堀口弘治

日本の将棋棋士

堀口 弘治(ほりぐち こうじ、1961年5月16日 - )は、将棋棋士東京都調布市出身。加藤博二九段門下。棋士番号は154。

 堀口弘治 八段
名前 堀口弘治
生年月日 (1961-05-16) 1961年5月16日(62歳)
プロ入り年月日 1982年2月3日(20歳)
引退年月日 2017年6月1日(56歳)
棋士番号 154
出身地 東京都調布市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 加藤博二九段
弟子 中倉彰子中倉宏美貞升南山口恵梨子
段位 八段
棋士DB 堀口弘治
戦績
一般棋戦優勝回数 1回
通算成績 452勝537敗(.4570)
順位戦最高クラス C級1組
2024年4月3日現在
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棋歴 編集

奨励会二段の頃、第2回(1979年)「若駒戦」(非公式戦)で優勝。翌年は三段で準優勝。

1984年度、第8回若獅子戦で、公式棋戦初優勝。

順位戦C級2組において、初参加から3年連続で7勝3敗。4期目(1985年度)に8勝2敗で3位となり、C級1組へ昇級。

第7回(1988年度)全日本プロトーナメントで、ベスト8。

2017年3月31日、フリークラス規定により同年度(2016年度)の最終対局をもっての引退が将棋連盟より発表された[1]。 3月末時点で第30期竜王戦・6組昇級者決定戦を残していたが、6月1日の対局で中尾敏之に敗れて全対局を終え、同日付で引退となった[2]

棋風 編集

居飛車党であり、矢倉が多く、角換わり横歩取りも指す[3]

人物・エピソード 編集

  • 1989年から一時期、日本将棋連盟の理事を務めた。
  • 奨励会時代から英語を勉強しており、堪能である。かつて将棋世界で、「ワンポイントレッスン」という、同じ内容を日本語と英語で掲載する珍しいコーナーを担当していた。現在も将棋指導の際に、日本人を相手に英語で行うことがある。
  • 1993年将棋世界の付録として『将棋ルールブック』を執筆した。さらに日本将棋連盟からの依頼により『将棋ガイドブック』を執筆し、日本将棋連盟の公式として2003年に出版された[4]
  • 2013年の第63回NHK杯テレビ将棋トーナメントにおいて、1998年の第48回大会以来となる15年ぶりの本戦出場を果たした。
  • 2013年、東京大学教養学部前期課程で、講義を担当するため、東京大学大学院総合文化研究科客員教授に就任している[5]

弟子 編集

女流棋士となった弟子 編集

名前 女流プロ入り日 段位、主な活躍
中倉彰子 1994年04月01日 女流二段
中倉宏美 1995年10月01日 女流二段
貞升南 2003年10月01日 女流二段
山口恵梨子 2008年04月01日 女流三段

(2024年1月31日現在)

昇段履歴 編集

昇段規定は、将棋の段級 を参照(ただし、四段昇段は旧規定)。

主な成績 編集

棋戦優勝 編集

在籍クラス 編集

順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦 (出典)竜王戦
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1982 41 C240
1983 42 C205
1984 43 C206
1985 44 C205
1986 45 C121
1987 46 C119 1 4組 --
1988 47 C110 2 4組 --
1989 48 C106 3 4組 --
1990 49 C107 4 4組 --
1991 50 C107 5 4組 --
1992 51 C113 6 4組 --
1993 52 C124 7 4組 --
1994 53 C116 8 4組 --
1995 54 C116 9 4組 --
1996 55 C105 10 4組 --
1997 56 C115 11 4組 --
1998 57 C117 12 4組 --
1999 58 C117 13 4組 --
2000 59 C118 14 4組 --
2001 60 C129 15 4組 --
2002 61 C202 16 4組 --
2003 62 C216 17 4組 --
2004 63 C235 18 4組 --
2005 64 C239 19 4組 --
2006 65 C239 20 4組 --
2007 66 F編 21 5組 --
2008 67 F編 22 5組 --
2009 68 F編 23 5組 --
2010 69 F編 24 5組 --
2011 70 F編 25 5組 --
2012 71 F編 26 5組 --
2013 72 F編 27 5組 --
2014 73 F編 28 6組 --
2015 74 F編 29 6組 --
2016 75 F編 30 6組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 昇段・引退棋士のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2017年3月31日). 2024年4月3日閲覧。
  2. ^ 堀口弘治七段が引退|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2017年6月2日). 2021年8月22日閲覧。
  3. ^ 「将棋観戦が身近になる プロ棋士名鑑 2015」(宝島社)
  4. ^ 『日本将棋連盟公式 将棋ガイドブック』のまえがきより。
  5. ^ 東京大学教養学部前期課程で初の「将棋授業」がスタート|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2013年7月23日). 2024年4月3日閲覧。
  6. ^ 昇段・引退・休場棋士のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2024年4月1日). 2024年4月3日閲覧。

参考資料 編集

  • 日本将棋連盟開発課編『日本将棋連盟公式 将棋ガイドブック』(日本将棋連盟、2003年)

外部リンク 編集