国家テロ対策センター(こっかテロたいさくセンター、: National Counterterrorism Center;略語NCTC)は、9/11委員会(9/11 Commission)の勧告に従い2004年にジョージ・ブッシュ大統領が創設したアメリカテロ対策機関。以前のテロリスト脅威情報センター(Terrorist Threat Information Center;略称TTIC)の後継機関である。

国家テロ対策センター
NCTC
組織の概要
設立年月日2004
継承前組織
  • Terrorist Threat Integration Center
本部所在地バージニア州マクリーン
行政官
  • Michael E. Leiter(Director)
上位組織アメリカ合衆国国家情報長官
ウェブサイトnctc.gov

概要 編集

合衆国の対テロ機関の筆頭機関として、テロ情報の分析、対テロ活動の計画、作戦支援を行う。センター長は、国家情報長官に従属する。センター本部は、バージニア州タイソンズ・コーナー(Tysons Corner, Virginia)に位置し、ここには、CIA対テロ・センターと国防総省の統合情報タスクフォース-カウンターテロリズム(Joint Intelligence Task Force-Counterterrorism)も存在している。同センターは、60人の職員で発足したが、300人まで増員された。

センターでは、以下の官庁の職員が勤務する。

国際協力 編集

2004年6月、アメリカ、イギリス及びオーストラリアは、全世界的な対テロ・ネットワークの創設について発表した。ネットワークの任務は、全世界における「アル-カイダ」及びその同盟集団の行為の防止である。当初、ネットワークには、アメリカのTTIC(現NCTC)、イギリスの統合テロリズム分析センター(Joint Terrorism Analysis Centre;略称JTAC;2003年6月創設)及びオーストラリアの国家脅威評価センター(National Threat Assessment Centre;略称NTAC;2003年10月創設)が入った。

しかしながら間もなく、ニュージーランドカナダにも拡大された。2004年10月、カナダで統合脅威評価センター(Integrated Threat Assessment Centre;略称ITAC)が、2004年12月、ニュージーランドで統合脅威評価グループ(Combined Threat Assessment Group;略称CTAG)が創設された。

以上5カ国は、エシュロンのUKUSA同盟と完全に一致することは刮目に価する。

歴代センター長 編集

関連項目 編集