奥尻海嶺(Okushiri Ridge、おくしりかいれい)は、日本海北東部に位置する海嶺[1]。海上部としての奥尻島も含めた名称であり、北海道の西側に位置し、南北方向に津軽半島西方まで続く[1]。奥尻島南方の浅海・海嶺域は、奥尻海脚とも呼ばれる[2]

日本海東縁変動帯のひとつで、1983年の日本海中部地震久六島付近で発生)、1993年の北海道南西沖地震(あるいは奥尻島地震)の震源域でもあった[2]

1986年に実施された調査では、海山部から採取された岩石に玄武岩枕状熔岩(ソレアイト玄武岩)が含まれていたとの報告がある[3]。これら採取岩石は、日本海が大陸の縁辺部が裂開して形成された証拠の一部として解釈されている[4]

脚注 編集

  1. ^ a b GEBCO/NOAA gazetteer(地名辞典) > Okushiri Ridge
  2. ^ a b 白嶺丸による北海道南西沖地震に関する緊急調査 (PDF) 地質調査所 1991年
  3. ^ 坂本泉, 石井次郎, 山岸宏光, 宮下純夫, 山崎哲良, 嵯峨山積, 土谷信高, 渡辺寧「118 第一次奥尻海嶺調査航海(1986)において海洋海山から採取された"玄武岩筧枕状熔岩"の気泡の配列形態」『日本地質学会学術大会講演要旨』第95年学術大会(88・沖縄)、日本地質学会、1988年、217頁、doi:10.14863/geosocabst.1988.0_217ISSN 1348-3935 
  4. ^ 宮下純夫, 土谷信高, 池田保夫「Petrology of the Okushiri Ridge Basalts in the Japan Sea Basin:Arc-, plume-type magma series」『地質学論集』第44号、日本地質学会、1995年、1-21頁、ISSN 03858545NAID 110003025604NDLJP:10810139 

参考文献 編集