(よりい たかひろ、1964年2月15日 -)は日本の小説家推理作家マジシャン

来歴 編集

大阪府生まれ。関西学院大学文学部卒業。

大阪市職員として働いていた1990年、東京創元社の書き下ろし推理小説シリーズ「鮎川哲也と十三の謎」全13冊のうちの1冊を公募する企画「十三番目の椅子」に英池恵夢(はないけ めぐむ)名義で応募し、最終候補作となった『記念樹(メモリアル・トゥリー)』でデビューした(受賞者は今邑彩)。本格ミステリ作家クラブ会員。

ペンネームはエラリー・クイーンをモチーフにして名づけたものである。また、「十三番目の椅子」に応募した際の英池恵夢というペンネームもジョン・ディクスン・カーの作品に登場する名探偵ヘンリー・メリヴェールが由来となっている[1]

プロ・マジシャンであり、同じく推理作家兼マジシャンだった泡坂妻夫の弟子にあたる。現在はマジシャンとしての活動が主となっており、自身のホームページ以外での執筆活動は休業状態である。

作品リスト 編集

短編
  • 緑の密室 - 『鮎川哲也と十三の謎'90』(東京創元社、1990年12月)
  • 胡桃の日 - 『創元推理』12 1996年春号(東京創元社、1996年4月)
  • 夜間飛行 - 『創元推理』16 1997年春号(東京創元社、1997年5月)
  • 奇跡 - 『創元推理』17号 ぼくらの愛した二十面相(東京創元社、1997年10月)
    • 『ミステリー傑作選・特別編6 自選ショート・ミステリー2』(日本推理作家協会編、講談社文庫、2001年10月)に収録
その他

脚注 編集

  1. ^ 有栖川有栖は英池恵夢というペンネームの由来がヘンリー・メリヴェールということを夫人から聞かされた際「そんなのも知らんなんてアホちゃうか」と失言をしてしまい、これが元でしばらく夫婦仲が険悪なものになったとアンソロジー「鮎川哲也と十三の謎'91」内のエッセイに記している。

関連項目 編集

外部リンク 編集