恩任寺

日本の愛知県高浜市にある寺院

恩任寺(おんにんじ)は、愛知県高浜市青木町2丁目1-33にある真宗大谷派寺院。山号は石川山[1]。本尊は阿弥陀如来[1]

恩任寺
所在地 愛知県高浜市青木町2丁目1-33
位置 北緯34度55分38.2秒 東経136度59分2.4秒 / 北緯34.927278度 東経136.984000度 / 34.927278; 136.984000座標: 北緯34度55分38.2秒 東経136度59分2.4秒 / 北緯34.927278度 東経136.984000度 / 34.927278; 136.984000
山号 石川山
宗派 真宗大谷派
本尊 阿弥陀如来
創建年 不詳
中興年 文明13年(1481年)
中興 石川道証
法人番号 8180305004893 ウィキデータを編集
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衣浦湾に近い高浜市の南西部にある[1]。東側には旧道が通っており、この通りは三州高浜鬼みちのルートにもなっている。

歴史 編集

建立年代は不詳[1]。もとは天台宗の寺院であり、西湖山竜現寺と称した[1][2]。桜井城(現・安城市)の城主である石川信国が出家して親鸞の弟子となり、嘉禎年間(1235年~1238年)に浄土真宗に改宗した[1]。文明13年(1481年)、中興の祖である石川道証が現在の本堂を再建した[2]

高浜の恩任寺、高取の専修坊大浜西方寺は、浄土真宗の「浜の三か寺」と呼ばれた[3][4][1]。「浜の三か寺」は「三河三か寺」の末寺という意味を持ち、恩任寺は本證寺、専修坊は上宮寺、西方寺は勝鬘寺の末寺とされる[3][4]

2022年(令和4年)から2年間、本堂・山門・太鼓堂・鐘楼などの測量や写真撮影を行う建造物調査が行われている[5]

境内 編集

 
山門
  • 本堂 - 文明13年(1481年)建立。
  • 山門 - 本瓦葺。下向きの鬼面の鬼瓦があるのが珍しいとされる[6]。恩任寺の家紋は笹林戸紋であるが、12代住職の観嶺の出身家である菅原家の梅鉢紋も用いており、山門の門扉には梅鉢紋の彫刻が見られる[7]
  • 太鼓楼 - 本瓦葺。なお、大浜西方寺も太鼓堂を有する。
  • 鐘楼

文化財 編集

市指定文化財 編集

  • 木造阿弥陀如来立像 - 一木造、彫眼。平安時代後期とされる[8]

現地情報 編集

所在地
アクセス

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g 『日本歴史地名大系 23 愛知県』平凡社、1981年
  2. ^ a b 第6回 高浜の古道を歩く・恩任寺 トボトボ歩く碧南市
  3. ^ a b 高浜町誌編纂委員会『高浜町誌 第1巻』高浜町、1966年、p.197
  4. ^ a b 『西三河古寺抄』菩薩会、1976年、pp.193-201
  5. ^ 寺社建築調査 歴史探る 高浜市、恩任寺を2年半かけ」『読売新聞』2022年11月24日
  6. ^ 恩任寺 高浜市観光協会
  7. ^ 石川山恩任寺 キャッチネットワーク
  8. ^ 高浜市遺跡・文化財マップ 高浜市

外部リンク 編集