入笠山

日本の長野県にある山

入笠山(にゅうかさやま、にゅうがさやま)は、長野県の中西部にある赤石山脈(南アルプス)北端の標高1,955 m

入笠山
すずらんの里駅付近より見た夏の入笠山
標高 1,955.10[1] m
所在地 長野県伊那市諏訪郡富士見町
位置 北緯35度53分47秒 東経138度10分18秒 / 北緯35.89639度 東経138.17167度 / 35.89639; 138.17167座標: 北緯35度53分47秒 東経138度10分18秒 / 北緯35.89639度 東経138.17167度 / 35.89639; 138.17167[2]
山系 赤石山脈
入笠山の位置(日本内)
入笠山
入笠山の位置
プロジェクト 山
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硫黄岳から望む入笠山周辺の山、西には天竜川を挟んで木曽山脈が対峙している。北東には釜無川を挟んで八ヶ岳が対峙している。さらに木曽山脈越しに御嶽山が見える。

概要 編集

赤石山脈(南アルプス)の最北部にある山で、いわゆる「南アルプス前衛の山」の一つである。ただし南アルプス国立公園の範囲には含まれない[3]。山頂には点名「入笠山」の二等三角点が設置されている[1]。山頂近くまでゴンドラリフトや車道が通じているため、比較的容易に登頂することができる。山頂からはほぼ360度の大展望が広がり、南・中央アルプス八ヶ岳はもとより富士山や、遠くは北アルプスなども望める。周辺には大阿原湿原や入笠湿原などがあり、これらの湿原に自生する植物を楽しむこともできる。

登山コースは、中央本線青柳駅またはすずらんの里駅からのコースもあるが、登山者は極めて少なく、沢入登山口からのコースが一般的であり、よく整備されている。植生保護のための動物侵入防止用の柵が設置されている。

この山の北東側の斜面に富士見パノラマリゾートがあり、冬季はスキースノーボードを楽しめ、夏季はハイキングトレッキングだけでなく、アジア最大級のマウンテンバイクダウンヒルコースやパラグライダー教室の体験もできる。一方西側には牧場が広がり、春から秋にかけてが放牧されている。

山頂付近にはJAXAの施設「入笠山光学観測所」が設置されており、スペースデブリ小惑星の探索に使用されている。

近隣の山 編集

  • 守屋山 - 南アルプス前衛の山だが、距離はかなり離れている。
  • 釜無山

周辺にある山小屋 編集

入笠湿原・入笠牧場付近に5軒の山小屋がある(うち1軒は休業中)[4][5]。山上には天体観測施設を備えた山荘がある[6]

交通 編集

  • ゴンドラリフト(富士見パノラマリゾート)
  • 富士見駅から路線バスがかつて運行されていたが、平成23年に廃止された。
  • 平成18年からマイカー規制が実施されている。令和5年現在、4月から11月まで、沢入登山口から御所平峠までの区間に実施されている[4]

脚注 編集

  1. ^ a b 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2012年1月31日閲覧。
  2. ^ 日本の主な山岳標高(長野県)”. 国土地理院. 2012年1月31日閲覧。
  3. ^ 南アルプス国立公園の公園区域概要”. 環境省自然環境局. 2012年1月31日閲覧。
  4. ^ a b 天空の花園 入笠山”. 富士見町産業課. 2016年11月18日閲覧。
  5. ^ 入笠小屋”. 2015年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月18日閲覧。
  6. ^ マナスル山荘新館”. 富士見町. 2016年11月18日閲覧。

関連図書 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集