大学よいとこ

1936年の映画。小津安二郎監督

大学よいとこ』(だいがくよいとこ)は、1936年(昭和11年)公開の、小津安二郎監督による日本映画。脚本のみ現存でプリントはない。

大学よいとこ
College is a Nice Place
監督 小津安二郎
脚本 荒田正男
原案 小津安二郎
出演者 近衛敏明
笠智衆
高杉早苗
撮影 茂原英雄
配給 日本の旗 松竹キネマ
公開 日本の旗 1936年3月19日
上映時間 86分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語(サウンド版)
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概要 編集

以前の学生喜劇には部分的にしかなかった、シリアスタッチが全編にみなぎっている青春ドラマである。題名からしてアイロニーに満ちているが、2人の主人公も「若き日」のように冗談をとばすこともなく陰気な雰囲気に包まれている。

あらすじ 編集

下宿屋で、様々な学生が寝転がって一生懸命勉強している時に、卒業生は職を探している。藤木と天野は軍事教練でひどい目にあい、体を壊した野球部の青木は一日中部屋で横になり、先輩の西田はぶらぶらして他人に金をたかっている。そして天野は退学して故郷に戻ることになり、藤木は妻のへそくりを失敬して送別会を開く。翌日、学生たちはいつもの生活に戻り、藤木は軍事教練で行進する。

スタッフ 編集

  • 監督:小津安二郎
  • 脚本:荒田正男
  • 原案:ゼームス槇(小津)
  • 撮影:茂原英雄

キャスト 編集

作品データ 編集

参考文献 編集

  • ムック『小津安二郎を読む』 フィルムアート社〈ブック・シネマテーク〉、1982年

外部リンク 編集