勝山駅

日本の福井県勝山市にあるえちぜん鉄道の駅

勝山駅(かつやまえき)は、福井県勝山市遅羽町比島にある、えちぜん鉄道勝山永平寺線で同線の終着駅である。駅番号E23

勝山駅
駅舎(2013年11月)
かつやま
Katsuyama
E22 比島 (1.4 km)
地図
所在地 福井県勝山市遅羽町比島34-2-7
北緯36度3分22.5秒 東経136度29分31秒 / 北緯36.056250度 東経136.49194度 / 36.056250; 136.49194座標: 北緯36度3分22.5秒 東経136度29分31秒 / 北緯36.056250度 東経136.49194度 / 36.056250; 136.49194
駅番号 E23
所属事業者 えちぜん鉄道
所属路線 勝山永平寺線
キロ程 27.8 km(福井起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線(乗降は2面2線のみ)
乗車人員
-統計年度-
407人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
818人/日
-2019年-
開業年月日 1914年大正3年)3月11日[1][2]
備考 有人駅
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歴史 編集

駅構造 編集

昔ながらの風情のある駅で、映画ロケーション撮影などにも使用されたことがある[要出典]。入口の看板には「駅」の旧字体である「驛」が使われ、「勝山驛」と記載されている。

駅舎 編集

終日駅員が配置される有人駅となっており[2][10][11]、小荷物の一時預かり所が機能する。駅舎は1914年大正3年)開業以来のもので、2004年平成16年)2月17日登録有形文化財に登録された[2][12]。2013年には内観の一部を建設時の吹き抜けに戻すなどの改修工事が行われた[9]

ホーム 編集

駅舎に隣接する単式ホーム1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有する[13]。以前はラッシュ時を除いて前者が使用されていたが、2005年(平成17年)4月1日のダイヤ改正で、1・2番線を交互に使用するようになった[注 1]。島式ホームの待合所も駅舎と合わせて登録有形文化財に登録されている[14]

3番線は営業列車の発着には使用されず、保線機械などが留置される。

線路は駅を過ぎて100メートル先まで続いているが、これは京福大野駅まで伸びていたときの名残であり、当該区間の廃止後は留置線として使用されている。

この留置線を使って夜間滞泊も設定されていて、停止位置目標が設置されている。

のりば
のりば 路線 方向 行先
1・2 勝山永平寺線 下り 永平寺口福井方面

その他 編集

近辺に駐輪場駐車場(190台)をもち、無料レンタサイクル(17台)も実施されている。

バス・乗合タクシーのりば 編集

駅前ロータリーの「勝山駅前」停留所から各方面の路線バス乗合タクシーが発着している。一部予約制の路線・時間帯がある。

コミュニティバスを除くほとんどの路線名が、行先となる郊外地区名(市制施行前の旧村名)を表している。路線名となっていない村岡町へはコミュニティバスをはじめ多くの路線が途中経由している。

駅舎直近が3番のりば、ロータリー出口に向かって2番、1番のりばとなっている。以下は2023年令和5年)10月1日ダイヤ改正以降のもの[15]

1番のりば
  • 勝山市コミュニティバス「ぐるりん」
  • 勝山市乗合タクシー
    • 遅羽線 三室小学校前ゆき、サンプラザ前ゆき ※運行は大福交通
    • 鹿谷線 発坂駅前・矢戸口ゆき ※運行は勝山交通
  • 恐竜博物館直通バス
    • 恐竜博物館前ゆき ※運行は大福交通
  • 勝山市内観光バス「ダイナゴン」
    • 勝山駅-平泉寺ライン 平泉寺神社前ゆき ※運行は大福交通、特定日運行、冬期運休
2番のりば
  • 勝山市コミュニティバス「ぐるりん」
  • 勝山市乗合タクシー
    • 平泉寺線 平泉寺神社前・平泉寺小学校前・九頭竜ワークショップゆき ※運行は大福交通
    • 平泉寺・猪野瀬予約便 ※運行は大福交通
    • 北谷線 北谷コミュニティセンターゆき ※運行は大福交通
    • 北郷予約便 ※運行は勝山交通
    • 荒土線 滝波口ゆき ※運行は勝山交通
    • 野向線 滝波口ゆき ※運行は勝山交通
    • 荒土予約便 ※運行は勝山交通
    • 野向予約便 ※運行は勝山交通
    • 荒土・野向予約便 ※運行は勝山交通
3番のりば

利用状況 編集

「勝山市統計書」によると、1日平均の乗車人員は以下の通りである。[16]

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2003年 301
2004年 338
2005年 359
2006年 349
2007年 346
2008年 350
2009年 335
2010年 339
2011年 329
2012年 341
2013年 322
2014年 346
2015年 395
2016年 388
2017年 380
2018年 407
2019年 407

駅周辺 編集

 
勝山橋(2013年11月)

勝山市の玄関口となる駅であるが、市街中心部とは対岸の九頭竜川の西側にあるため、駅周辺は大阪特殊合金の工場と駅前商店のみである。市街中心部および周辺の観光地に行くには駅近くの九頭竜川に架かる勝山橋を渡る。

福井県立恐竜博物館越前大仏(清大寺)、勝山城博物館平泉寺白山神社スキージャム勝山は勝山駅から離れているため、バスまたはタクシーが移動手段となる。なお、レンタカーはない。

隣の駅 編集

えちぜん鉄道
勝山永平寺線
快速(上りのみ)
発坂駅 (E21) ← 勝山駅 (E23)
普通
発坂駅 (E21) - (※)比島駅 (E22) - 勝山駅 (E23)
(※)一部の普通列車は比島駅に停車しない。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1番線に電車が到着すると、2番線の電車が出発し、2番線の電車が到着すると、1番線の電車が出発するダイヤ構成となっている。

出典 編集

  1. ^ a b c 寺田 2010, p. 266.
  2. ^ a b c d 川島 2010, p. 81.
  3. ^ a b c 朝日 2011, p. 8.
  4. ^ a b c d 朝日 2011, p. 9.
  5. ^ 広報かつやま 第219号” (PDF). 勝山市. p. 6 (1974年9月5日). 2021年6月15日閲覧。
  6. ^ 広報かつやま 第578号” (PDF). 勝山市市長公室秘書広報課. pp. 2-3 (2003年11月13日). 2021年6月15日閲覧。
  7. ^ 広報かつやま 平成23年11月号” (PDF). 勝山市総務部秘書・広報課. p. 12 (2011年11月10日). 2021年6月15日閲覧。
  8. ^ 広報かつやま 平成25年11月号” (PDF). 勝山市総務部秘書・広報課. p. 2 (2013年11月14日). 2021年6月15日閲覧。
  9. ^ a b えち鉄勝山駅、昭和モダン復活 改修工事完了、19日に記念式典”. 福井新聞ONLINE (2013年10月18日). 2013年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月15日閲覧。
  10. ^ えち鉄がキャッシュレス決済導入 乗車券の購入、ジュラカなどで”. 福井新聞ONLINE (2020年7月17日). 2020年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月24日閲覧。
  11. ^ “えちぜん鉄道、切符購入を電子マネーでも 現金の接触減らす”. 中日新聞Web. (2020年7月17日). オリジナルの2020年10月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201013083414/https://www.chunichi.co.jp/article/90109 2021年6月15日閲覧。 
  12. ^ えちぜん鉄道勝山駅本屋 - 文化遺産オンライン文化庁
  13. ^ 川島 2010, p. 35.
  14. ^ えちぜん鉄道勝山駅ホーム待合所 - 文化遺産オンライン文化庁
  15. ^ 勝山市コミュニティバス 時刻表・バス停留所・運賃等 - 勝山市未来創造課
  16. ^ 令和元年版「勝山市のすがた」- 2021年3月11日閲覧

参考文献 編集

  • 寺田裕一『日本のローカル私鉄2000』ネコ・パブリッシング、2000年8月1日。 
  • 川島令三『【図説】日本の鉄道 中部ライン 全線・全駅・全配線 第5巻 米原駅 - 加賀温泉駅』講談社、2010年8月20日。ISBN 978-4-06-270065-8 
  • 『週刊歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄28 えちぜん鉄道 福井鉄道・北陸鉄道・のと鉄道』朝日新聞出版、2011年10月2日。 

関連項目 編集

外部リンク 編集