反復法(はんぷくほう、repetition)とは、文学修辞学で、作者が同じ語・言葉・句を繰り返すことによって強調をもたらす修辞技法のこと。又、詩によく使われる。

  • 唐衣また唐衣唐衣 かへすがへすも唐衣なる
-- 紫式部源氏物語』「行幸

反復法の種類 編集

畳語法 編集

畳句法・畳音法ともいう。 同じ語を間に何も挟まずに反復すること。

同語異義復言法 編集

単一の語を違った意味で繰り返すこと。

同語反復(トートロジー) 編集

同義語、類語、同語を反復させること。例、「犬が西向きゃ尾は東」

前辞反復 編集

前の文または節の最後の言葉を、次の文または節の最初で反復させること。

首句反復 編集

隣り合った節の先頭で同じ言葉を反復させること。

結句反復 編集

連続する文または節の最後で同じ言葉が反復させること。

隔語句反復 編集

同じ言葉が文の最初と最後で反復されること。

Conduplicatio 編集

パラグラフを通して同じ言葉をさまざまな場所に反復させること。

Diacope 編集

繰り返される節の間に、単語を挟むこと。

Diaphora 編集

名前の反復のこと。最初に描写する人物を知らせ、それからその意味を知らせる。

Mesodiplosis 編集

各文または各節の真ん中で同じ言葉を反復させること。

Polyptoton 編集

同じ語根から派生した語を繰り返すこと。