富士宮駅

静岡県富士宮市中央町にある東海旅客鉄道の駅

富士宮駅(ふじのみやえき)は、静岡県富士宮市中央町にある、東海旅客鉄道(JR東海)身延線である。駅番号CC06

富士宮駅[* 1]
北口(2011年4月)
ふじのみや
Fujinomiya
CC05 源道寺 (1.4 km)
(1.2 km) 西富士宮 CC07
地図
所在地 静岡県富士宮市中央町16-1
北緯35度13分17秒 東経138度36分55秒 / 北緯35.22139度 東経138.61528度 / 35.22139; 138.61528座標: 北緯35度13分17秒 東経138度36分55秒 / 北緯35.22139度 東経138.61528度 / 35.22139; 138.61528
駅番号 CC  06 
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CC 身延線
キロ程 10.7 km(富士起点)
電報略号 ノミ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
1,839人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日 1913年大正2年)7月20日
備考
  1. ^ 1942年に大宮町駅から改称。
テンプレートを表示
南口(2008年12月)

概要 編集

当駅は富士宮市の代表駅であり、富士宮市中心市街地に位置している。1913年大正2年)7月に富士身延鉄道(身延線の前身)の駅として開設し、1938年昭和13年)の国による借り上げの後、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化によりJR東海の駅となった。開業時の駅名は自治体名(大宮町、現・富士宮市)と同じ大宮町駅であったが、市制が施行された1942年(昭和17年)に現名称である富士宮駅に改称した。

特急ふじかわ」の停車駅の一つであり、1日当たり乗車客が約2500人と身延線の中間駅では最も乗降客の多い駅である。かつては日蓮正宗大石寺への参拝客関連の団体専用列車が多数発着していたが、1991年平成3年)に日蓮正宗が創価学会を破門したことで、団体列車の数は大幅に減り、宗門側の日蓮正宗法華講連合会関係が中心となった。それに伴い乗客数は減少しており、この現象は新富士駅等と同様である。

1969年(昭和44年)から1974年(昭和49年)にかけて実施された身延線南部の複線化の結果、起点富士駅 - 当駅間が複線、当駅 - 終点甲府駅間は単線となり、富士宮駅は単線・複線の切換地点となった。但し、富士駅からの区間列車は北隣西富士宮駅にて始発・終着となっている。

歴史 編集

 
レールと架線柱が残っていた留置線跡(2008年9月)

駅構造 編集

ホーム・駅構内 編集

2面3線を有する地上駅ホームは北側から、単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の順に並ぶ。乗り場は北側から1番線、2番線、3番線であり、3番線の南側にはホームの無い。着発線が1本ある。

2番線を富士方面へ向かう上り列車が、3番線を甲府方面へ向かう下り列車が使用している。夜間の電車留置線として使用される1番線は最も長いホームであるが、臨時列車または運行支障時等の特別な事情がある時を除いて列車発着は無い。

のりば 編集

番線 路線 方向 行先
1 (臨時ホーム、通常は閉鎖)
2 CC 身延線 上り 富士方面
3 下り 甲府方面

(出典:JR東海:駅構内図

駅舎・設備 編集

駅舎は、南北自由通路を併設する橋上駅舎である。初代駅舎に代えて1983年(昭和58年)に建設された。初代の駅舎は木造の地平駅舎であった。

橋上駅舎は島式ホーム(2・3番線)の上空から駅北側にかけて設けられていて、北口と南口がある。1番線ホームからは直接外部へ出ることの出来る出入口があるが、団体専用であるため使用されていない。駅舎から各ホーム中程へそれぞれ階段が延びているが、1番線ホームへの階段は通常閉鎖されている。

かつては駅の源道寺寄りに2つのホームを結ぶ屋根付跨線橋があったが、閉鎖状態のまま2019年に撤去された。

駅舎内部には有人の窓口(JR全線きっぷうりば設置)がある他、自動券売機と身延線中間駅で唯一の自動改札機がある。駅舎にはこの他、富士宮市観光協会の案内所、富士急静岡バス事務所が入っている。

バリアフリーに対応するため、2007年(平成19年)に改札口と2・3番線ホームを結ぶエレベーターが新設された。駅構内にあるこのエレベーターは、JR東海が国・静岡県・富士宮市からの補助金を受けて整備した。2008年(平成20年)には駅南口にもエレベーターが新設され、その後駅北口側にもエレベーターが2基整備された。

当駅は、JR東海による直営駅駅長駅員配置駅)である[9]。また、管理駅として、静岡県側にある身延線の各駅[注釈 1] を管理している[9]

利用状況 編集

「富士宮市の統計」・「静岡県統計年鑑」によると、2021年度(令和3年度)の1日平均乗車人員1,839人である[10][11]

1993年度(平成5年度)以降の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1993年(平成05年) 3,567 [11]
1994年(平成06年) 3,370
1995年(平成07年) 3,246
1996年(平成08年) 3,110
1997年(平成09年) 2,856
1998年(平成10年) 2,745
1999年(平成11年) 2,585
2000年(平成12年) 2,510
2001年(平成13年) 2,547
2002年(平成14年) 2,544
2003年(平成15年) 2,550
2004年(平成16年) 2,496
2005年(平成17年) 2,449
2006年(平成18年) 2,444
2007年(平成19年) 2,369
2008年(平成20年) 2,334
2009年(平成21年) 2,254
2010年(平成22年) 2,252
2011年(平成23年) 2,161
2012年(平成24年) 2,241
2013年(平成25年) 2,314
2014年(平成26年) 2,212
2015年(平成27年) 2,314
2016年(平成28年) 2,358
2017年(平成29年) 2,401 [10][11]
2018年(平成30年) 2,445
2019年(令和元年) 2,394
2020年(令和02年) 1,759
2021年(令和03年) 1,839

駅周辺 編集

 
北口駅前(2010年8月)

駅周辺は、富士宮市の中心市街地として位置付けられている。

北口 編集

北口駅前には、橋上駅舎に繋がるペデストリアンデッキが整備されている。ペデストリアンデッキの下にはバスターミナル(富士宮駅バス停)があり、富士急静岡バス山梨交通バスが発着している。また夏季限定で、富士登山のための登山バスが出ている[12]。北口側の市街地は富士山本宮浅間大社の門前町として発展した地域で、富士宮市役所は北口側の地域にある。

南口 編集

南口駅前にも駅前広場が整備されている。

バス路線 編集

のりば 運行事業者 系統・行先 備考
富士宮駅
1 富士急バス S04 快速新富士駅  
富士急静岡バス 「S06 特急」は土休日のみ運行
2
  • 「強力くん」「S06 特急」は土休日のみ運行
  • 富士桜自然墓地公園行は季節運行
富士急バス S04 快速富士山駅  
山梨交通 蒲原病院  
3 富士急静岡バス
  • 「S73 快速」は開園日のみ運行
  • 「S101」は平日のみ運行
宮バス 宮1・宮2:総合福祉会館  
4 富士急静岡バス
  • S103・S105 粟倉万野循環:富士宮駅
  • S106:二本松
「S106」は平日1本のみ運行
5
 
6 富士山富士宮口五合目 夏季運転
高速バス やきそばEXPRESS東京駅日本橋口  
フジヤマライナー天王寺駅あべのハルカス 夜行便
富士宮駅南口
宮バス
  • 宮1・宮2:総合福祉会館
  • 宮3・宮4・宮5:富士宮駅南口
  • 宮13・宮14:芝川会館
  • 「宮3」「宮5」は平日のみ運行
  • 「宮13」は土曜2本のみ運行
  • 「宮14」は土曜1本のみ運行

隣の駅 編集

※特急「ふじかわ」の隣の停車駅は列車記事を参照のこと。

東海旅客鉄道(JR東海)
CC 身延線
源道寺駅 (CC05) - 富士宮駅 (CC06) - 西富士宮駅 (CC07)

脚注 編集

注釈 編集

出典 編集

  1. ^ a b c d e f 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年、88頁
  2. ^ a b c d 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 1』 JTB、1998年、155頁
  3. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、22頁。 
  4. ^ 強風でたちまち千余戸焼失『東京日日新聞』昭和7年4月22日(『昭和ニュース事典第4巻 昭和6年-昭和7年』本編p57-58 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  5. ^ 日本国有鉄道旅客局企画編集 『日本国有鉄道 停車場一覧 - 昭和60年6月1日現在』 日本交通公社、1985年、228頁
  6. ^ 『静鉄局管内10駅にみどりの窓口新設』昭和62年1月24日日本経済新聞地方経済面静岡
  7. ^ 富士宮駅付近JR身延線鉄道高架事業、静岡県富士土木事務所
  8. ^ 平成22年3月 TOICAがますます便利になります!!』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2009年12月21日。 オリジナルの2020年12月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201219161536/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000006922.pdf2020年12月19日閲覧 
  9. ^ a b 東海旅客鉄道編 『東海旅客鉄道20年史』 東海旅客鉄道、2007年
  10. ^ a b 富士宮市の統計 令和4年版” (PDF). 富士宮市. p. 60 (2023年3月). 2024年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
  11. ^ a b c 6.鉄道運輸状況(JR)” (xls). 長期時系列【統計年鑑編】(県・市町村の変遷~商業). 静岡県. 2024年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月21日閲覧。
  12. ^ 富士登山情報富士宮市HP

関連項目 編集

外部リンク 編集