平井 輝七(ひらい てるしち、1900年12月5日[1] - 1970年)は、日本戦前を代表する前衛的な写真家のひとり。

アマチュア写真家として、「浪華写真倶楽部」、「丹平写真倶楽部」、「アヴァンギャルド 造影集団」などのグループで活躍。

平井は、フォトモンタージュや彩色を駆使した、極めて幻想的なシュルレアリスム的作品を得意とする。「月の夢想」、「モード」、「生命」などの作品は、他に類例のない、独自の幻想世界を構築しており、日本戦前の写真作品全体にとっても、代表作といってよい。

平井輝七の作品「月の夢想」について、飯沢耕太郎はその著書(「写真に帰れ 光画の時代」、平凡社、1988年)で、「江戸川乱歩の小説のような幻想世界を作りあげている」「『前衛写真』の記念碑的な作品」と評している(116ページ)

主要参考文献 編集

そのほか、展覧会カタログは存在しないが、「コラージュとフォトモンタージュ」展(東京都写真美術館2006年)でも、平井作品が展示され、「生命」がチラシに用いられている。[1]/[2]/「生命」の図版あり

脚注 編集

  1. ^ 『日本写真年報 1963年版』(日本写真協会、1963年)p.288

関連項目 編集