望を胸に走り出す場面でエンディングという演出になっている。
年老いた現代の主人公は宇野重吉[1]が演じ、若い学生の頃を高橋英樹が演じた。回想シーンに出てくる踊子の薫と現代のダンサーは、吉永小百合が一人で二役を演じている。