佐倉市

日本の千葉県の市

佐倉市(さくらし)は、千葉県の中部に位置する

さくらし ウィキデータを編集
佐倉市
ユーカリが丘の超高層マンション群
佐倉高等学校記念館佐倉ふるさと広場
佐倉城址公園 旧堀田邸
国立歴史民俗博物館
佐倉市旗 佐倉市章
1955年 (昭和30年)
4月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
市町村コード 12212-2
法人番号 8000020122122[1] ウィキデータを編集
面積 103.69km2
総人口 164,856[編集]
推計人口、2024年3月1日)
人口密度 1,590人/km2
隣接自治体 千葉市四街道市八千代市印西市八街市印旛郡酒々井町
市の木 サクラ
市の花 ハナショウブ
佐倉市役所
市長 西田三十五
所在地 285-8501
千葉県佐倉市海隣寺町97番地
北緯35度43分24秒 東経140度13分26秒 / 北緯35.72347度 東経140.22394度 / 35.72347; 140.22394座標: 北緯35度43分24秒 東経140度13分26秒 / 北緯35.72347度 東経140.22394度 / 35.72347; 140.22394
佐倉市役所
佐倉市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

佐倉市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

地図
ウィキプロジェクト

人口は約16.5万人。国際観光モデル地区[2][3]に指定され、城下町の町並みは日本遺産に認定されている[4]

1954年(昭和29年)市制施行。

概要 編集

佐倉藩城下町軍都として栄え、市内には佐倉城跡や武家屋敷群が現存し、国立歴史民俗博物館などを有する文化都市[5]佐倉順天堂を中心に蘭学の先進地であり「西の長崎、東の佐倉」と呼ばれた西洋医学の街でもある[6]

古くから交通の要衝として江戸と佐倉城および成田山新勝寺を結ぶ佐倉街道[注 1]が整備され、近年は住宅都市としてユーカリが丘を中心に大規模なニュータウン開発が進む[7]。地価高騰のおりは東京都心50キロメートル圏まで通勤圏が拡大したことにより、東京都区部へ通勤する人が増加し、都市雇用圏の定義による東京都市圏(東京都区部および千葉市)や成田都市圏成田市)のベッドタウンとして発展している。東京都特別区部への通勤率は20.4パーセント(平成22年国勢調査)。

地理 編集

千葉県の北部、県庁所在地である千葉市成田国際空港の中間地点に位置し、どちらにも約15キロメートルの距離である。東京都都心から約40キロメートルの地点に位置する[8]

下総台地(北総台地)の中央に位置し、南東から北西に向かって緩やかに傾斜している台地と、台地を侵食した谷津から成り立っている。北部には印旛沼の西部調節池(西印旛沼)がある。

気候 編集

千葉県北西部から北東部にかけての内陸地域で、内陸性気候の特色が強い。年間通して比較的温暖な気候に恵まれているが、全域が太平洋側気候海洋性気候)に属する県内においては、筑波颪の影響もあり冬の寒さの厳しい地域となっている。1月の平均最低気温は-1.8℃に達し、時には-5℃から-8℃前後まで下がることもある。

佐倉市
雨温図説明
123456789101112
 
 
51
 
9
-2
 
 
56
 
9
-1
 
 
113
 
12
2
 
 
111
 
18
8
 
 
113
 
22
13
 
 
144
 
24
17
 
 
129
 
28
21
 
 
107
 
30
22
 
 
200
 
26
19
 
 
155
 
21
12
 
 
94
 
16
6
 
 
38
 
12
0
気温(°C
総降水量(mm)
出典:[1]
インペリアル換算
123456789101112
 
 
2
 
48
29
 
 
2.2
 
49
30
 
 
4.4
 
54
36
 
 
4.4
 
64
46
 
 
4.4
 
72
56
 
 
5.7
 
76
63
 
 
5.1
 
82
69
 
 
4.2
 
86
72
 
 
7.9
 
79
66
 
 
6.1
 
70
54
 
 
3.7
 
61
43
 
 
1.5
 
53
32
気温(°F
総降水量(in)
佐倉(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 19.0
(66.2)
24.3
(75.7)
25.6
(78.1)
29.2
(84.6)
33.9
(93)
36.6
(97.9)
37.8
(100)
39.1
(102.4)
35.4
(95.7)
32.2
(90)
28.1
(82.6)
23.9
(75)
39.1
(102.4)
平均最高気温 °C°F 9.6
(49.3)
10.4
(50.7)
13.7
(56.7)
18.8
(65.8)
23.2
(73.8)
25.8
(78.4)
29.8
(85.6)
31.2
(88.2)
27.3
(81.1)
21.9
(71.4)
16.8
(62.2)
11.9
(53.4)
20.0
(68)
日平均気温 °C°F 3.7
(38.7)
4.8
(40.6)
8.3
(46.9)
13.4
(56.1)
18.1
(64.6)
21.3
(70.3)
25.1
(77.2)
26.3
(79.3)
22.7
(72.9)
17.1
(62.8)
11.2
(52.2)
6.0
(42.8)
14.8
(58.6)
平均最低気温 °C°F −1.8
(28.8)
−0.7
(30.7)
2.8
(37)
7.9
(46.2)
13.5
(56.3)
17.6
(63.7)
21.5
(70.7)
22.6
(72.7)
19.0
(66.2)
12.9
(55.2)
6.2
(43.2)
0.5
(32.9)
10.2
(50.4)
最低気温記録 °C°F −12.7
(9.1)
−9.5
(14.9)
−5.3
(22.5)
−2.3
(27.9)
3.6
(38.5)
9.8
(49.6)
13.5
(56.3)
15.4
(59.7)
7.2
(45)
−0.4
(31.3)
−3.9
(25)
−7.2
(19)
−12.7
(9.1)
降水量 mm (inch) 65.9
(2.594)
57.8
(2.276)
109.2
(4.299)
112.9
(4.445)
127.4
(5.016)
148.6
(5.85)
140.1
(5.516)
109.1
(4.295)
206.5
(8.13)
223.3
(8.791)
95.8
(3.772)
56.0
(2.205)
1,455.9
(57.319)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 5.8 6.4 10.4 10.4 10.7 11.7 10.3 8.0 11.0 10.9 8.3 6.1 109.4
平均月間日照時間 189.5 169.7 170.2 180.1 179.4 128.2 162.0 191.4 135.1 132.1 146.8 171.5 1,956
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[9]

隣接している自治体・行政区 編集

歴史 編集

 
佐倉城を築城させた土井利勝

市内中央部の江原台には、日本考古学草創期に注目を集めた遺跡があり、東端には、白鳳期の長熊廃寺跡が残る[10][注 2]印旛沼を中心に、多くの原始古代遺跡がある。

鎌倉時代室町時代を通じて下総守護として発展した下総千葉氏は、戦国時代になると本佐倉城(国の史跡、現・酒々井町本佐倉)を拠点とし、ここに佐倉千葉氏が成立した。戦国時代末期になると後北条氏の配下となり安房里見氏の侵攻に対抗している。千葉親胤は鹿島城(のちの佐倉城)の建立に着手するが暗殺され、一族の鹿島幹胤が引き継ぐも建設途上で死去。完成を目指した千葉邦胤は家臣に殺害される。後北条氏豊臣秀吉小田原征伐で滅亡すると、鹿島城は建設途上で焼かれ、千葉氏も滅亡してしまう。その後近くの臼井城徳川四天王の一人酒井忠次の息子である酒井家次が(臼井藩、後に佐倉藩領に編入)、同じく弥富城には北条氏一族の北条氏勝が(岩富藩、後に転封により収公)入城している。

江戸時代初期には土井利勝が鹿島城を改造して佐倉城を築き、その後、堀田氏の居城となり、老中首座となった堀田正亮が11万石とし、佐倉は城下町として繁栄した。佐倉藩は、武田(徳川)家、松平家等、老中や大老となる幕閣の中心人物が入封する重要な藩であった。江戸から佐倉城までは佐倉街道が整備され、市川宿・船橋宿・大和田宿(八千代市)・臼井宿(佐倉市)を経て目的地の佐倉に至る。この街道を経由して成田山新勝寺へ向かう成田参詣が隆盛するに従い、文化年間頃より成田街道という愛称で呼ばれるようになった。幕末の老中堀田正睦は蘭学を奨励し、佐藤泰然佐倉順天堂(現・千葉県指定史跡佐倉順天堂)を開かせた。また、「西の長崎、東の佐倉」として西洋医学の街としても栄えた[6]。現在では、国道296号(新町周辺のみ)を通称蘭学通りとして、その名を残している。明治時代以降は佐倉城址に歩兵連隊が置かれ、陸軍軍都として栄えた[11]

1871年(明治4年)7月15日廃藩置県により佐倉県が置かれ、同年11月13日に佐倉県は印旛県と改められた。また1873年(明治6年)に城跡に軍隊(佐倉連隊)がおかれた。

沿革 編集

 
歌川広重名所江戸百景 逆井のわたし』佐倉へ向かう佐倉街道沿いの風景

佐倉市を構成している旧町村 編集

合併構想 編集

2004年(平成16年)10月4日に「佐倉市・酒々井町合併協議会」が設置されたが、2005年(平成17年)3月13日に酒々井町で実施された「佐倉市との合併の是非を問う住民投票」(投票率61.17%)では合併賛成4,016票、合併反対6,535票の結果となり、反対が賛成を上回ったため、酒々井町長綿貫登喜男は合併協議会の離脱を申し入れた。3月19日に開催された第9回合併協議会ではこの案件が協議され、その結果廃止することが決定し、3月29日に酒々井町議会、翌3月30日には佐倉市議会で合併協議会廃止議案が可決されたため4月30日をもって合併協議会は解散した。

四街道市と一部の市議らが有志交流会を開くなどし、周辺市町村との合併で将来的に中核市を視野に入れている[12]とされるが、近年では具体的な動きはない。

人口 編集

2000年以降、人口は横ばいを続けている。

 
佐倉市と全国の年齢別人口分布(2005年) 佐倉市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 佐倉市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

佐倉市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政 編集

  • 市長:西田三十五(2019年4月27日就任、1期目)再選を果たし2期目 (2023年4月27日就任 2期目)

歴代市長 編集

特記なき場合「歴代市長」による[13]

氏名 就任 退任 備考
1 木倉和一郎 1954年(昭和29年)4月26日 1958年(昭和33年)4月25日
2 岩渕剛 1958年(昭和33年)4月26日 1959年(昭和34年)9月5日
3 堀田正久 1959年(昭和34年)10月4日 1975年(昭和50年)10月3日
4 菊間健夫 1975年(昭和50年)10月4日 1995年(平成7年)2月28日
5 渡貫博孝 1995年(平成7年)4月23日 2007年(平成19年)4月26日
6 蕨和雄 2007年(平成19年)4月27日 2019年(平成31年)4月26日
7 西田三十五 2019年(平成31年)4月27日 現職 2期目

行政機関 編集

佐倉警察署
佐倉市八街市酒々井町消防組合

警察 編集

消防 編集

佐倉市八街市酒々井町消防組合の管轄内である。

  • 佐倉消防署
    • 神門出張所
    • 臼井出張所
    • 角来出張所
  • 志津消防署
    • 志津南出張所
  • 消防団(全7分団)
    • 第1分団 佐倉地区
    • 第2分団 志津地区
    • 第3分団 臼井地区
    • 第4分団 根郷地区
    • 第5分団 和田地区
    • 第6分団 弥富地区
    • 第7分団 千代田地区
    • 佐倉市消防本部付 女性消防部(2008年4月1日発足、2014年4月現在17名)

国の機関 編集

県・市の機関 編集

  • 千葉県印旛合同庁舎
    • 千葉県印旛健康福祉センター(印旛保健所)
    • 千葉県佐倉県税事務所
    • 千葉県印旛地域振興事務所
    • 千葉県北部林業事務所印旛支所
    • 千葉県印旛農業事務所
    • 千葉県印旛土木事務所
    • 千葉県教育庁北総教育事務所
  • 千葉県水産総合研究センター内水面水産センター
  • 佐倉市、四街道市、酒々井町葬祭組合 さくら斎場
  • 社会福祉法人生活クラブ

議会 編集

市議会 編集

  • 定数:28名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
  • 議長:平野裕子(さくら会)
  • 副議長:高木大輔(さくら会)
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
さくら会 9 ◎中村孝治、櫻井道明、石渡康郎、爲田浩、平野裕子、高木大輔、敷根文裕、斎藤明美、岡野敦、密本成章
公明党 4 ◎岡村芳樹、久野妙子、鍋田達子、押木孝和
自由民主さくら 4 ◎山本英司、徳永由美子、石井秀明、齋藤寛之
市民ネットワーク 3 ◎五十嵐智美、川口絵未、松島梢
市民オンブズマンひまわり会 2 ◎藤崎良次、宇田実生子
日本共産党 2 ◎荻原陽子、木崎俊行
無会派 4 髙橋とみお、稲田敏昭、玉城清剛
28

県議会 編集

  • 選挙区:佐倉市選挙区
  • 定数:3名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日[14]
氏名 会派名 当選回数
伊藤昌弘 自由民主党千葉県議会議員会 4
伊藤壽子 市民ネット 1
入江晶子 千葉民主の会 3

衆議院 編集

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
奥野総一郎 57 立憲民主党 107,322票
比当 秋本真利 46 自由民主党 102,741票

経済 編集

産業 編集

 
DIC総合研究所
農業

印旛沼や、印旛沼へ流れる鹿島川・新川・手繰川・高崎川周辺を中心に稲作が盛ん。また、和田地区では大和芋(ヤマトイモ)の栽培も行われている。

工業

根郷地区に工業団地(第一 - 三、熊野堂)があり、フジクラデンカポリマーなどの工場がある。弥富地区には、複合研究都市「ちばリサーチパーク」がある。

市内に本社・本店を置く企業 編集

主な大型商業施設 編集

ユーカリプラザ


地域 編集

地区 編集

  • 佐倉地区 - 佐倉市の行政の中心で、京成佐倉駅周辺には市役所裁判所検察庁などの官公庁ほか、佐倉郵便局、市立美術館、オフィスビル、マンションなどが立地する。またJR佐倉駅周辺には佐倉警察署、千葉県印旛合同庁舎、佐倉商工会議所などの官公庁が位置する。この地区の台地には旧佐倉藩佐倉城があった事から、寺院の集中地や変則交差点、クランク状の道など、城下町の面影が今も色濃く残る。1982年(昭和57年)当時には、調査により24棟の武家屋敷が現存していることが確認され、その時点では日本で最多の残存数であった(2010年(平成22年2月)時点では、復元公開している3棟の武家屋敷を併せて10棟現存)。佐倉城の跡地は佐倉城址として整備され、隣接する地には国立歴史民俗博物館が開設され、佐倉の歴史と文化を今に伝える。また印旛沼を北に望み、草ぶえの丘、市民の森、岩名運動公園など、各種レジャー施設などが位置する。人口密度は志津地区に次いで2番目に高い。
 
山万ユーカリが丘線の沿線風景。高層マンションと田園が入り混じる。
  • 臼井地区 - かつては臼井城城下町として、のちに宿場町として北部を中心に栄えた。1970年代後半に大規模な区画整理事業が行われ、国道296号沿いに位置し利用者の増大により、狭隘著しい京成臼井駅が区画整理事業と同時に現在の位置に移転が行われ、北部から南部に市街地が移った。現在、駅前にはショッピングセンターが位置し、閑静な住宅街が広がっている。また、北部には宿場町の頃の名残が見られる。隣接する印旛沼と相まって、自然豊かな住宅地が形成されている。千代田地区との関わりが深く、「臼井・千代田地区」とあわせて呼ばれる場合もある。
  • 千代田地区 - 千代田地区はかつて、1950年代に四街道町(現・四街道市)から編入した地域である。農村が広がる地域だが、北部の臼井地区に隣接する地域には大手デベロッパーにより、1990年代から染井野(みずきヶ丘:佐倉そめい野邸苑都市)が造成された。街の中心部には大型量販店などが立地し、計画人口約1万人の街が完成する予定である。
  • 根郷地区 - JR佐倉駅より南側の地域が主に根郷地区である。かつては農村地域だった地区であるが、地区の南側を通る国道51号によって高度経済成長期より都市化が進み、1972年(昭和47年)の東関東自動車道佐倉インターチェンジの開通に伴い、大規模な工業団地が多く造成された。また交通の便の良さから住宅団地の造成が行われ、千葉県立佐倉南高等学校千葉敬愛短期大学などの学校も開設され、人口の増加も著しい地区となっている。また近年、寺崎地区で区画整理事業が始まっており、人口も若年層を中心に増加傾向にある。
  • 弥富・和田地区 - 近郊農業が盛んな地域である。市内で最も人口が少なく面積が最も広い地区で、市の面積の3分の1を占めている。弥富地区には川村記念美術館が立地し、17世紀から現代絵画までの多くの作品が展示されている。また、千葉市とまたがる地域に開発研究施設が集まる千葉リサーチパークが造成されており、ハイレベルな開発研究拠点の集積などが図られている。和田地区は地区全体が市街化調整区域であり、養豚ヤマトイモの生産が主な産業となっている。近年、人口は減少傾向にある。
地区 大字・町名
佐倉地区 飯田飯田干拓飯田台飯野飯野干拓飯野町岩名裏新町大佐倉大佐倉干拓大蛇町鹿島干拓海隣寺町鏑木町鏑木仲田町上代栄町下根下根町樹木町城内町白銀新町千成高岡田町土浮土浮干拓中尾余町鍋山町並木町萩山新田萩山新田干拓藤沢町本町将門町宮小路町宮前弥勒町最上町野狐台町山崎
志津地区 青菅井野井野町小竹小竹干拓上志津上志津原下志津下志津原上座中志津西志津西ユーカリが丘先崎先崎干拓南ユーカリが丘宮ノ台ユーカリが丘
臼井地区 稲荷台印南臼井臼井田臼井台臼井田干拓江原江原新田江原台王子台角来新臼井田八幡台南臼井台
千代田地区 畔田飯重生谷染井野羽鳥吉見
根郷地区 石川・大崎台・大作・大篠塚・太田・表町木野子・神門・小篠塚・山王・城・寺崎・藤治台・春路・馬渡・六崎
和田地区 天辺・瓜坪新田・上勝田・上別所・米戸・寒風・下勝田・高崎・坪山新田・長熊・直弥・宮本・八木
弥富地区 岩富・岩富町・飯塚・内田・坂戸・七曲西御門・宮内
住宅団地
  • 松ヶ丘団地
  • 角栄団地
宿泊施設
 
ウィシュトンホテルユーカリ
  • ウィシュトンホテルユーカリ
図書館
  • 佐倉市立図書館
    • 佐倉市立志津図書館
    • 佐倉市立佐倉図書館
    • 佐倉市立佐倉南図書館
郵便局

報道機関 編集

ケーブルテレビ局
FM局
新聞社

医療 編集

東邦大学医療センター佐倉病院
聖隷佐倉市民病院

詳しくは「市内の医療機関一覧(医科)」を参照。以下総合病院一覧。

二次医療圏(二次保健医療圏)としては印旛医療圏(管轄区域:印旛地域)である[15]。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。

医療提供施設は一部のみ記載する[15]

教育 編集

小学校 編集

 
千葉敬愛短期大学

中学校 編集

高等学校 編集

大学 編集

交通 編集

鉄道路線 編集

佐倉駅(JR東日本)
ユーカリが丘駅(京成電鉄・山万)
京成佐倉駅

利用者数はユーカリが丘駅京成臼井駅が佐倉駅を上回る。また、市役所の最寄り駅は京成佐倉駅となっている。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
京成電鉄
山万

バス路線 編集

佐倉市コミュニティバス
路線バス
高速バス
コミュニティバス

道路 編集

都市計画道路勝田台長熊線
高速道路

志津、臼井、千代田、佐倉地区から上り方面へは千葉北インターチェンジ四街道インターチェンジの方が近い。

国道
主要地方道
一般県道
都市計画道路
自転車歩行者専用道路

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

日本遺産 編集

 
旧河原家住宅(武家屋敷

江戸を感じる北総の町並み(佐倉・成田・佐原・銚子):百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群

  • 城下町佐倉の町並み
  • 佐倉の武家屋敷群 ‐ 市内には10棟の江戸時代建築の武家屋敷が現存し、その数は関東地方では最多であり唯一の武家屋敷群[17]。明治初頭建築の広義での武家屋敷を併せるとその残存数はさらに増える。
  • 武家屋敷通り - 宮小路町の鏑木小路にある武家屋敷通り沿いには非公開の個人住宅を含め5棟の武家屋敷が連続して残り、その内3棟が復元され一般に公開されている。
  • 佐倉城址公園 - 水堀、空堀、天守台・櫓台跡などが良好に残っている。桜の名所。
  • 佐倉道(成田街道)道標
  • 佐倉順天堂記念館(旧佐倉順天堂)
  • 佐藤尚中誕生地
  • 旧堀田邸(旧堀田家住宅)- 最後の佐倉藩主が明治期に本邸として使用した住居。建物、庭園ともに良好に残っている。
    • 旧堀田正倫庭園
  • 堀田正俊正睦正倫
  • 鹿山文庫関係資料
  • 城下町佐倉の祭礼

名所・旧跡・観光スポット 編集

市北部に印旛沼、その沿岸に自転車道(印旛沼自転車道)があり散策に適している。市内在住の有森裕子高橋尚子小出義雄監督と共に走っていたコースが印旛沼沿岸を中心にあり、金メダルジョギングロードとして整備されている。また、観光用の屋形船が市を南北に流れる鹿島川から出ている。

市内には有名建築家が設計した建物が多い。

などがある。

佐倉地区

佐倉藩武家屋敷群(武家屋敷通り)、佐倉城址公園(佐倉城跡)、旧堀田邸、佐倉順天堂記念館、鏑木町・新町・弥勒町などに点在する寺社や旧商家など、佐倉藩だった頃の姿をそのまま保存した歴史的建造物が点在する。

  • 侍の杜 - 旧佐倉藩士2家分の武家屋敷地を利用した緑地が公開されている。
  • サムライの古径ひよどり坂 - 武家屋敷通りに隣接し、江戸時代の記録にも出てくる当時からほとんど変わらない様々な種類の竹垣が配される竹林の坂道。2018年にはLINEトラベルjp旅人大賞「特別賞」を受賞[18]、千葉県が発行する「平成30年度早春観光キャンペーン」ポスターのメイン写真にも選ばれる[19]など、フォトスポットとして人気が非常に高くなっている。
  • 城城
  • 麻賀多神社
  • 妙隆寺
  • 海隣寺
  • 松林寺
  • 甚大寺
  • 国立歴史民俗博物館 - 佐倉城址公園に隣接。
  • 佐倉市立美術館
  • 山崎ひょうたん塚古墳 - 市指定の史跡。
  • 並木1号墳
    • 高丘稲荷神社 - 古墳の墳丘上に立地。
志津地区
臼井地区
根郷地区

祭事・催事 編集

 
山車人形 石橋(佐倉の秋祭り)

文化財 編集

番号 種別 名称 所在地 所有者または管理者 指定年月日 備考
1 重要文化財(建造物) 旧堀田家住宅
  • 座敷棟
  • 居間棟
  • 書斎棟
  • 玄関棟
  • 湯殿
  • 門番所
  • 土蔵
鏑木町字諏訪尾余274 佐倉市 平成18年7月5日
  • 座敷棟、居間棟、書斎棟、玄関棟 明治23年
  • 湯殿 明治44年頃
  • 門番所 明治23年頃
  • 土蔵 明治後期
2 史跡 井野長割遺跡 井野字長割835-1他 佐倉市・他
(佐倉市立井野小学校周辺)
平成17年3月2日 縄文時代後期から晩期、大規模な環状盛土遺構。
3 史跡 本佐倉城 佐倉市大佐倉字宮下1568他 佐倉市・他 平成10年9月11日
番号 種別 名称 所在地 所有者または管理者 登録年月日 備考
1 建造物 千葉県立佐倉高等学校記念館 鍋山町18 千葉県 平成17年7月12日 明治43年竣工。木造2階建、銅板葺。久野節後藤政次郎設計。

出身有名人 編集

政治家 編集

産業・実業 編集

学者 編集

スポーツ 編集

芸能・報道 編集

その他 編集

市内在住の著名人 編集

名誉市民・市民栄誉賞 編集

名誉市民 編集

ほか

市民栄誉賞 編集

ほか

佐倉市を舞台・ロケ地とした作品 編集

アニメ・漫画
映画・ドラマ
CM
  • 進研ゼミ「若者たち」篇(2004年:ベネッセコーポレーション、京成臼井駅)
  • 進研ゼミ中学講座「つながるバトン」篇(2006年:ベネッセコーポレーション、佐倉市立佐倉東中学校など)
楽曲
  • BUMP OF CHICKENの複数の楽曲に市内の公園等の名称、またはそれをモチーフとしたスポットが登場する(『透明飛行船』の「宮田公園」など)。

関連項目 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 文化年間頃より「成田街道」という愛称で呼ばれるようになった。
  2. ^ ただし同文献では「白鳳時代に時期を現定する根拠は乏しい」とも書かれている

出典 編集

  1. ^ https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/henkorireki-johoto.html?selHouzinNo=8000020122122.
  2. ^ 1 国際交流の促進”. www.mlit.go.jp. 2019年5月20日閲覧。
  3. ^ 成田国際空港を活かす佐倉のまちづくり”. NPO法人まちづくり支援ネットワーク佐倉の公式サイト. 2019年5月22日閲覧。
  4. ^ 北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」として2016年4月25日に認定
  5. ^ 「佐倉・城下町400年記念」 - イベント・事業のご案内”. 佐倉市公式サイト. 2018年1月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月23日閲覧。
  6. ^ a b 近堂 浩正、「真・風水―自然環境の優劣が人間の優劣に影響を及ぼす」P100、文芸社、2001年11月
  7. ^ 都市計画の視点から見た中量軌道システム 「山万ユーカリが丘線」” (PDF). 一般社団法人 建設コンサルタンツ協会 (2011年11月). 2014年8月24日閲覧。
  8. ^ 佐倉市ホームページ「What's 佐倉市」 Archived 2006年10月6日, at the Wayback Machine. より。
  9. ^ 佐倉 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年2月14日閲覧。
  10. ^ 『千葉県記念物実態調査報告書 1(昭和48年度~昭和53年度)』千葉県教育庁文化課、1980年3月、41頁。 
  11. ^ 佐倉市歴史的建造物基本調査 | 伝統技法研究会”. den-gi.jp. 2019年5月23日閲覧。
  12. ^ 朝日新聞 2002年1月8日付 朝刊、千葉地方面、P.35
  13. ^ 歴代市長”. 佐倉市 (2019年11月13日). 2021年4月15日閲覧。
  14. ^ 平成23年中に実施された選挙 / 千葉県 Archived 2015年9月24日, at the Wayback Machine.
  15. ^ a b 千葉県. “千葉県保健医療計画(平成30年度〜平成35年度)”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
  16. ^ 千葉県. “災害拠点病院の指定について”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
  17. ^ 2010年(平成22年)2月現在
  18. ^ LINEトラベルjp、旅の新スポットを表彰する「旅人大賞」を創設、栃木県「おしらじの滝」や千葉県「ひよどり坂」など受賞”. トラベルボイス(観光産業ニュース). 2023年7月16日閲覧。
  19. ^ サムライの古径「ひよどり坂」と武家屋敷通り|千葉県佐倉市公式ウェブサイト”. www.city.sakura.lg.jp. 2023年7月16日閲覧。
  20. ^ 佐倉フィルムコミッション ロケ実績 佐倉市
  21. ^ 佐倉・城下町400年記念事業 キャラクター・ロゴ紹介”. 佐倉市公式サイト. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。

参考資料 編集

  • 『電子図書館 満開佐倉文庫』内田儀久著・中央公論事業出版・2003年ISBN 489514206X
  • 『写真に見る佐倉』佐倉市・2004年

外部リンク 編集

行政
観光
  • 佐倉市観光協会
  • 須賀隆章, 小川真実「佐倉市の文化財行政と「日本遺産」」『千葉大学人文公共学研究論集』第36号、千葉大学大学院人文公共学府、2018年3月、198-209頁、doi:10.20776/S24332291-36-P198ISSN 2433-2291NAID 120006471074 ]