善定寺池(ぜんていじいけ)は埼玉県加須市琴寄(大利根地域)に所在[1]するである。

善定寺池(2011年11月)

概要 編集

ほぼ自然のままの姿が残されている。池の周囲は現在、土地区画整理地区であり、開発が進んでいる。南西に善定寺が所在する。また善定寺池の北方には才谷ヶ池が所在している。池の周囲は南側のみ至近を通行できるが、東側は大通りから見渡すことができる。池には釣り場が設けられている。池の水は主に雨水地下水などにより保水されている。水深は4mほどあり、地下水脈に通じていると推察されている。[2]

善定寺池の所在する場所は、かつての利根川旧流路の一つである浅間川[3][4]の左岸堤防が1742年(寛宝2年)に[2]決壊した際に発生した落ち堀の地点である[5]。この浅間川はかつての埼玉郡(後の北埼玉郡)と葛飾郡(後の北葛飾郡)の境界を成していた河川であったため、浅間川が締め切られた後も流路跡が郡境を成していた。

善定寺池にまつわる伝承として、「夜になると大きなが化け、近所に蕎麦を食しに行く。ある日、捕った鯉をさばくと中から蕎麦が出てきた。」というものがある。[6]

所在地 編集

関連項目・周辺 編集

脚注 編集

  1. ^ 『栗橋町全図』栗橋町発行 東武計画株式会社調製(平成20年11月調製)
  2. ^ a b 『大利根町史 民俗編』「第一章 水と暮らし 第六節 水にかかわる信仰と生活(152ページ)」 大利根町教育委員会編集 平成11年3月16日発行
  3. ^ 『近世初頭の河川改修と浅間山噴火の影響』 (PDF) - Kubotaホームページ
  4. ^ 「昔の流れ」 幸手の環境を学ぼう - 幸手市ホームページ
  5. ^ 善定寺池 - (有)フカダソフト(気まぐれ旅写真館)
  6. ^ 『大利根町史 民俗編』「第一章 水と暮らし 第六節 水にかかわる信仰と生活(154ページ)」 大利根町教育委員会編集 平成11年3月16日発行

外部リンク 編集

座標: 北緯36度7分36.4秒 東経139度40分53.8秒 / 北緯36.126778度 東経139.681611度 / 36.126778; 139.681611