崔 漢綺(チェ・ハンギ、최한기、1803年10月26日1877年6月21日)は、李氏朝鮮実学者。字は芸老、号は惠崗、浿東、明南楼。本貫は朔寧

崔漢綺
各種表記
ハングル 최한기
漢字 崔漢綺
発音: チェ・ハンギ
ローマ字 Choe Han-gi
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人物 編集

開城の両班出身。1825年科挙に及第したが仕官せず、から輸入した書物で読書と著作に専念した。著作集に『明南楼全書』や「『明南楼叢書』があるが、その内容は天文学地理学数学から社会思想まで広範囲に亙る。『気測体義』は経験主義哲学の代表作であり、『星気運化』は「気一元論」を説いたものであるが、李善蘭が漢訳したハーシェルの『談天』に基づいて編纂されており、当時の西洋科学の知識を取り入れたものとなっている。『人政』その他の著作では、能力による人材開発の方法を主張するなどの社会思想を展開した。

参考文献 編集

  • 「世界大百科事典」平凡社 2007年
  • 「アジア人物史 第8巻」集英社 2022年