小倉 利丸(おぐら としまる、1951年 - )は、日本経済学者。専門は現代資本主義論、情報資本主義論。富山大学名誉教授東京都出身。

経歴・人物 編集

法政大学経済学部経済学科を卒業し[1]東京大学大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学。富山大学経済学部助教授を経て、2005年教授に就任。

資本主義のグローバル化・反テロ戦争下の監視社会に対する批判的な視点から、民衆の安全保障について研究を進めている。

著作 編集

  • 『支配の「経済学」』(れんが書房新社) 1985
  • 『ネットワーク支配解体の戦略』(影書房) 1986
  • 『宗教・オカルテイズム批判』(青弓社) 1989
  • 『搾取される身体性 労働神話からの離脱』(青弓社) 1990
  • 『アシッド・キャピタリズム』(青弓社) 1992
  • 『カルチャー・クラッシュ 制度の壁に挑む文化のアクティビスト』(社会評論社) 1994
  • エシュロン 暴かれた全世界盗聴網 欧州議会最終報告書の深層』(七つ森書館) 2000
  • 『路上に自由を 監視カメラ徹底批判』(インパクト出版会) 2003
  • 『グローバル化と監視警察国家への抵抗 戦時電子政府の検証と批判』(樹花舎) 2005
  • 『多様性の全体主義・民主主義の残酷 9・11以降のナショナリズム』(インパクト出版会) 2005
  • 『抵抗の主体とその思想』(インパクト出版会) 2010

共著 編集

  • 『精神分析』(石塚正英ほか編、青弓社) 1986
  • 『音の力』(インパクト出版会) 1996
  • 『東アジア・交錯するナショナリズム』(石坂浩一, 和仁廉夫, 塩沢英一共著、社会評論社) 2005

編著 編集

  • 『イメージとしての帝国主義』(柏木博共編、青弓社) 1990
  • 『働く / 働かない / フェミニズム 家事労働と賃労働の呪縛?!』(大橋由香子共編、青弓社) 1991
  • 『労働・消費・社会運動』(社会評論社、コメンタール戦後50年6) 1995
  • 『市民運動のためのインターネット - 民衆的ネットワークの理論と活用法』(栗原幸夫共編、社会評論社) 1996
  • 『監視社会とプライバシー』(インパクト出版会) 2001
  • 『世界のプライバシー権運動と監視社会 : 住基ネットIDカード監視カメラ、指紋押捺に対抗するために』(白石孝, 板垣竜太共編、明石書店) 2003
  • 『危ないぞ! 共謀罪』(海渡雄一共編、樹花舎) 2006年

翻訳 編集

脚注 編集

  1. ^ 『現代日本人名録』

外部リンク 編集