(いちい ゆたか、1983年10月 -)は、日本推理作家神奈川県川崎市出身。日本大学芸術学部文芸学科卒業。本名は高井 雄一[1]

市井 豊いちい ゆたか
誕生 1983年10月??
神奈川県川崎市
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 2008年 -
ジャンル 推理小説
代表作 『聴き屋シリーズ』
主な受賞歴 ミステリーズ!新人賞佳作(2008年)
デビュー作 「聴き屋の芸術学部祭」(2008年)
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略歴 編集

2008年、「聴き屋の芸術学部祭」で第5回ミステリーズ!新人賞(選考委員:綾辻行人有栖川有栖辻真先)佳作入選。この回の受賞作は、梓崎優「砂漠を走る船の道」だった。選考委員の綾辻行人は、「この作品がなければ受賞もありえた」と選評で述べている[2]

2012年、『聴き屋の芸術学部祭』を刊行し、単行本デビュー。同作は、2013年版の『本格ミステリ・ベスト10』(原書房)で国内部門第16位[3]

2015年、『人魚と金魚鉢』を刊行。同作は、2016年版の『本格ミステリ・ベスト10』(原書房)で国内部門第25位。

2019年、『予告状ブラック・オア・ホワイト ―ご近所専門探偵物語―』を刊行。

作品 編集

聴き屋シリーズ 編集

  • 聴き屋の芸術学部祭 (2012年1月 ミステリ・フロンティア ISBN 978-4-488-01768-2 / 2014年12月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-44111-1)
    • 聴き屋の芸術学部祭 (『ミステリーズ!』Vol.31 2008年10月号 東京創元社)
    • からくりツィスカの余命 (『ミステリーズ!』Vol.40 2010年4月号 東京創元社)
    • 濡れ衣トワイライト (『ミステリーズ!』Vol.49 2010年10月号 東京創元社)
    • 泥棒たちの挽歌 (書き下ろし)
  • 人魚と金魚鉢 (2015年2月 ミステリ・フロンティア ISBN 978-4-488-01785-9 / 2018年2月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-44112-8)
    • 青鬼の涙 (『ミステリーズ!』Vol.55 2012年10月号 東京創元社)
    • 恋の仮病 (『ミステリーズ!』Vol.56 2012年12月号 東京創元社)
    • 世迷い子と (『ミステリーズ!』Vol.63 2014年2月号 東京創元社)
    • 愚者は春に隠れる (書き下ろし)
    • 人魚と金魚鉢 (書き下ろし)

その他 編集

  • 予告状ブラック・オア・ホワイト (2019年2月 創元推理文庫 ISBN 978-4-488-44113-5)
    • 予告状ブラック・オア・ホワイト (『ミステリーズ!』Vol.88 2018年4月号 東京創元社)
    • 桐江さんちの宝物 (書き下ろし)
    • 噓つきの町 (書き下ろし)
    • おかえりエーデルワイス (書き下ろし)
    • 絵馬に願いを (書き下ろし)

収録アンソロジー収録作品 編集

「」内が市井の作品

脚注 編集

外部リンク 編集