北京工人体育場(ペキンこうじんたいいくじょう、略称:工体)は、中国北京市朝陽区に位置する多目的スタジアムである。

北京工人体育場
北京工人体育场
工体
Workers stadium
施設情報
所在地 中華人民共和国の旗 北京市朝陽区
位置 北緯39度55分46.3秒 東経116度26分28.1秒 / 北緯39.929528度 東経116.441139度 / 39.929528; 116.441139座標: 北緯39度55分46.3秒 東経116度26分28.1秒 / 北緯39.929528度 東経116.441139度 / 39.929528; 116.441139
起工 1959年
開場 1959年8月31日
修繕 1986年 - 1989年2001年2004年2008年2010年 - 2012年2020年 - 2023年
所有者 北京市総工会
運用者 Sinobo Group
グラウンド 天然芝
使用チーム、大会
1990年アジア競技大会
AFCアジアカップ2004
北京オリンピック
サッカー中華人民共和国代表
収容人員
68,000
北京工人体育場
各種表記
繁体字 北京工人體育場
簡体字 北京工人体育场
拼音 Bĕijīng Gōngrén Tǐyùcháng
発音: ペイチン コンジェン ティーユイチャン
英文 Beijing Workers Stadium
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概要 編集

中華人民共和国建国10周年を記念して建設された十大建築の一つとして驚異的なスピードで計画、設計、建設が行われた。1958年9月に建設が決定、翌年の1959年8月31日に竣工し、同年10月には「中華人民共和国全国運動会」のメイン会場として使用された。

1986年から3年に渡る改修工事を経て、1990年のアジア大会ではメインスタジアムとして使用された。2004年のアジアカップを契機とした大規模な改修工事も行われ、24ブロックのスタンドが設備された。2008年北京オリンピック前にも改装工事が行われた。

サッカーの試合に使用される事が多く、1996年から2005年の間、そして改装後の2009年から再び中国サッカー・スーパーリーグ北京国安のホームスタジアムとなっている。また、サッカー中国代表のホームスタジアムにもなっている。2004年のアジアカップでは開催スタジアムの一つとして、グループリーグ5試合と準々決勝1試合、準決勝1試合、3位決定戦と決勝戦が行われた。2008年に開催された北京オリンピックのサッカー競技では、女子決勝を含む全試合数のおよそ4分の1にあたる試合が実施された。2011年に工事を行い、陸上トラックを撤去して観客席とピッチの距離を縮め、専用スタジアムに近い状況に改修されている。

また、毎年秋に開催されている北京マラソンのゴール地点でもあった。

スポーツ関連の他に大型のコンサートや各種団体の展覧会にも使用されており、日本のアーティストとしては2002年に谷村新司が企画した中国との国交正常化30周年コンサートが開催され(日本側からは酒井法子浜崎あゆみGackt藤舎名生も参加した)[1]、その後GLAYも国交正常化三十周年特別記念コンサートを開催した。2011年にはSMAPがコンサートを開催した。

しかし建物の老朽化などで2019年に閉鎖・取り壊し、2023年に新スタジアムが完成。

なお、敷地内および敷地周辺には大型のディスコやファッショナブルなレストランが多くあり、若者が多く集まるナイト・スポットとしても有名である。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 谷村新司さんと中国の縁 中国・日本 両国人民の友好の絵巻物_中国网 (日本語)

外部リンク 編集

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先代
スポーツ・シティ・スタジアム
ベイルート
AFCアジアカップ
決勝戦会場

2004
次代
ゲロラ・ブン・カルノ・スタジアム
ジャカルタ