天神山(てんじんやま)とは、北海道札幌市豊平区平岸にある小さなである。名称の由来は、天満宮を祀ったことによる。

天神山
天神山緑地
西側の入り口
標高 89 m
所在地 日本の旗 日本 北海道札幌市豊平区
位置 北緯43度01分13.0秒 東経141度21分53.7秒 / 北緯43.020278度 東経141.364917度 / 43.020278; 141.364917座標: 北緯43度01分13.0秒 東経141度21分53.7秒 / 北緯43.020278度 東経141.364917度 / 43.020278; 141.364917
天神山 (北海道)の位置(日本内)
天神山 (北海道)
天神山の位置
プロジェクト 山
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標高は89メートル。さっぽろ文庫48「札幌の山々」掲載の「札幌50峰」のうち、最も低い山である。周辺は市街化しているが、同山一帯は「天神山緑地」として保護されている。山頂には札幌市が設置した「天神山国際ハウス」(2008年3月閉館)があったが、閉館した後に2014年5月31日より「さっぽろ天神山アートスタジオ」として開館。また、麓のあたりには平岸リンゴにまつわる石川啄木の歌碑が設置されている。

山体は約4万年前に支笏湖カルデラを形成した火山噴火によって噴出した火砕流の堆積物からなっており、道路を切り開いた箇所の側面では黄灰色の火山灰が確認できる。かつて一面に広がっていた火山灰台地は豊平川の浸食によって扇状地へと変わっており、その削り残しが天神山となったのである[1]

周辺 編集

ギャラリー 編集

脚注 編集

  1. ^ 前田 2007, p. 42.
  2. ^ さっぽろ天神山アートスタジオ

参考文献 編集

  • 「さっぽろ文庫1〜札幌地名考」(札幌市・札幌市教育委員会1977年9月発行)
  • 前田寿嗣『歩こう!札幌の地形と地質』北海道新聞社、2007年5月10日。ISBN 978-4-89453-410-0