労働手段(ろうどうしゅだん)とは経済学用語の一つ。これは人間が労働を行うにおいて、人間が労働の対象に対して働きかけるために手段として利用するもののことを言う。道具機械建物道路などが労働手段に当てはまる[1][2]

これはカール・マルクス資本論によって定義された事柄である。マルクスによれば機械というのは労働手段には含まれていないということ。労働手段というのは人間と労働対象の間に存在する道具であり、この道具を利用するということで人間が労働を行っているということである。これに対して機械というのは、生産過程においては労働者と並ぶ存在であるということであり、機械を導入するということにより、人間が行っていた労働が代わりに機械によって行われるようになることがあるというところが、機械と労働手段の異なっているところということである[3]

脚注 編集

  1. ^ 労働手段 とは - コトバンク
  2. ^ 講義資料 沖公祐研究室-香川大学経済学部
  3. ^ 吉田文和「ヘーゲルの目的論とマルクスの労働過程論:マルクス「機械論」形成史研究(7)」『經濟學研究』第33巻第4号、北海道大学經濟學部、1984年3月、483-500(31-48)、ISSN 04516265NAID 120000951033 

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