大分県立芸術文化短期大学

日本の大分県大分市に本部を置く公立大学

大分県立芸術文化短期大学(おおいたけんりつげいじゅつぶんかたんきだいがく、英語: Oita Prefectural College of Arts and Culture)は、大分県大分市にある公立短期大学1959年大分県立別府緑丘高等学校の専攻科として創立、1961年に短期大学設置。短大の略称は芸短、大分芸短、芸文短大、大分芸文短大。

大分県立芸術文化短期大学
正門より。手前が人文棟、奥は県立芸術緑丘高校
大学設置 1961年
創立 1959年
学校種別 公立
設置者 公立大学法人大分県立芸術文化短期大学
本部所在地 大分県大分市上野丘東1-11
学生数 833
学部 美術科
音楽科
国際総合学科
情報コミュニケーション学科
研究科 造形専攻
音楽専攻
※四年制大学卒業者と同じ「芸術学」取得可
ウェブサイト http://www.oita-pjc.ac.jp/
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概観 編集

大学全体 編集

大分県により大分県立芸術短期大学として1961年に設置された。元々は芸術系(美術科音楽科)2学科だったが、1992年度より人文系2学科を増設し、4つの学科を擁する総合短大となっている。芸術系(美術科・音楽科)には短大卒業後に2年間の専攻科課程があり、4年制大学同等の学士の取得が可能である。愛称は「芸短(ゲイタン)」。新聞等の表記は「芸文短大」と表記されることが多い。

教育および研究 編集

  • 大分県立芸術文化短期大学には、美術科・音楽科の芸術系2学科と国際総合学科・情報コミュニケーション学科の人文系2学科がある。音楽科では定期演奏会、国際総合学科では海外研修が行われている。
  • 一般教育科目には、「大分の美術」と称した科目がある。

学風および特色 編集

  • 九州地方では数少ない芸術系短大かつ公立短大であり、美術学科、音楽学科を有する日本唯一の公立短大である。男女共学。
  • 1948年に創立された大分県立別府緑丘高等学校(現在の大分県立芸術緑丘高等学校)の音楽課程・美術課程の専攻科を母体に設立された短大で、1965年4月から2005年3月までは、同高校は本大学の附属高校という位置づけであった。
  • 学生は九州出身者が多いが、芸術系は日本唯一の公立短期大学となったため全国から集まっている。
  • 1995年5月1日に芸術系大学設置準備室が設けられ、芸術系大学(4年制)構想が検討されている。

沿革 編集

  • 1958年11月20日-大分県立別府緑丘高等学校に、美術課程、音楽課程の専攻科設置が決定[1]
  • 1959年4月1日 -大分県立別府緑丘高等学校に専攻科を設置[1]
  • 1961年
    • 4月1日 - 上記専攻科を発展改組して、大分県立芸術短期大学(美術科:絵画、図案、服飾の各コース、音楽科:声楽、器楽の各コース)を設置(認可は同年3月10日)[1]
    • 4月13日 - 第1回入学式が行われる[1]
    • 11月18日 - 開学式が行われる[1]
  • 1965年3月20日 - 大分県立別府緑丘高等学校が、附属高等学校となる[1]
  • 1975年4月1日 - 別府市から現在地にキャンパスを移転[1]
  • 1979年4月1日
    • 学科の専攻分離が行ない、美術科に美術・デザイン・生活芸術専攻、音楽科に器楽・声楽専攻を設置[1]
    • 専攻科(美術専攻科・音楽専攻科)を設置[1]
  • 1980年12月1日 - 附属緑丘高等学校が構内に新築移転[1]
  • 1992年4月1日
    • 大学名を大分県立芸術文化短期大学に改称[1]
    • コミュニケーション学科、国際文化学科を新設[1]
    • 美術科の生活芸術専攻の学生募集を停止[1]
  • 2003年4月1日 - コミュニケーション学科を情報コミュニケーション学科に改称[1]
  • 2006年4月1日 - 公立大学法人となる[1]
  • 2007年4月1日 - 2年制の認定専攻科(造形専攻、音楽専攻)を開設[1]
  • 2009年 - 音楽科の専攻制を廃止し、コース別(声楽、理論、作曲、指揮、ピアノ、管弦打コース)に再編。
  • 2010年4月8日 - 竹田市の竹田市立下竹田小学校跡地に「芸文短大・竹田キャンパス」を開設[1]
  • 2013年4月1日
    • 美術科デザイン専攻を、ビジュアルデザイン・生活造形デザインの2コース制から、ビジュアルデザイン・メディアデザイン・プロダクトデザインの3コース制に再編[2]
    • 国際文化学科を国際総合学科に改編し、国際コミュニケーション・観光マネジメント・現代キャリアの3コースを新設[2]
    • 音楽科・管弦打コースにサクソフォーン科を新設。
  • 2015年4月1日 - 情報コミュニケーション学を心理スポーツ・地域ビジネス・情報メディアの3コースに改編[1]

基礎データ 編集

所在地 編集

  • 大分県大分市上野丘東1-11

交通アクセス 編集

象徴 編集

  • 大分県立芸術文化短期大学のカレッジマークは、「芸術と文化の伸びゆく2本の若芽」をデザインしたものとなっており、「若い力が教育を通じて大分の地から世界へ向かって力強く成長していく姿」を表現したものとなっている。2012年にシンボル・ロゴタイプが元のデザインをベースにリニューアルされている。
  • 大学歌は20周年を記念してつくられ、タイトルは『思いを熱く』であり、首藤三郎が作詞・野崎哲が作曲している。

教育および研究 編集

組織 編集

学科 編集

2009年度からの学科体制 編集
  • 美術科(美術専攻・デザイン専攻/ビジュアルデザイン・メディアデザイン・プロダクトデザイン)
  • 音楽科(声楽、音楽理論、作曲、指揮、ピアノ、管弦打コース)
  • 国際文化学科(現・国際総合学科)
  • 情報コミュニケーション学科
2008年度までの学科体制 編集
  • 美術科
    • 美術専攻
    • デザイン専攻
    • 生活芸術専攻:募集は1991年度まで
  • 音楽科
    • 器楽専攻
    • 声楽専攻
  • 情報コミュニケーション学科
  • 国際文化学科

専攻科 編集

  • 造形専攻
  • 音楽専攻

別科 編集

  • なし
取得資格について 編集
教職課程

附属機関 編集

  • 大分県立芸術文化短期大学附属図書館
  • 情報教育センター
  • 視聴覚メディアセンター

教育 編集

  • 特色ある大学教育支援プログラム
    • 「多彩な演奏会による地域交流教育の工夫改善」において2004年度に採択されている。

学生生活 編集

部活動・クラブ活動・サークル活動 編集

学園祭 編集

  • 大分県立芸術文化短期大学の学園祭は「芸短祭」と呼ばれる。
    • 夏に開催される「七夕祭」もある。

大学関係者と組織 編集

大学関係者組織 編集

  • 大分県立芸術文化短期大学には同窓会組織がある。これには、旧来の大分県立芸術短期大学も含まれている。

大学関係者一覧 編集

大学関係者 編集

著名な出身者 編集

施設 編集

キャンパス 編集

  • 体育館
  • 工房棟
  • 音楽ホール(学生食堂、コンビニがある)
  • 彫刻棟
  • 美術棟
  • デザイン棟
  • 芸術棟
  • 管理棟
  • 駐車場
  • テニスコートほか

対外関係 編集

他大学との協定 編集

日本 編集

カナダ 編集

イギリス 編集

中国 編集

系列校 編集

高等学校専攻科を母体として設置されたまたは構想のあった短大 編集

卒業後の進路について 編集

就職について 編集

編入学・進学実績 編集

附属学校 編集

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 沿革”. 大分県立芸術文化短期大学. 2018年3月31日閲覧。
  2. ^ a b 大分県立芸術文化短期大学あり方検討委員会 (2014年3月26日). “大分県立芸術文化短期大学のあり方について報告書” (PDF). 大分県立芸術文化短期大学. 2018年3月31日閲覧。
  3. ^ 放送大学 平成28年度 単位互換案内

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集

座標: 北緯33度13分24.7秒 東経131度36分56.2秒 / 北緯33.223528度 東経131.615611度 / 33.223528; 131.615611