夏井川

太平洋に注ぐ二級河川

夏井川(なついがわ)は、福島県南東部の阿武隈高地を流れ下り太平洋に注ぐ二級河川。夏井川水系の本流である。

夏井川
撮影場所
夏井川渓谷
水系 二級水系 夏井川
種別 二級河川
延長 67.1 km
流域面積 748.6 km²
水源 大滝根山田村市
河口・合流先 太平洋いわき市
流域 日本の旗 日本 福島県
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地図外部リンク
Geoshapeリポジトリ 国土数値情報河川データセット
夏井川水系 070028 地図 夏井川水系流路
夏井川 0700280001 夏井川水系 地図 夏井川流路

地理 編集

福島県田村市双葉郡川内村との境に位置する大滝根山に源を発し南東に流れ、いわき市平藤間にて太平洋に注ぐ。かつては上流、下流両地域に河川名と同じ名称の夏井村が存在していたが、下流地域の夏井村は平市(現いわき市平)との合併により消滅し、上流地域の夏井村は小野町との合併で消滅した。なお、下流地域の夏井村は住所表記上からも完全に消滅し、地区名として夏井地区と呼称されるだけとなっている。

流域の自治体 編集

福島県
田村市田村郡小野町いわき市

災害 編集

  • 2019年10月12日-13日 - 令和元年東日本台風(台風19号)による豪雨により水位が上昇。いわき市小川町関場などで堤防が決壊して氾濫が生じた。
  • 2019年10月25日 - 集中豪雨により水位が上昇。同月に東日本台風の災害で決壊し、応急復旧工事が行われていた箇所が再度決壊して氾濫。いわき市は災害発生情報(警戒レベル5)を発令した[1]

並行する交通 編集

いわき市北西部から中通りに至る交通が確保されている。

鉄道 編集

道路 編集

流域の観光地 編集

  • 夏井千本桜 : 小野町内の桜の名所。堤防上に桜並木が延々と連なる。磐越自動車道の車窓からも見られる。
  • 夏井川渓谷 : 小野町・いわき市との境では流れが急峻となり、15kmに渡り渓谷を形作る。

夏井川水系の河川施設 編集

河川施設一覧 編集

一次
支川
(本川)
二次
支川
三次
支川
ダム名 堤高
(m)
総貯水
容量
(千m3
型式 事業者 備考
位置
黒森川 こまちダム 37.0 772 重力式コンクリート 福島県 [1]
小玉川 小玉ダム 102 13,930 重力式コンクリート 福島県 [2]

夏井川のダム画像 編集


発電所一覧 編集

  • 発電所名をクリックすると発電所位置の地図が表示されます。
発電所名 河川名
(水系)
ダム式
/水路式
運用開始年 最大出力
(kW)
有効落差
/水量
所在地 事業者 備考
夏井川第一 夏井川 水路 1916年(大正5年) 3,700 福島県いわき市 東北電力
夏井川第二 夏井川 水路 1920年(大正9年) 3,200 福島県いわき市 東北電力
夏井川第三 夏井川 水路 1931年(昭和6年) 3,250 福島県いわき市 東北電力
川前 夏井川 水路 1916年(大正5年) 1,275 福島県いわき市 東北電力
塩田 夏井川 水路 1927年(昭和2年) 710 福島県いわき市 東北電力
鹿又川 鹿又川(夏井川) 水路 福島県いわき市 東北電力
小玉川第一 小玉川(夏井川) 水路 1931年(昭和6年) 3,250 福島県いわき市 東北電力
小玉川第二 小玉川(夏井川) 水路 1935年(昭和10年) 2,920 福島県いわき市 東北電力


夏井川水系の水力発電所画像 編集

主な橋梁 編集

脚注 編集

  1. ^ いわき市全域に避難指示 夏井川が氾濫”. 朝日新聞 (2019年10月25日). 2019年10月26日閲覧。

関連項目 編集