少年カフカ』(しょうねんカフカ)は、村上春樹の長編小説『海辺のカフカ』の公式ホームページをまとめた書籍。

少年カフカ
Kafka on the Shore Official Magazine
著者 村上春樹
イラスト 安西水丸
発行日 2003年6月10日
発行元 新潮社
ジャンル エッセイ、書簡集
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 並製本
ページ数 496
コード ISBN 978-4103534150
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概要 編集

2003年6月、新潮社より刊行された。村上が文を、安西水丸が絵を担当した。表紙と本文デザインは新潮社装幀室。本書は日本の少年漫画雑誌を模したデザインとなっている。

『海辺のカフカ』のウェブサイトは2002年8月10日にプレオープンし、ロングインタビューや、村上からの出版予定の告知などが掲載された。『海辺のカフカ』の発売日である9月12日、正式に開かれた。同年12月27日、更新をストップ。2003年2月14日、同サイトは閉鎖された[1]。それまでに受信した読者からのメールとそれに対する返事1230通のうち、1220通が本書に収録されている。

主な内容 編集

  • Author's Voice (2002年8月10日~10月25日)
  • 特別インタビュー 村上春樹、『海辺のカフカ』について語る
  • 読者からのメールとその返事
  • 『海辺のカフカ』ができるまで 加藤製本見学記
  • 安西水丸の4コマ漫画

新潮社が他に開設したウェブサイトについて 編集

村上モトクラシ 編集

2005年3月29日、『象の消滅 短篇選集 1980-1991』の発行に合わせて新潮社は「象の消滅」のウェブサイトを立ち上げるが、その際同時に、村上の新刊等を紹介するサイト「村上モトクラシ」を開設した。

「村上モトクラシ」は株式会社はてなの「はてなダイアリー」を利用して作成され、絵は安西水丸が担当した。当時ボストンに住んでいた村上からのメッセージが4通掲載された。中でも5,400字に及ぶ中古ジャズ・レコード収集の話[2]は貴重な資料と言えるが、サイト閉鎖後現在に至るまでそれらのメッセージは活字化されていない。

村上さんのところ 編集

脚注 編集

  1. ^ 本書、3-5頁。
  2. ^ 「村上春樹さんメッセージ 2005年7月5日(火)」。

関連項目 編集