四萬部寺

埼玉県秩父市にある曹洞宗の寺院

四萬部寺(しまぶじ)は埼玉県秩父市にある曹洞宗の寺、山号は誦経山と号する[1]秩父札所の第一番である[2]。また、秩父市の史跡に指定されている[3]

四萬部寺
観音堂
所在地 埼玉県秩父市栃谷418番地
位置 北緯36度1分38.2秒 東経139度7分14.5秒 / 北緯36.027278度 東経139.120694度 / 36.027278; 139.120694 (四萬部寺)座標: 北緯36度1分38.2秒 東経139度7分14.5秒 / 北緯36.027278度 東経139.120694度 / 36.027278; 139.120694 (四萬部寺)
山号 誦経山
宗派 曹洞宗
創建年 1007年
開山 幻通比丘
札所等 秩父札所 第1番
文化財 観音堂(埼玉県文化財)
公式サイト 秩父札所三十四ヵ所 秩父札所 第一番 曹洞宗 誦経山 四萬部寺
法人番号 8030005015074 ウィキデータを編集
四萬部寺の位置(埼玉県内)
四萬部寺
四萬部寺
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歴史 編集

『観音霊験記』の縁起によると、1007年寛弘4年)幻通の創建である。播磨(播州)書写山性空上人の「武蔵国秩父は観世音菩薩有縁の地なり、彼の地に行きて教化せよ」との命を受けて弟子の幻通がこの地に至り、里人を教化して朝夕妙典四萬部を読誦して供養を行い経塚を築き、秩父第一番の霊場としたものとされる[1]。また、四萬部寺の名前はこの縁起によるものである[4][5]

文化財 編集

観音堂 - 埼玉県指定文化財
1697年元禄10年)の建立[6]、造営は秩父地方の名匠藤原徳左衛門吉久により、また、1756年宝暦6年)に浅草講中の寄進により江戸の工匠が補修している。側面3間の入母屋造で、屋根は銅葺、正面に 1間の唐破風造りの向拝があり、勾欄付浜縁をめぐらしている。千鳥破風及び彫刻は文政年間(1818年~1830年)のものと思われる。様式は唐様から成り構造・装飾とも江戸中期における代表的技法をこらしており、秩父地方における社寺建造物の規範となった建物である。[7]

交通 編集

前後の札所 編集

秩父札所(江戸巡礼古道)[9]
1 四萬部寺 -- (2.1km)-- 2 真福寺

脚注 編集

  1. ^ a b 四萬部寺公式サイト.
  2. ^ 平幡 良雄『秩父三十四カ所 観音霊場めぐり 古寺巡礼シリーズ3』札所研究会、1976年10月1日、12頁。 
  3. ^ 秩父市公式サイト.
  4. ^ 札所巡り.
  5. ^ ニッポン旅マガジン.
  6. ^ a b 秩父札所連合会.
  7. ^ 秩父市公式サイト(観音堂).
  8. ^ 皆野駅親鼻駅からもアクセスできる。
  9. ^ 秩父札所連合会の地図 (PDF)

関連項目 編集

外部リンク 編集