宮崎 大祐(みやざき だいすけ、1980年[1] - )は、日本映画監督脚本家である。

経歴 編集

神奈川県横浜市泉区生まれ[2]早稲田大学政治経済学部卒業[3]

大学卒業後、助監督として黒沢清監督の『トウキョウソナタ』に参加[4]。以降、フリーの助監督・脚本家として活動。

2011年、『夜が終わる場所』で映画監督デビュー。

2016年、長編二作目となる、故郷神奈川県大和市を舞台にした映画『大和(カリフォルニア)』を発表。本作は20近くの国際映画祭で上映され、ニューヨーク・タイムズ[5]ハリウッド・リポーター[6]Variety[7]と言った有力海外メディアで絶賛された。

2017年シンガポール国際映画祭の企画により、初の大規模現代美術展である「SPECTERS AND TOURISTS 亡霊たちと観光客[8]」をシンガポール・アートサイエンスミュージアムで開催。これに伴い、長編映画『TOURISM』をシンガポールとの共同制作で完成させた。『TOURISM』は第33回高崎映画祭のクロージング作品をかざり、ASIAN FILM FESTIVALS誌の「2019年を代表するアジア映画」に選ばれた。

2020年に公開された大阪・生野区のコリアン・タウンを舞台にしたスリラー映画『VIDEOPHOBIA』は映画芸術の年間ベストテン第6位に選ばれた[9]

フィルモグラフィー 編集

監督作 編集

  • 現代の海賊と女(2005年)監督・脚本・主演 ※短編
  • MARIA! MARIA!(2007年)監督・脚本 ※中編
  • 夜が終わる場所(2011年)監督・脚本
  • BADS~ならず者たち~(アジア・オムニバス映画『Five to Nine』の一編)(2015年)監督・脚本
  • 大和(カリフォルニア)(2016年)監督・脚本
  • TOURISM(2018年)監督・脚本
  • VIDEOPHOBIA(2019年)監督・脚本
  • ざわめき(2019年)監督・脚本 ※短編
  • 北新宿2055(2021年)監督
  • MADE IN YAMATO (オムニバス映画の一編を監督)監督・プロデューサー(2021年)
  • ヤマト探偵日記 マドカとマホロ (2022年)監督・脚本 ※短編
  • MY LIFE IN THE BUSH OF GHOSTS (2022年)監督
  • PLASTIC (2023年) 監督・脚本
  • テン・ストーリーズ (オムニバス映画の中の三話を監督)(2023年)監督・監修
  • #ミトヤマネ(2023年)監督・脚本

脚本 編集

MV 編集

  • GEZAN「八月のメフィストと」(2014年)演出
  • peepow「SUNDANCE」(2015年)演出
  • Cherry Brown「Fukc These H0es」 (2015年) 監督
  • Cherry Brown「Summa Tyme」 (2015年) 監督
  • Amir Issaa「Vichinghi e Samurai」 (2016年) 監督
  • Cherry Brown「I'm 沢尻エリカ」 (2016年) 監督
  • Cherry Brown「これはリット」 (2016年) 監督
  • Cherry Brown「OMG」(2016年)監督
  • Cherry Brown「She's My Sweetie」(2017年)監督
  • kuroyagi 「Song of Noctunal」 (2018年) 監督
  • D.O 「スタンド・バイ・ミー」 (2019年) 監督
  • 漢&D.O「7 Days War 24」(2019年)監督
  • 阿修羅MIC「Voice feat. D.O & EMI MARIA」(2020年)監督
  • BAKU 「VIDEOPHOBIA feat. Jin Dogg, Nunchaku, Tomy Wealth」(2020年)監督
  • Vito Foccacio 「聖小泉七蜘蛛乃君」(2021年)監督

美術展 編集

  • 「SPECTERS AND TOURISTS 亡霊たちと観光客」(2017年) シンガポール・アートサイエンスミュージアムとシンガポール国際映画祭による共同企画

小説 編集

エッセイ 編集

  • 『この中では誰もが平等である』(「新潮」2018年7月号)
  • 『ワールドカップを待つ映画監督の不安』 (「QUICK JAPAN」138号)
  • 『ミッシング・イン・ツーリズム』 (「boidマガジン」2019年より連載中)
  • 『三太郎の青春』(「しししし3」掲載)
  • 『誰のものでもないまなざし』(「岩井俊二」[11]夏目深雪編著/河出書房新社)
  • 『はじめにスピルバーグありき』(「スティーブン・スピルバーグ」[12]河出書房新社)

外部リンク 編集

脚注 編集

  1. ^ BIOGRAPHY”. 宮崎大祐公式ホームページ. 2023年1月22日閲覧。
  2. ^ 明日から新宿で『大和(カリフォルニア)』が上映される大和出身の映画監督”. タウンニュース (2018年4月6日). 2023年1月22日閲覧。
  3. ^ 『VIDEOPHOBIA』宮崎大祐が語る、社会に雁字搦めにされる恐怖 | CINRA”. www.cinra.net. 2021年10月26日閲覧。
  4. ^ http://intro.ne.jp/contents/2012/09/17_1950.html
  5. ^ https://www.nytimes.com/2017/07/12/movies/japan-cuts-film-festival.html
  6. ^ http://www.hollywoodreporter.com/review/yamato-california-review-967946
  7. ^ http://variety.com/2016/film/reviews/yamato-california-review-1201928274/
  8. ^ http://www.marinabaysands.com/museum/specters-and-tourists.html
  9. ^ 映画芸術が2020年のベスト&ワースト10発表、ベスト1は「れいこいるか」”. 映画ナタリー (2021年1月25日). 2024年1月1日閲覧。
  10. ^ ひかりをあててしぼる”. ジャパンサーチ. 2021年10月26日閲覧。
  11. ^ Iwai Shunji : "Love letter" kara "Rasuto retā", soshite "Chīfa no tegami" e. Miyuki Natsume, 夏目深雪. (Shohan ed.). Tōkyō. (2020). ISBN 978-4-309-29113-0. OCLC 1224482697. https://www.worldcat.org/oclc/1224482697 
  12. ^ Sutivun supirubagu : Eiga no ko.. ISBN 978-4-309-98038-6. OCLC 1289961974. https://www.worldcat.org/oclc/1289961974