危険がいっぱい』(きけんがいっぱい、Les félins)は1964年フランス犯罪映画。監督はルネ・クレマン、出演はアラン・ドロンジェーン・フォンダなど。アメリカ合衆国の作家デイ・キーン英語版の1954年の小説『危険がいっぱい』(日本語訳は早川書房から刊行。原題:Joy House 喜びの家)を原作としている。

危険がいっぱい
Les félins
監督 ルネ・クレマン
脚本 ルネ・クレマン
パスカル・ジャルダンフランス語版
チャールズ・ウィリアムズ英語版
原作 デイ・キーン英語版
『危険がいっぱい』
製作 ジャック・バール
出演者 アラン・ドロン
ジェーン・フォンダ
ローラ・オルブライト英語版
音楽 ラロ・シフリン
撮影 アンリ・ドカエ
編集 フェドーラ・ヅィンコーネ
製作会社 MGM
Cité Films
Compagnie Internationale de Productions Cinématographiques
配給 MGM
公開 フランスの旗 1964年6月12日
日本の旗 1964年6月13日
上映時間 97分
製作国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
英語
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監督デビューする前のコスタ=ガヴラスが助監督を務めている[1]

ストーリー 編集

いかさまカード師のマルクは、アメリカでギャングの妻に手を出したためフランスに逃げ帰って来るが、追って来たギャングの手下らに殺されかける。運良く難を逃れたマルクは、ふとしたことから大富豪の未亡人バーバラ・ヒルの運転手として雇われ、屋敷内で暮らすことになる。そんなマルクを、バーバラの従妹で、屋敷で使用人のように働いているメリンダは深く愛するようになるが、マルクはメリンダを子供扱いするだけで、気持ちはバーバラに向かっていた。

屋敷内の様子を不審に思ったマルクは、バーバラが2年前に愛人のスキー教師ヴァンサンを使ってアメリカ人の夫を殺させ、代わりにヴァンサンを屋敷内の秘密の部屋に匿っていることを知る。実はバーバラはマルクのパスポートを使ってヴァンサンと南米に逃げるつもりでいたのだ。その計画を知ったマルクは、逆にバーバラを誘惑し、ヴァンサンに代わってバーバラと南米に行く計画を立てる。ところが、マルクの計画を知ったメリンダはマルクを引き止めるために偽の電報をバーバラに打つ。それはバーバラがマルクやヴァンサンの他に本命の恋人がいることを示すもので、その内容を知ったマルクは激怒し、バーバラに詰め寄る。バーバラは何者かの陰謀だと言うが、マルクは信用しない。何とかその場から逃げ出したバーバラだったが、マルクとの会話を盗み聞きし、怒り狂ったヴァンサンに射殺されてしまう。更にヴァンサンはマルクをも殺そうとするが、そこにマルクを追って来たギャングの手下らが現れ、マルクと同じ運転手の制服を着たヴァンサンを誤って射殺してしまう。人違いに気付いた彼らは、マルクだと思って追って来た運転手がそもそもヴァンサンだったと思い込み、マルクの行方を追ってその場を後にする。

バーバラとヴァンサンの死体を始末し、そのまま姿を消すと言うマルクを何とか引き止めたいメリンダは、わざと警官に死体を発見させる。マルクはとっさに逃げ出すが、そのために殺人犯と見なされ指名手配されることになる。メリンダはそんなマルクをかつてヴァンサンが隠れ住んでいた秘密の部屋に匿う。

キャスト 編集

※括弧内は日本語吹替(テレビ版、初回放送1975年11月7日『ゴールデン洋画劇場』)

評価 編集

Rotten Tomatoesによれば、6件の評論のうち高評価は33%にあたる2件で、平均して10点満点中6.3点を得ている[2]

出典 編集

  1. ^ Les félins (1964) - Full Cast & Crew” (英語). IMDb. 2013年7月17日閲覧。
  2. ^ "Joy House". Rotten Tomatoes (英語). 2020年7月24日閲覧

関連項目 編集

外部リンク 編集