宮城県の市町村章一覧

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宮城県の市町村章一覧(みやぎけんのしちょうそんしょういちらん)は、宮城県内の市町村に制定されている、あるいは制定されていた市町村章の一覧である。なお、一覧の順序は全国地方公共団体コード順による。廃止された市町村章は廃止日から順に掲載している。

市部 編集

市章 由来 制定日 備考
仙台市   伊達氏の紋章の竪引両で「仙」を図案化したもの[1][2][3] 1933年9月5日[3][2] 2代目の市章である
石巻市   「石」を図案化し、太陽を組み合わせたもの[4][2][5] 2005年4月1日[2] 1934年4月10日の旧市制時に制定され、[6]新市制施行後に継承される
塩竈市   黒潮の波と太陽(朝日)を表したもの[7][8][9] 1942年4月1日[9][8]
気仙沼市   「け」を基に太平洋の海と大地を表したもの[8][10] 2006年3月31日[8][10] 色は青色と緑色が指定されている[10]
2代目の市章である。
白石市   片倉公の黒釣鐘に「白」を配したもの[8][11] 1954年10月26日[8][12][13]
名取市   「名」を図案化したもの[14][15] 1959年10月1日[14][15]
角田市   「カ」を図案化し、その中に双葉を配したもの[16][2][17] 1959年1月1日[2][17] 色は緑色が指定されている[18]
多賀城市   「多」を円形かつ平行線にして図案化したもの[19][14][20] 1969年1月10日[14][20] 色は緑色が指定されている[21]
多賀城町章として制定され、市制施行後に継承される
岩沼市   「岩」を図案化したもの[2][22] 1960年12月18日[2][22] 岩沼町章として制定され、市制施行後に継承される
登米市   「と」を図案化したもの[14][23] 2005年11月1日[14][23]
栗原市   クリ栗駒山の形に図案化したもの[8][24] 2005年9月15日[8][24]
東松島市   「東」を象ったもの[14][25] 2005年7月28日[14][25] 色は青色・赤色・緑色が指定されている[25]
大崎市   「お」を図案化したもの[2][26] 2006年3月31日[2][26] 外側は緑色・内側は薄黄色が指定されている[26]
富谷市   「と」と「円」を組み合わせて図案化したもの[14] 1966年8月1日[14]

町村部 編集

町村 町村章 由来 制定日 備考
刈田郡 蔵王町   「ざ」を蔵王連峰モモの形に図案化したもの[8] 1959年3月17日[8]
七ヶ宿町   「七」をヤマバトの形にして羽ばたくように図案化したもの[27][8] 1966年9月[28]
柴田郡 大河原町   「大」を単純明快に図案化したもの[2] 1972年9月12日[2]
村田町   「む」を図案化したもの[14] 1961年5月16日[14]
柴田町   「柴田」を図案化したもの[8] 1961年12月20日[8]
川崎町   「川」を三重丸で円形にして表し、「崎」を配したもの[8] 1964年7月1日[8]
伊具郡 丸森町   「マル」を図案化したもの[14] 1959年9月8日[14]
亘理郡 亘理町   「ワ」を図案化したもの[29] 1971年10月2日[29]
山元町   「山元」を円形に図案化したもの[30][29] 1964年11月3日[29]
宮城郡 松島町   「まつしま」を波の形に図案化したもの[31][14][32] 1963年12月16日[14][33]
七ヶ浜町   「七」を図案化したもの[8][34] 1959年1月1日[8] 七ヶ浜村章として制定され、町制施行後に継承される[34]
利府町   「リフ」を若い芽にして図案化したもの[35][29][36] 1975年3月10日[29][36]
黒川郡 大和町   「T」を図案化したもの[14] 1975年8月1日[14]
大郷町   円の上に[要曖昧さ回避]を置き、「郷」を配したもの[2] 1967年4月24日[2]
大衡村   「大」を三角形の形に意匠化したもの[2] 1968年9月1日[2]
加美郡 色麻町   「色」を図案化したもので、三枚のイチョウと三つのを表したもの[8] 1978年3月10日[37] 色麻村章として制定され、町制施行後の1978年4月1日に再制定される[8]
加美町   「か」・「ミ」を一体的に図案化したもの[8] 2003年9月1日[8]
遠田郡 涌谷町   「ワク」を図案化したもの[29] 1958年9月[38][29] 色は地色は暗青紫で外側の輪は銀色・内側は金色・「ワ」はいぶし金が指定されている[39]
美里町   「み」を図案化したもの[14] 2006年7月29日[14]
牡鹿郡 女川町   輪郭は太平洋の波涛を表し、内側は魚の姿を「女」に図案化したもの[2] 1956年4月21日[2]
本吉郡 南三陸町   「南三」を波の形に図案化したもの[14] 2006年4月3日[14] 色は原則として青色・緑色・橙色が指定されているが、単色の使用も可能である[40]

廃止された市町村章 編集

市郡 市町 市町村章 由来 制定日 廃止日 備考
仙台市   「仙」の字を囲っているもの[41] 1901年7月17日[41] 1933年9月5日 初代の市章である
桃生郡 北上町   不明 不明 1982年12月 初代の町章である
宮城郡 宮城町   「み」を形どったもの[42] 1966年11月3日[42] 1987年11月1日
泉市   「い」を飛行機プロペラを回転しているように図案化したもの[43][44] 1971年6月21日[45][44] 1988年3月1日 泉町章として制定され、1971年6月23日に告示され、[43]市制施行後に継承された
名取郡 秋保町   「ア」をハトの形にもじって図案化したもの[46] 1968年1月1日[47]
加美郡 中新田町   「中新田」を円形にして図案化したもの[48][49] 1955年1月31日[50][49] 2003年4月1日
小野田町   「お」を円形にして図案化したもの[51][49] 1966年3月1日[49][52]
宮崎町   「み」を二つの円にして図案化したもの[53][49] 1964年10月29日[49][54]
栗原郡 築館町   「ツキ」で組み合わせて図案化したもの[55] 1960年3月15日[55] 2005年4月1日
若柳町   「わ」を円形に図案化したもの[55] 1964年12月25日[55]
栗駒町   「クリコマ」を図案化し、左半分を「クリ」・右半分を「コマ」としたもの[55] 1958年4月1日[55]
高清水町   「清水」を円形にして図案化したもの[56][55] 1963年12月28日[55]
一迫町   「いち」を図案化したもの[55] 1965年4月1日[55]
瀬峰町   「セ」を円形に図案化したもの[55] 1964年4月[55]
鶯沢町   ウグイスが羽を伸ばし、飛び出す姿を図案化したもの[55] 1958年12月25日[55]
金成町   「カ」を円形かつ斜めに図案化したもの[55] 1965年9月30日[55]
志波姫町   「シ」を図案化したもの[55] 1963年4月6日[55] 志波姫村章として制定され、町制施行後に継承される
花山村   「ハナ」を図案化し、「山」を表したもの[57][55] 1968年9月27日[55]
登米郡 迫町   「迫」を翼型にして図案化したもの[58] 1961年1月1日[58]
登米町   「と」を鳩の形にしたもの[58] 1965年1月8日[58]
東和町   「とう」を丸く図案化したもの[58] 1962年5月23日[58]
中田町   「ナカ田」を円形に図案化したもの[58] 1961年3月15日[58]
豊里町   「とヨ」を図案化し、左に「と」右に「ヨ」を組み合わせたもの[58] 1968年11月3日[58]
米山町   「米山」を図案化したもの[58] 1965年10月1日[58]
石越町   「イ」を図案化したもの[58] 1967年3月[58]
南方町   「南」を図案化し、鳥を形どったもの[58] 1964年4月1日[58]
本吉郡 津山町   「ツ山」を図案化したもの[58] 1964年11月3日[58]
牡鹿郡 牡鹿町   「牡」を力強く図案化したもの[59] 1967年6月5日[59]
桃生郡 雄勝町   「オ」を波頭の形に図案化したもの[59] 1964年10月[59]
河北町   「河」を円形かつ両翼にして図案化したもの[60][59] 1965年11月3日[59][61]
河南町   「カナン」を図案化したもの[59] 1961年4月1日[59]
北上町   「北上」を図案化し、中央部は「北」・円形は「上」を表したもの[59] 1982年12月20日[59] 2代目の町章である
桃生町   「も」を両翼の形にして図案化したもの[59] 1965年3月3日[59][62] 色は緑色が原則として指定されている[63]
矢本町   「ヤ」を円形に図案化したもの[64][65] 1965年5月3日[65]
鳴瀬町   「な」を円形かつ両翼にして図案化したもの[66][65] 1965年3月20日[65]
本吉郡 志津川町   下半分が「し」・上半分が「つ」・中側が「川」を図案化したもの[67][68] 1965年3月1日[68] 2005年10月1日 色は水色が指定されている[68]
歌津町   「ウ」を原型にして中心部は「山」・「海」を表し、図案化したもの[69][68] 1968年10月[68]
遠田郡 小牛田町   「小」をタンチョウが翼を広げるように図案化したもの[70][38] 1955年1月1日[38] 2006年1月1日
南郷町   「な」を円形に図案化したもの[38] 1962年10月1日[38]
古川市   「古川」を図案化したもの[71] 1953年6月17日[71] 2006年3月31日
志田郡 松山町   「マ」を円形に図案化したもの[71] 1964年11月9日[71]
三本木町   「さ」を円形に図案化したもの[71] 1965年11月2日[71]
鹿島台町   「か」を両翼に図案化したもの[71] 1965年3月20日[71]
玉造郡 岩出山町   「いわ」を図案化したもので、全体の形は「出」と「山」の字を兼ねている[71] 1962年12月1日[71]
鳴子町   「N」を伸びやかに表したもの[71] 1963年9月19日[71]
遠田郡 田尻町   「た」を円形に図案化したもの[71] 1968年2月11日[71]
気仙沼市   の脚のように突き出している地形を図案化したもの[72] 1953年7月13日[72] 気仙沼町制時の1937年2月に制定され、市制施行後に継承される[12]
初代の市章である
本吉郡 唐桑町   「カラクワ」を図案化したもの[72] 1963年2月9日[72]
本吉町   「本」を抽象化したものであり、「本」の変化と統一を考えて全体の円形の中にアクセントを付けているもの[29][72] 1960年12月3日[29][72] 2009年9月1日

参考文献 編集

書籍 編集

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 
  • 近藤春夫『都市の紋章 : 一名・自治体の徽章』行水社、1915年。 NDLJP:955061
  • 中川幸也『シリーズ人間とシンボル第2号「都市の旗と紋章」』中川ケミカル、1987年10月11日。 
  • 丹羽基二『日本の市章 (東日本)』保育社、1984年4月5日。 
  • 望月政治『都章道章府章県章市章のすべて』日本出版貿易株式会社、1973年7月7日。 
  • NHK情報ネットワーク『NHKふるさとデータブック2 [東北]』日本放送協会、1992年4月1日。 

自治体書籍 編集

  • 泉市役所『泉市例規集』宮城県泉市。 
  • 宮城町役場『宮城町例規集』宮城県宮城郡宮城町。 
  • 宮城町『みやぎ町勢要覧 1986』宮城県宮城郡宮城町、1986年。 
  • 秋保町『秋保町勢要覧 1983』宮城県名取郡秋保町、1983年。 
  • 中新田町役場『中新田町例規集』宮城県加美郡中新田町。 
  • 小野田町役場『小野田町例規集』宮城県加美郡小野田町。 
  • 宮崎町役場『宮崎町例規集』宮城県加美郡宮崎町。 

脚注 編集

  1. ^ NHKふるさとデータブック p291
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 図典 日本の市町村章 p35
  3. ^ a b 仙台市 紋章、花・木・鳥・虫”. 仙台市. 2004年6月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年12月20日閲覧。
  4. ^ NHKふるさとデータブック p293
  5. ^ 第25回石巻地域合併協議会付属資料” (PDF). 石巻地域合併協議会事務局. 2011年12月20日閲覧。
  6. ^ 都章道章府章県章市章のすべて p66
  7. ^ NHKふるさとデータブック p294
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 図典 日本の市町村章 p36
  9. ^ a b 塩竈市の概要”. 塩竈市 (2006年). 2011年12月20日閲覧。
  10. ^ a b c 気仙沼市市章”. 気仙沼市 (2006年3月31日). 2011年12月20日閲覧。
  11. ^ 市章、シンボル”. 白石市. 2018年7月24日閲覧。
  12. ^ a b 都章道章府章県章市章のすべて p68
  13. ^ 市紋章制定の件”. 白石市 (1954年10月26日). 2018年7月24日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 図典 日本の市町村章 p37
  15. ^ a b 名取市市章” (1959年10月1日). 2011年12月20日閲覧。
  16. ^ NHKふるさとデータブック p312
  17. ^ a b 市章・市の木・市の花”. 角田市 (2009年4月1日). 2011年12月20日閲覧。
  18. ^ NHKふるさとデータブック p315
  19. ^ NHKふるさとデータブック p317
  20. ^ a b 多賀城市市章制定告示”. 多賀城市 (1969年1月10日). 2012年2月8日閲覧。
  21. ^ NHKふるさとデータブック p319
  22. ^ a b 岩沼市の紹介”. 岩沼市議会 (2010年4月9日). 2011年12月20日閲覧。
  23. ^ a b 登米市の市章”. 登米市. 2012年2月8日閲覧。
  24. ^ a b 栗原市の市章が決定”. 栗原市 (2005年9月15日). 2012年2月8日閲覧。
  25. ^ a b c 東松島市章”. 東松島市 (2005年7月28日). 2012年2月8日閲覧。
  26. ^ a b c 大崎市章及び大崎市旗”. 大崎市 (2006年3月31日). 2012年2月8日閲覧。
  27. ^ NHKふるさとデータブック p323
  28. ^ 町の概要|七ヶ宿情報|宮城県七ヶ宿町
  29. ^ a b c d e f g h i j 図典 日本の市町村章 p38
  30. ^ NHKふるさとデータブック p339
  31. ^ NHKふるさとデータブック p341
  32. ^ 町民憲章”. 松島町 (2011年3月2日). 2011年12月20日閲覧。
  33. ^ 松島町町章の制定について”. 松島町 (1963年12月16日). 2011年12月20日閲覧。
  34. ^ a b 七ケ浜町町章”. 七ヶ浜町 (1971年11月3日). 2013年2月23日閲覧。
  35. ^ NHKふるさとデータブック p345
  36. ^ a b 町章制定について”. 利府町 (1975.3.10). 2013年2月23日閲覧。
  37. ^ 色麻町章
  38. ^ a b c d e 小牛田町・涌谷町・南郷町合併協議会 慣行の取り扱い
  39. ^ 涌谷町章・木・花
  40. ^ 南三陸町町章等を定める告示
  41. ^ a b 都市の紋章 : 一名・自治体の徽章 p53
  42. ^ a b みやぎ町勢要覧 p86
  43. ^ a b 泉市例規集
  44. ^ a b 都章道章府章県章市章のすべて p70
  45. ^ シリーズ人間とシンボル2 都市の旗と紋章 p20
  46. ^ 秋保町勢要覧 p2
  47. ^ 秋保町勢要覧 資料p2
  48. ^ NHKふるさとデータブック p354
  49. ^ a b c d e f 加美郡4町合併協議会だより第4号
  50. ^ 中新田町例規集
  51. ^ NHKふるさとデータブック p356
  52. ^ 小野田町例規集
  53. ^ NHKふるさとデータブック p358
  54. ^ 宮崎町例規集
  55. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 栗原地域合併協議会の調整方針 慣行の取扱い
  56. ^ NHKふるさとデータブック p386
  57. ^ NHKふるさとデータブック p398
  58. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 登米地域合併協議会 慣行の取扱いについて
  59. ^ a b c d e f g h i j k l 石巻地域合併協議会 慣行の取扱い
  60. ^ NHKふるさとデータブック p417
  61. ^ 河北町の概要
  62. ^ 桃生町ホームページ 町章・町花・町木・町鳥
  63. ^ NHKふるさとデータブック p427
  64. ^ NHKふるさとデータブック p418
  65. ^ a b c d 矢本町・鳴瀬町合併協議会の調整内容 慣行の取り扱い
  66. ^ NHKふるさとデータブック p428
  67. ^ NHKふるさとデータブック p436
  68. ^ a b c d e 志津川町・歌津町合併協議会 慣行の取り扱いについて
  69. ^ NHKふるさとデータブック p445
  70. ^ NHKふるさとデータブック p375
  71. ^ a b c d e f g h i j k l m n 大崎地方合併協議会の調整方針 慣行の取り扱い
  72. ^ a b c d e f 気仙沼市・本吉町・唐桑町合併協議会 慣行の取り扱い

関連項目 編集