安川 茂雄(やすかわ しげお、1925年12月13日 - 1977年10月23日)は、日本の登山家、ノンフィクション作家、登山史研究家。

略歴 編集

本名は長越成雄。東京出身。早稲田大学文学部仏文科卒。

中学時代から登山を好み、登山家、編集者として働きながら、「霧の山」などの山岳小説を発表。

1966年RCCヒンズークシ登山隊長。三笠書房編集長、朋文堂、あかね書房などの顧問を経て、1974年四季書館を設立、社長を務めた[1]

著書 編集

  • 『朝焼け』(朋文堂) 1958
  • 『ザイル仲間』(朋文堂) 1958
  • 『巨峰にいどむ』(あかね書房) 1959
  • 『エベレストへの道』(あかね書房、少年少女20世紀の記録) 1963
  • 『世界の屋根にいどんだ人々』(さ・え・ら書房、さ・え・ら伝記ライブラリー) 1965
  • 『マンモス都市東京』(あかね書房、少年少女20世紀の記録) 1966
  • 『日本の山に生きた人々』(さ・え・ら書房、さ・え・ら伝記ライブラリー) 1967
  • 『近代日本登山史』(あかね書房) 1969、のち四季書館
  • 『山に挑む』(三笠書房) 1970
  • 『エベレスト 8848メートルへの挑戦』(山と渓谷社、山渓新書) 1971
  • 『季節の山みち』(読売新聞社、読売新書) 1971
  • 『高みへの序曲』(三笠書房) 1971
  • 日本アルプス山人伝』(あかね書房) 1971、のち二見書房 1981
  • 『アルプスの山旅』(あかね書房) 1972
  • 『岩と雪の悲劇 1 穂高に死す』(三笠書房) 1972
  • 『岩と雪の悲劇 3 谷川岳の霧と星』(三笠書房) 1972
  • 『岩と雪の悲劇 4 凍る山稜』(三笠書房) 1972
  • 立山ガイドの系譜』(三笠書房) 1972
  • 『単独行者の記憶』(二見書房) 1972
  • 『孤独なザイル』(二見書房) 1973
  • 『新登山入門 その基礎と考え方』(二見書房) 1973
  • 『歓びの山哀しみの山』(三笠書房) 1973
  • 『幕末赤報隊物語』(木村卓絵、国土社、ノンフィクション全集) 1975
  • 『新登山入門 新しい技術と体験』(二見書房) 1976
  • 『山と勲章』(四季書館) 1977
  • 『われわれはなぜ山が好きか ドキュメント「日本アルプス登山」70年史』(小学館文庫) 2000
  • 『回想の谷川岳』(河出書房新社、Kawade山の紀行) 2002
  • 『谷川岳に逝ける人びと』(遠藤甲太編、平凡社ライブラリー) 2005

共編・編著 編集

  • 『われらの山々』全2巻(近藤等共編、三笠書房) 1971
  • 『山の遺書』(編著、二見書房) 1972
  • 上田哲農の山』(編、山と渓谷社) 1974
  • 『日本山岳遭難誌』全6巻(編、三笠書房) 1974-75
  • 『ひとりぼっちの山』(編著、三笠書房) 1975
  • 『山の鎮魂歌』(編著、二見書房) 1976

翻訳 編集

脚注 編集

  1. ^ 20世紀日本人名事典