俺たちホームズ&ワトソン

俺たちホームズ&ワトソン』(原題:Holmes & Watson)は、2018年に公開されたアメリカ合衆国コメディ映画である。監督はイータン・コーエン、主演はウィル・フェレルジョン・C・ライリーが務めた。なお、本作は日本国内で劇場公開されなかったが、2019年6月5日にデジタル配信および、DVDレンタルが開始された[2]

俺たちホームズ&ワトソン
Holmes & Watson
監督 イータン・コーエン
脚本 イータン・コーエン
原作 キャラクター創造
アーサー・コナン・ドイル
製作 ウィル・フェレル
アダム・マッケイ
ジミー・ミラー
クレイトン・タウンゼント英語版
製作総指揮 ジェシカ・エルバウム
クリス・ヘンチー
デヴィッド・ミムラン
ジョーダン・シュア
M・ライリー
出演者 ウィル・フェレル
ジョン・C・ライリー
レベッカ・ホール
ロブ・ブライドン
スティーヴ・クーガン
レイフ・ファインズ
音楽 マーク・マザーズボー
撮影 オリヴァー・ウッド
編集 ディーン・ジマーマン
製作会社 コロンビア ピクチャーズ
ゲイリー・サンチェス・プロダクションズ英語版
モザイク・メディア・グループ
ミムラン・シュア・ピクチャーズ
配給 アメリカ合衆国の旗ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
公開 アメリカ合衆国の旗2018年12月25日
日本の旗劇場未公開
上映時間 89分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $42,000,000[1]
興行収入 世界の旗$40,465,118[1]
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概略 編集

名探偵シャーロック・ホームズの元に「モリアーティ教授ヴィクトリア女王の暗殺を画策している」との一報が届いた。本作はホームズとワトソンがモリアーティの凶行を止めようと奮闘する様を、コメディタッチで描き出していく。

キャスト 編集

※ 括弧内は日本語吹替[3]

製作 編集

2008年7月、サシャ・バロン・コーエンとウィル・フェレルが本作に出演するとの報道があった。その際、フェレルはジョン・ワトソンを演じると報じられた[4]2016年8月16日、脚本を担当したイータン・コーエンが本作の監督を務めることになり、フェレルがシャーロック・ホームズを演じ、ジョン・C・ライリーがジョン・ワトソンを演じることになったと報じられた[5]。11月14日、ローレン・ラプカスの出演が決まったとの報道があった[6]。17日、ロブ・ブライドン、ケリー・マクドナルド、レベッカ・ホールがキャスト入りした[7]。12月上旬、本作の主要撮影ロンドンで始まった[8]2017年1月6日、レイフ・ファインズとヒュー・ローリーが本作に出演すると報じられた[9]

公開・マーケティング 編集

当初、本作は2018年8月3日に全米公開される予定であったが[10]、公開日は2018年11月9日→同年12月21日→同年12月25日と延期されることになった[11][12]

2018年9月28日、本作のファースト・トレイラーが公開された[13]

興行収入 編集

本作は『バイス』と同じ週に封切られ、公開初週末に800万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[14]、その予想は的中した。2018年12月25日、本作は全米2776館で公開され、公開初週末に742万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場7位となった[15]

評価 編集

本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには69件のレビューがあり、批評家支持率は10%、平均点は10点満点で3点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ロンドンを舞台にした最も低俗で最も下品な作品でさえ、『俺たちホームズ&ワトソン』が提示したシャーロック・ホームズとワトソンの冒険より酷いものは描けない。」となっている[16]。また、Metacriticには23件のレビューがあり、加重平均値は24/100となっている[17]。なお、CinemaScoreはD+となっている[18]

本作は第39回ゴールデンラズベリー賞で6部門にノミネートされ[19]最低作品賞最低監督賞最低助演男優賞最低リメイク・パクリ・続編映画賞の4部門で受賞を果たした[20]

脚注 編集

  1. ^ a b Holmes & Watson”. 2019年3月26日閲覧。
  2. ^ 『俺たちホームズ&ワトソン』2019年6月5日(水)DVDレンタル開始/ 同日デジタル配信開始”. YouTube (2019年3月21日). 2019年3月26日閲覧。
  3. ^ 俺たちホームズ&ワトソン | ソニー・ピクチャーズ公式”. www.sonypictures.jp. 2019年8月29日閲覧。
  4. ^ Sacha Baron Cohen, Will Ferrell to Star in Judd Apatow’s Sherlock Holmes” (2008年7月2日). 2018年12月19日閲覧。
  5. ^ Will Ferrell, John C. Reilly Reunite For ‘Holmes & Watson’” (2016年8月16日). 2018年12月19日閲覧。
  6. ^ Lauren Lapkus Joins Will Ferrell-John C. Reilly Comedy ‘Holmes & Watson’” (2016年11月14日). 2018年12月19日閲覧。
  7. ^ Rob Brydon, Kelly Macdonald and Rebecca Hall Join ‘Holmes and Watson’” (2016年11月17日). 2018年12月19日閲覧。
  8. ^ Holmes and Watson: Will Ferrell and John C Reilly new film being set up at Hampton Court” (2017年2月6日). 2018年12月19日閲覧。
  9. ^ Ralph Fiennes, Hugh Laurie Join Will Ferrell’s ‘Holmes and Watson’” (2017年1月6日). 2018年12月19日閲覧。
  10. ^ Holmes & Watson Release Date Set for Summer 2018” (2017年2月7日). 2018年12月19日閲覧。
  11. ^ Sony Dates ‘Silver And Black’ & ‘Sicario 2’, Moves ‘Holmes And Watson’; ‘Bad Boys 3’ Unset & More” (2017年8月11日). 2018年12月19日閲覧。
  12. ^ Sony Shifts Release Dates for Holmes & Watson and More” (2018年10月9日). 2018年12月19日閲覧。
  13. ^ Will Ferrell Comedy ‘Holmes and Watson’ Premieres New Trailer (WATCH)” (2018年9月28日). 2018年12月19日閲覧。
  14. ^ 'Aquaman' Ready to Float to Top of Box Office Again” (2018年12月27日). 2019年1月1日閲覧。
  15. ^ December 28-30, 2018”. 2019年1月1日閲覧。
  16. ^ Holmes & Watson”. Rotten Tomatoes. 2019年2月2日閲覧。
  17. ^ Holmes & Watson”. Metacritic. 2019年2月2日閲覧。
  18. ^ ‘Aquaman’ Charges Into 2019: DC Pic Will Hit $300M Domestic Around MLK With Potential $1B Final Worldwide”. Deadline.com (2019年1月2日). 2019年2月2日閲覧。
  19. ^ ラジー賞ノミネート発表 トランプ大統領がワースト主演男優賞に”. 映画.com (2019年1月22日). 2019年3月26日閲覧。
  20. ^ 最低映画の祭典ラジー賞発表!トランプ米大統領が前人未到の快挙達成”. 映画.com (2019年2月25日). 2019年3月26日閲覧。

外部リンク 編集