国有鉄道会社Duplex蒸気機関車

国有鉄道会社Duplex蒸気機関車(こくゆうてつどうがいしゃDuplexじょうききかんしゃ)は、ウィーンオーストリア国鉄工場の John Haswell によって国有鉄道会社用に設計され、1861年に製造された実験的な4気筒蒸気機関車である。1862年の国際博覧会に展示された後、プラハからポドモクリ(現在のジェチーンの一部)までの路線で使用され、1900年まで使用された [1]。プラハはボヘミアの首都であり、1867年にオーストリア=ハンガリー帝国の一部となった。

国有鉄道会社Duplex蒸気機関車
基本情報
設計者 John Haswell
製造所 オーストリア国鉄工場
製造年 1861年
主要諸元
軸配置 4-2-0
軌間 1,435mm 標準軌間
動輪径 2,362mm
シリンダ数 4
シリンダ
(直径×行程)
274mm×630mm
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概要 編集

この4-2-0機関車は、同じタイプの12両の機関車の最後のものである。この車両だけが両側にそれぞれ2つのシリンダーを備えていた。片側のクランクピン間の角度は180°で、ピストンは反対方向に動いた。片側につき1つの一般的なバルブギアと交差した蒸気チャンネルを備えていた。両側のユニット間の角度は通常の機関車と同じ90°であった。

目的 編集

主なアイデアは、動的な力を排除することである。これは、機関車をチェーンで持ち上げてテストしたときによく発揮された。最大速度(60 km/h)で静かにスイングなしに運転することができた。

脚注 編集

  1. ^ Balanced Locomotives”. Douglas-self.com (2004年8月28日). 2013年10月4日閲覧。

出典 編集

  • Jindřich Bek: Atlas Lokomotiv - historické lokomotivy, page 94, NADAS Prague 1979

関連項目 編集