天穹のカムイ』(てんきゅうのカムイ)は、ハセガワケイスケによる日本ライトノベル。イラストは七草

ストーリー 編集

「これが初恋だというのなら、たぶん、きっと、そうなんだろう。」

エノシマで一人暮らしをしている少年空渡タケル。彼はいつの頃からか、同じ夢を見続けるようになっていた。それは、名前も知らない少女の夢。機械でできた翼を広げ、タケルの前に舞い降りてくる少女。それは、どこか物悲しい、でも、ただの夢だとタケルは思っていた。

しかし、ある日タケルはその少女に出会う。その少女は、夢と同じ醜くて美しい機械の翼を広げていた。その虹色の瞳を持った”神さま”は、タケルにこう言った。

「あなたが、私の願いを叶えてくれる人?」

登場人物 編集

空渡 タケル(そらわたり タケル)
エノシマで暮らしている中学生の少年。父親を知らず、母親も早くに逝去してしまったため現在は一人暮らしをしている。テツナリナツミとは幼馴染。
いつの頃からか少女の夢を見るようになり、ある日ついにその少女と出会い、彼女にカンナという名をつける。
カンナ
カケルの夢に現れていた、虹色の瞳に白銀の髪を持ち、背中に屑鉄を集めて作ったような、醜くて美しい翼を広げた少女。カケルによってカンナと名付けられる。
人の想いや思い出といったものに強い愛着を持ち、しかしそういったものが自分にはないと時折悲しんでいる。

単行本 編集