俺の空だぜ!若大将』(おれのそらだぜわかだいしょう)は、加山雄三主演の日本映画若大将シリーズの第16弾。数々のシリーズに出演してきた飯田蝶子左卜全の最後のシリーズ出演作品。伊豆箱根伊豆大島でロケーションされた。1970年8月14日公開。東宝製作。同時上映「バツグン女子高生 16才は感じちゃう」(内藤洋子吉沢京子主演)。公開後、主演の加山は松本めぐみと結婚した。

俺の空だぜ!若大将
監督 小谷承靖
脚本 田波靖男
製作 藤本真澄安武龍
製作総指揮 藤本真澄
出演者 加山雄三酒井和歌子田中邦衛
音楽 広瀬健次郎
主題歌 『美しいビーナス』
撮影 逢沢譲
編集 諏訪三千男
配給 東宝
公開 日本の旗 1970年8月14日
上映時間 87分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 1億6900万円
配給収入 8000万円
前作 ブラボー!若大将
次作 若大将対青大将
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ストーリー 編集

前作「ブラボー!若大将」で、社長にまで上り詰めた若大将だったが、今作は青大将の父親の経営する建設会社の平社員(しかも上司が青大将)という設定に逆戻りした。

“若大将”こと田沼雄一は、“青大将”こと石山新次郎の父親が経営する建設会社東海建設に勤務している。雄一の上司は、同期ながら父親のコネで出世をした青大将。東海建設は今マンション建設に力を入れているが、若大将の夢は地球と環境と人間がマッチした未来都市作りだ。

そんなある日、東海建設にマンション建設反対のデモ隊が押し寄せ警察が出動する騒ぎとなった。そのデモ隊の中に久太郎の姿を見つけた青大将は、立ち退き交渉の責任者に若大将を抜擢した。若大将の熱血交渉が功を奏したのか、マンションの立ち退き交渉が順調に進み、残るは銭湯梅の湯1軒のみとなった。しかし、店主の常吉は反対運動の中心になっている頑固者。若大将は、何度も交渉のために梅の湯に足を運ぶが、常吉は取り合ってもくれない。何度も常吉に居留守や門前払いを受けても足繁く梅の湯を訪問する雄一の姿を見て、常吉の姪の節子・敏子は好感を持ち、常吉の心も次第に軟化してきた。

しかし、一向に進まない立ち退き交渉に業を煮やした青大将は、梅の湯へ強行突入して常吉にけがを負わせてしまった。その行為に激怒した久太郎は若大将を勘当し、若大将も無責任な青大将の態度に激怒し、辞表を叩き付けるのだった。

スタッフ 編集

キャスト 編集

挿入歌 編集

  • 「美しいビーナス」 ※エンディングに使用された。
  • 「君かも知れない僕かも知れない」 ※京南大学のダンスパーティーで雄一が唄った。
  • 「人知れず」 ※雄一&節子、茂夫&敏子のダブルデートを青大将&英子が邪魔をするシーンに使用された。

ロケ地 編集

など

若大将映画作品
通番 題名 公開日 脚本 監督
第1作 大学の若大将 1961年7月8日 笠原良三
田波靖男
杉江敏男
第2作 銀座の若大将 1962年2月10日
第3作 日本一の若大将 1962年7月14日 福田純
第4作 ハワイの若大将 1963年8月11日
第5作 海の若大将 1965年8月8日 田波靖男 古澤憲吾
第6作 エレキの若大将 1965年12月9日 岩内克己
第7作 アルプスの若大将 1966年5月28日 古澤憲吾
第8作 歌う若大将 1966年9月10日 長野卓
第9作 レッツゴー!若大将 1967年1月1日 岩内克己
第10作 南太平洋の若大将 1967年7月1日 古澤憲吾
第11作 ゴー!ゴー!若大将 1967年12月31日 岩内克己
第12作 リオの若大将 1968年7月13日
第13作 フレッシュマン若大将 1969年1月1日 福田純
第14作 ニュージーランドの若大将 1969年7月12日
第15作 ブラボー!若大将 1970年1月1日 岩内克己
第16作 俺の空だぜ!若大将 1970年8月14日 小谷承靖
第17作 若大将対青大将 1971年1月9日 岩内克己
第18作 帰ってきた若大将 1981年2月11日 小谷承靖