女の一生 (ギ・ド・モーパッサン)

女の一生』(おんなのいっしょう、原題・Une vie)は、1883年に刊行されたギ・ド・モーパッサン長編小説。また、それを原作とした映画ドラマ化作品。主人公の少女ジャンヌが成長するにつれて人生における様々な不幸を経験していく様を描いた著者の代表作である。

女の一生
Une vie
作者 ギ・ド・モーパッサン
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
ジャンル 長編小説
刊本情報
出版年月日 1883年
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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原題は不定冠詞+「人生」の意味で、日本語題の「女の」にあたる単語はない。また物語終了時点でジャンヌは初老期であり、厳密には「一生」が最後まで描かれているわけでもない。

あらすじ 編集

修道院を出て両親と共にレ・プープルの屋敷で暮らし始めた17歳の少女ジャンヌは、美しく素晴らしい人生が自分の前にあると心躍らせ、美青年ジュリアン子爵と結婚する。だが結婚すると夫はジャンヌに対する愛情を無くし、金に執着するようになる。夫はジャンヌの乳姉妹のロザリや、友人のフルヴィル伯爵の妻とも関係を持ち、さらにジャンヌの母もかつて父の友人と不倫関係にあったことを知り、ジャンヌは人生に対する希望を失っていく。妻の不倫を知ったフルヴィル伯爵は、ジュリアンと伯爵夫人が逢瀬している移動小屋を斜面から突き落とし、二人は死ぬ。

未亡人になったジャンヌは息子ポールを溺愛するが、ポールは外国で女と暮らし、金の無心にしか手紙をよこさなくなる。両親も死に、ひとりきりになったジャンヌの元に、屋敷を追い出されたロザリが戻ってくる。ロザリの助力でジャンヌは財産を整理し、屋敷を売って小さい家に移り住む。やがて、ポールから、恋人が子供を産んで死にそうだと手紙が来る。ロザリはポールの元に行き、女の子の赤ん坊を連れて戻り、明日ポールも帰ってくるとジャンヌに告げる。

主な日本語訳 編集

多数の日本語訳が存在するが、新しい版は以下の通り。

映画 編集

1928年版 編集

1928年4月7日公開。

キャスト 編集

スタッフ 編集

  • 監督 - 池田義信
  • 脚色・翻案 - 小田喬
  • 撮影 - 浜村義康
  • 配給 - 松竹キネマ(現・松竹

1953年版 編集

1953年11月23日公開。近代映画協会製作、新東宝配給。

キャスト 編集

スタッフ 編集

1958年版 編集

1958年公開のフランス映画

キャスト 編集

スタッフ 編集

1967年版 編集

1967年11月11日公開。現在はDVD化されている。

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2016年版 編集

2016年公開のフランスベルギー合作映画。

TVドラマ 編集

1979年1月8日3月9日TBS花王 愛の劇場」枠にて放送された。

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スタッフ 編集

TBS 花王 愛の劇場
前番組 番組名 次番組
転落の詩集
(1978.10.30 - 1978.12.29)
女の一生
(1979.1.8 - 1979.3.9)
母子草
(1979.3.12 - 1979.5.11)

注釈 編集

外部リンク 編集