(ぜん)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の301番目。

各種表記
繁体字
簡体字
拼音 Rǎn
注音符号 ㄖㄢˇ
ラテン字 Jan
広東語発音: Jim5
上海語発音: Zoe2
台湾語白話字 Liam
テンプレートを表示

2020年の中華人民共和国の統計では人数順の上位100姓に入っておらず[1]、あまり多い姓ではないが、トゥチャ族ではと並ぶ大姓である[2]台湾の2018年の統計では259番目に多い姓で、951人がいる[3]

由来 編集

冉姓にはいくつかの由来がある。

  • 文王の子のひとりが冉(聃)に封地を与えられ、地名を氏とした(冉季載)という。
  • 現在の四川省にいた冉駹(ぜんもう)という西南夷が冉姓を名乗った[4][5]
  • 春秋時代の叔山冉(『春秋左氏伝』成公十六年に見える)の子が父の名を氏としたという[5]

孔子の弟子に冉氏のものが5人知られるが、魯の冉氏の由来は明らかでない[5]。うち孔門十哲の3人は、『孔子家語』によれば親戚関係にあるという。のこりの2人(冉孺・冉季)については不明。

著名な人物 編集

脚注 編集

  1. ^ 《二〇二〇年全国姓名报告》发布_部门政务_中国政府网”. www.gov.cn (2021年2月8日). 2023年1月19日閲覧。
  2. ^ 土家族”. www.gov.cn. 2023年1月10日閲覧。
  3. ^ 全國姓名統計分析”. 中華民国内政部. p. 283 (2018年10月). 2023年1月19日閲覧。
  4. ^ 漢書』西南夷伝「自莋以東北、君長以十数。冉駹最大。」顔師古注「今夔州・開州首領多姓冉者、本皆冉種也。駹音尨。」
  5. ^ a b c 元和姓纂』上声五十琰・冉