名古屋競輪場

名古屋市中村区にある競輪場

名古屋競輪場(なごやけいりんじょう)は愛知県名古屋市中村区にある競輪場。施設所有および主催は名古屋競輪組合(愛知県と名古屋市による一部事務組合)。競技実施はJKA中日本地区本部中部支部。

名古屋競輪場
基本情報
所在地

名古屋市中村区中村町68
北緯35度10分32秒 東経136度51分14.5秒 / 北緯35.17556度 東経136.854028度 / 35.17556; 136.854028座標: 北緯35度10分32秒 東経136度51分14.5秒 / 北緯35.17556度 東経136.854028度 / 35.17556; 136.854028

地図
名古屋競輪場の位置(名古屋市内)
名古屋競輪場
名古屋競輪場 (名古屋市)
電話投票 42#
開設 1949年(昭和24年)10月24日
民間委託 株式会社JPF
施行者 名古屋競輪組合
走路 400m
重勝式投票 Kドリームス
公式サイト 名古屋競輪
配信サイト 名古屋けいりんくるくるチャンネル
実況
担当 藤澤宏己
記念競輪
名称 金鯱賞争奪戦
開催月 3月
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概要 編集

名古屋競輪場は1949年に開設された。当初は中日球場にて組立バンクによる競輪開催(西宮競輪と同じ手法)する構想があったものの、名古屋市財政局からの強い要望があり、最終的には別個に新規で競輪場を建設することになり、現在地の名古屋市が土地を所有する中村公園北側に造成された[1]

特別競輪(GI) は、オールスター競輪1958年1961年1963年1992年2005年2019年2020年[注 1]に、全日本選抜競輪2000年に、日本選手権競輪1950年2011年2014年2016年[注 2]に、高松宮記念杯競輪が2016年[注 2]に、それぞれ開催されている。また、GIIである共同通信社杯競輪1996年2012年2022年[注 3]に開催されている。今後は、2025年4月29日〜5月4日に9年ぶりに日本選手権競輪が開催される事になった。

記念競輪(GIII) は「金鯱賞争奪戦」として行われるのが恒例となっており、近年まで10月に開催されていたが、最近は3月[注 4]に時期が移動されている。またS級シリーズとして現役時代は日本選手権競輪とオールスター競輪を制し、世界選手権にも出場したことがある高橋健二を称え、『高橋健二杯・メダリストカップ』が開催されている。

トータリゼータシステム富士通フロンテックを採用しており、2008年7月9日からは重勝式車券にあたるKドリームスの発売が行われるようになった。なお、2021年度より株式会社JPFによる開催事務の包括委託が行われる事になった。

マスコットキャラクターはコアラ[2]の「くるくる」。

2004年4月から2015年3月まではCS放送のスポーツ専門チャンネルEXスポーツにおいて「ケイリンライブ!」(2012年9月までの番組名は「ケイリンライブ!282(ツーパーツー)」)の放送を行っていたが、番組終了に伴い同年4月からはSPEEDチャンネルでの放送に変更になっている。

2016年3月、第69回日本選手権競輪の際に、地元大須のアイドルグループOS☆Uによる名古屋競輪場イメージソング「キミはHERO」が発表された[3][4]

ミッドナイト競輪は当初は他場で借り上げにて開催してきたが、2019年11月5日の開催より自場で開催している[5]。また、2022年2月25日よりモーニング競輪も開始している[6]。なお、当初ナイター競輪は実施していなかったが、同年8月27日より実施されている[7]

バンク 編集

400mを使用している。バンクを建設する際に、走りやすくスピードが出しやすい様に設計された。その結果、追い込みに有利な短過ぎない直線、自力選手有利な角度を大きくとったカントを持っており、どの戦法の選手にも戦いやすいと言われているが、どちらかと言うと「余程遅く無ければ、どこから仕掛けても前団を捕まえられる」と捲り選手に有利なようである。

なお、2005年春に2コーナー付近のスタンドを取り壊し、バック側まで芝生席を造ったため、そこから吹き込む風の影響がある。また2015年にはバンク内の池を撤去してフィールドを造成している。

敢闘門はバンクの内側にあり、選手は隧道で入退場する[8][9][10]

大画面映像装置は2コーナー側建物上部に設置されている。

ギャラリー 編集

交通アクセス 編集

場外車券売場 編集

歴代記念競輪優勝者 編集

優勝者 登録地
2002年 手島慶介 群馬
2003年 佐々木則幸 高知
2004年 小嶋敬二 石川
2006年 岡部芳幸 福島
2008年 渡邉晴智 静岡
2009年 木暮安由 群馬
2010年 加藤慎平 岐阜
2012年 吉田敏洋 愛知
2015年 神山拓弥 栃木
2018年3月 吉田敏洋 愛知
2018年5月 渡邉雄太 静岡
2022年[注 5] 眞杉匠 栃木
2023年 山口拳矢 岐阜
2025年

※ 1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。

事件 編集

1965年7月19日 - 名古屋競輪2日目最終10レースで、選手6人の自転車が観客の投げ入れたクギ(長さ1cm程度の筋違いかすがい)を踏んで次々とパンク。競走途中でレースは不成立となった。これに怒った観客200人が審判長席や事務室に押し寄せたたが、観客は同日午後8時ころまでに引き上げた[13]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ なお、COVID-19の流行と感染拡大の防止の観点から、無観客の扱いとして開催された(但し、事前に抽選した上で特別観覧席に観客を入れたが、招待制扱いとしたため、入場者数にはカウントしなかった)。
  2. ^ a b 日本選手権競輪は2016年より5月開催へと移行したが、名古屋での開催は3月であり、2015年度の開催扱いであった。一方、高松宮記念杯競輪の開催は6月であり、2016年度の開催扱い。そのため、同じ年に2度GIが開催された形となった。
  3. ^ COVID-19の影響で、入場制限を行った上で開催された。
  4. ^ 2023年度は、7月に行われた。
  5. ^ COVID-19の影響で、3日目と最終日のみ入場制限を行った上で開催された。

出典 編集

  1. ^ 『競輪五十年史』などの記述より
  2. ^ 名古屋市コアラにゆかりがある(1984年、東山動植物園へ初来日)。プロ野球球団中日ドラゴンズマスコットドアラも同様。
  3. ^ OS☆U@3.26-森咲智美卒業公演- 5:08 PM - 11 Mar 2016
  4. ^ 名古屋けいりん 公式イメージソング センターポジション争奪総選挙 結果発表!! 名古屋競輪
  5. ^ 名古屋競輪場におけるミッドナイト競輪の開催について”. 名古屋けいりん (2019年8月10日). 2019年8月11日閲覧。
  6. ^ “当地初のモーニング開幕戦、林昴が逃げ切った/名古屋”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年2月25日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202202250000790.html 2022年2月25日閲覧。 
  7. ^ “岸和田でミッドナイト競輪を開催 7月と9月に2場所ずつ 名古屋では8月にナイター”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年5月10日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/mid_cal/news/202205100000520.html 2022年5月10日閲覧。 
  8. ^ 後1ヶ月半で♪(^o^)♪ - 競輪選手会愛知支部のブログ、2016年1月27日
  9. ^ 名古屋けいりん 7:08 PM - 14 Dec 2015
  10. ^ 名古屋けいりん 7:09 PM - 14 Dec 2015
  11. ^ “場外車券売り場『サテライト名古屋』閉館へ 名古屋競輪組合「経営不振、新札への券売機対応は困難」”. 中日スポーツ (中日新聞社). (2024年3月8日). https://www.chunichi.co.jp/article/865350 2024年3月9日閲覧。 
  12. ^ サテライト名古屋【公式】 [@st_nagoya2012] (2024年3月9日). "【車券販売サービス終了のお知らせ】". X(旧Twitter)より2024年3月10日閲覧
  13. ^ 「観客がクギ投げ込む パンク続出で中止」『日本経済新聞』昭和40年7月20日 15面

外部リンク 編集